フリマサービスはすっかり私たちの生活に浸透し、「節約」「お金になる」等という理由で要らなくなったものを出品している人も多いと思います。
でも、こんなことありませんか?
いつまでたっても売れない
そうなった時、捨ててしまうなんてことありませんか?
まだ使えるのに捨てるのはもったいないけど仕方ないと思っている方に朗報!
「捨てるを、贈るに」をコンセプトにした『Ageruフリマ』サービスが昨年始まりました!
今回は、そのサービス『Ageruフリマ』をリリースした株式会社DADAの土橋さんにお話を伺いました。
・金銭が発生しない
・今後のサービス
詳しくはこちら
ー本日はよろしくお願いします。まず初めにサービス誕生の背景について教えてください。
現在、様々な金銭のやり取りを含むフリマアプリがありますよね。しかし、そのフリマアプリも成約率が3から4割と言われています。売れないものはやがて捨てられてしまうという現状があります。
特に、年末になると新品のものが大量破棄されていて、この処分には2兆円ほどの費用がかかっていると言われています。
日本は生活環境に恵まれていますが、世界は全てこういった国々ではありません。そう考えた時に「こんなに大量のものが捨てられていいのか」と感じました。
また、最近はオーストラリアの山火事がニュースとなりましたが、日本でも台風など自然災害が多数発生していますよね。それは、経済活動の副産物だと考えています。環境のために限りある資源を有効活用して、私たち自身の行動に責任を持つことが大切だと思います。
このような背景から、サービスをスタートしました。
ーこのサービスは金銭のやりやりとりがありませんが、それは何故ですか?
それでも売れ残ってしまう事実もあるわけですから、だったらお金の概念をなくして、フリマアプリで売れないものをこのサービスに出品して欲しいのです。
要らなくなったものを誰か必要な人にあげるので、「人にいいことをしている」という心理作用も働くのではないでしょうか。
ー代わりにポイント制を導入しているようですが、その理由は何でしょうか。
このサービスを介してものをもらう場合、もし注目を集めるような商品があると早いもの勝ちになったり、一人が大量にいいものをもらうのでは不公平のように感じます。それだともらう側だけにメリットがあるため、出品する側もWin-Winになるようにとポイント制を導入しました。というのも、出品者は出品物に対してポイントを決め、ユーザーはそのポイントを持っていなければ物をもらうことができない仕組みになっています。
だからサービス内でのポイントを利用してもののやりとりの循環を生み出しているのです。
ー金銭のやり取りが発生しないということは、もしかしたら今まで手の届かなかったものを貰える可能性があると思いますが、逆にデメリットはないのでしょうか。
オンラインでのやりとりのため、出品相手が分からず、トラブルが起きる可能性もあります。それは、どのサービスでも避けられないので、そのトラブルをなるべくなくす努力をしています。
ーもしかすると配送料のみかかるものの、物自体の値段がかからないため、すぐに手放してしまう可能性も考えられますが、その点はどのようにお考えですか。
私たちのフリマアプリでモノを貰う人は、基本的に自分の貯めたポイントを使って、欲しいモノと交換します。ポイントを対価にモノを貰っていますので、ある程度投稿されたモノに対して、興味を持っています。そう考えると、すぐに手放してしまうという可能性は非常に低いと考えております。
私自身は、ある程度の収入がある人はお金を払ってモノを買うと考えています。
例えば、貧困地域では私たちのようにものを買うことはできません。将来的には、海外にも展開して行った時に、このような何か物に困っている人に商品が届けたいと考えています。不要になった物でも別の地域で必要としているものがあるかもしれません。そういった場所でものが使われるようになれば、環境にも優しいと思います。
ー現在のユーザー層を教えてください。
10代から40代まででその内6〜7割が女性です。
10代の方もいるので、時期によっては、参考書なども出回るかもしれませんね。学生にとっては、授業で必要な教材を安く手に入れることができるので、おすすめです。
ーこのサービスを通じて、人々の行動がどのように変わって欲しいですか。
まず不要になったモノでもすぐ捨てるのではなく、Ageruのサービスを思い出して欲しいです。また、モノを使用する際に新品か中古か差し支えない人は、このサービスで必要なものを探して欲しいです。
そうすることによって大量生産に対する悪影響を軽減することができると思います。それが環境に優しいということを多くの人に感じて欲しいです。
ーものに対する愛着を持ったりダメになるまで使う人が増えたりすると良いですね。本日はありがとうございました。
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