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【好きをつなげよう】ドラマ「コウノドリ」から考える風疹(ふうしん)・事前予防!

皆さん、こんにちは。
コロナ感染者数も減少しつつありますが、依然として病気や感染症への危機感はあるこの頃かと思います。コロナ禍を通して、自分の健康管理について気に掛ける事が増えた方もいるのではないでしょうか。ワクチン接種を受けている人も多くおられるかと思います。今回は「ワクチン接種」で防げる病気をコンセプトに、TBS系の金曜ドラマで2015年と2017年に放送された「コウノドリ」から風疹(ふうしん)とその事前予防について考えていきたいと思います。

ドラマ紹介

まずはドラマ紹介から。
今回扱う「コウノドリ」は2015年に第一シリーズ放送、2017年に第二シリーズが放送された医療ドラマです。原作は鈴ノ木ユウさんによる同じタイトルの漫画になります。漫画の方は2012年から連載し、2020年に完結しています。舞台は聖ペルソナ総合医療センター。産科、新生児科を置いている大きな病院です。そこで働く産婦人科医、鴻鳥サクラ(こうのとりさくら)が主人公であり、彼が関わる妊婦とその家族のストーリーが紡がれていきます。流産や人工妊娠中絶、早産、高齢出産など命に関わる問題が扱われています。

【公式ドラマサイト:TBS「コウノドリ」】

 

少し豆知識。
上の写真に映る鳥は「コウノドリ」です。 ドラマの名前でもあり、主人公の名前でもある「コウノドリ」は西洋で赤ちゃんを運んでくるという逸話がある鳥です。正確に言うと「コウノドリ」はヨーロッパ圏にはおらず、その仲間であるシュバシコウという鳥がその逸話の元になっているそうです。中世、近世のヨーロッパでは夏頃に結婚して、春ごろに出産ということが多かったそうです。ちょうど春ごろになると繁殖のために巣作りをするシュバシコウがわたってくる時期と重なる事が多かったために、シュバシコウが赤ちゃんを連れてくるという逸話につながったのだそうです。

ドラマの中から

2015年に放送された第1シリーズの第3話に登場した風疹(ふうしん)について、今回の記事では取り上げていきます。
病院にやってきたのは、視覚障がいのある瀬戸遙香(せとはるか)ちゃん。遙香ちゃんは母親である加奈子さんが妊娠中にかかった風疹という病気の影響で、先天的に白内障を患い目が不自由であり、心臓疾患も持っています。妊婦が妊娠初期に風疹に罹ってしまうことで、おなかの中にいる赤ちゃんの健康に影響が出てしまう「母子感染」のリスクがあることがドラマの中では語られます。

風疹(ふうしん)って何?

ここからは実際の病気について考えていきます。
風疹とは、風疹ウィルスの感染で起こる感染症です。風疹ウィルスは感染力が高く、感染した人にせきやくしゃみ、会話などで飛沫感染を引き起こします。発熱や発疹などの主な症状もありますが、無症状の場合もあり、気づかないうちに感染を拡大してしまう恐れもあるのです。風疹は「三日はしか」とも言われ、子どもがかかるイメージもありますが、最近では感染の9割をを大人が占めています。大人が感染すると高熱、関節痛の発生、発疹が長引くなど重症化してしまう恐れもあります。
そして、最も怖いのが今回取り上げる「妊婦への感染」とそれに伴う「母子感染」です。妊娠20週頃までに妊婦が風疹に感染すると胎児にも感染して、生まれてきた赤ちゃんが『先天性風疹症候群』という病気になってしまう可能性があります。妊娠初期に感染するほど、障がいが起こる可能性も高まるとされています。先天性風疹症候群になってしまうと、遙香ちゃんが持っていたように、心臓の病気、白内障といった目の病気、難聴、低出生体重、精神:運動発達、発育の遅れなどが現れてしまいます。

実際の対策・予防

ドラマの中でも語られていますが、風疹というのは「前もって防げる病気」です。予防接種のワクチンを打つことで95%以上の人が風疹に対する免疫を取得し、事前に感染を防止することができるのです。
「自分は子どもを持たないから関係ない」と思ってしまう人もいるかもしれません。でも、先ほども触れた通り、風疹はとても感染力のある病気です。妊婦さんに感染させてしまう可能性も十分あります。一人でも多くの赤ちゃんが健康に生まれてくることの出来るように、社会として積極的にサポートしていくべきではないでしょうか。
実際に厚生労働省が出している情報、対策もありますので、良かったら確認してみてください。

【厚生労働省:風疹についての情報:・対策】

 

まとめ

放送時「コウノドリ」は厚生労働省と風疹の理解促進を図る事を目的にタイアップをしています。主人公、鴻鳥サクラを演じられた綾野剛さんは、厚生労働省を訪問し、塩崎恭久大臣との面会取材に出席された際、こんなことをおっしゃったそうです。

「登場人物はフィクションですが、物語で起こっていることはノンフィクション。私たちができることは、とにかく見ている皆様に現場から伝えること。たった一本の注射で救える命はたくさんあります。フィクションからノンフィクションへ届けていくのが、ドラマづくりの正しいあり方」

【引用:モデルプレス】

ドラマはフィクションで「所詮物語」と思われる方も多いかもしれません。それでも、その中で扱われている問題は現実で起こっている物なのです。ドラマへの「好き」を通して、今度はそのドラマの中で起こっている問題について考え、行動へとつなげていけたなら、また世界は変わるのではないでしょうか。この記事が少しでもそのきっかけになっていたら嬉しいです。

ガクセイ基地では他にも「好きをつなげよう」という記事を公開しています。もしよかったら、ぜひそちらもチェックしてみてください。

【好きをつなげよう記事一覧】

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