社会問題

【社会に出るということ】Netflixドラマ『新聞記者』を大学生が見るべき理由

春期休暇に突入し、自由な時間が増えたという方も多いのではないだろうか。本記事ではそのような人を対象に、Netflixドラマ『新聞記者』を紹介する。記者という仕事に限らず、組織や社会の一員としての生き方や働くことについてを描いたこの作品。是非、この機会にみてはいかがだろうか。

 

実際に起きた政府汚職事件が題材

『新聞記者』は2017年頃に起きた「森友学園問題」を題材にした作品と言われ、政権とメディア幹部の癒着や組織構造に潜む問題に正面から切り込んだ衝撃作とされる。(あくまでもフィクションのため「森友学園問題」の真相を描いた作品ではないことを理解してほしい。)

米倉涼子さん演じる主人公の松田杏奈は、強い正義感を持ち“新聞業界の異端児”と呼ばれる社会部記者。記者として官僚や政治家を相手に忖度のない質問をしては組織内で圧力を受け、世間からは“炎上記者”として批判の対象になっていた。『新聞記者』はある公文書改ざん事件をめぐり、松田が真相を追求する姿、そして事件を取り巻くメディアや官僚、学生などそれぞれの立場にある人々の正義がせめぎ合う様子を描く。

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出典:https://www.rbbtoday.com/article/img/2021/12/18/194639/719243.html

普段目にしているものの背景を知る

報道の自由度」において、日本は世界67位とG7の中では最も低い順位であることをご存知だろうか。私は日頃目にしている情報が、時に信憑性に欠け、悪意や特定の意図を有していることを心得ているつもりだったが、その情報の発信源に国家や報道機関の存在がいる可能性やその恐ろしさをこの作品を見るまでは考えたこともなかった。私たちが日常的に何気なく受け取っているニュースは、誰がどんな意図を持って発信したものなのか。この作品は情報や報道機関の背景に目を向けるきっかけとなるだろう。

組織の一員として働くこと

『新聞記者』の登場人物は皆が皆、組織に媚びずにどんな逆境でも自らの正義を貫く松田のような人間ではない。事件に関与した者の多くは、守りたい存在と自らの正義感の狭間で葛藤する。やがてある者は組織に従属し、口を閉ざし、追い詰められた末に命をも投げ出す。その時には自分が仕事に抱いていた夢や誇りなど忘れてしまっている。

私たちは社会に出て何十年もあとまで心の中に強い芯を持ち続け、胸を張った選択ができるだろうか。組織の一員として職に就いた時自分はどうありたいか、深く考えさせられた。

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出典:https://www.netflix.com/jp/title/81317111

私たちに何ができるか

「どうやったら皆でこれからの世の中を考えていけるか。メディアも国を支える人たちも、もちろん私達も、一緒に考えていける国になればいいなって思う。」

 

奨学金の返済を抱え勉学や新聞配達のアルバイトに励むも、やっとの思いで得た内定を新型ウイルスの流行による不景気‪を理由に取り消された大学生・繭の言葉。苦境に立たされてもなお前進し続ける彼女の姿勢には多くの学生が励まされるのではないだろうか。

世の中の出来事を他人事だと考えていた私自身も、より良い社会を目指す一員として何ができるか、身が引き締まるような感覚を覚えた。

配達作業中の亮(横浜流星)と繭(小野花梨)=Netflixシリーズ『新聞記者』(1月13日より全世界独占配信)

出典:https://realsound.jp/movie/2022/01/post-940217.html

おわりに 

新聞記者、官僚、検察官、そして大学生。異なる立場にありながらも、それぞれが強い使命感から組織の不条理に立ち向かっていく姿には皆目を離せないことだろう。ストーリーだけでなく、知識や気付きとして新たに得られるものがあるはずだ。私はSNSで政治家やマスコミ関係者の方の『新聞記者』の感想ばかり見かけていたため初めこそ身構えていたものの、実際に見てみると作中で取り扱われている題材は私たち学生にも大きく関係しており、むしろこれからの日本を担っていく私たちだからこそ見るべき作品であると感じた。

 

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gakuseikichi

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