ガクセイ基地の読者のみなさん、
自分の家の庭(またはベランダ)を思い浮かべてください。
何がありますか?どんな景色が見えますか?
もしかしてちゃんと自分のお庭を見たことがなかったりしませんか?
今回は「コミュニケーション」や「共生」などを重視した庭作りをしているシキノワデザインの甲斐幸平(カイコウヘイ)さんにインタビューしました!
取材のために特別お仕事の現場も撮影させていただいたのでこれをきっかけに自分のお庭のことも考えてみてくださいね!
−今日はよろしくお願いします!まずはシキノワデザインの業務内容を教えてください。
弊社では個人邸から企業、店舗のファサードの植栽だったり植物全般の仕事をしています。お庭だけでなくオフィスやショップなどの観葉植物、ドライやプリザーブドの造花を用いたディ スプレイとかもやっています。とにかく植物にまつわること全般、庭だけでなくディスプレイなど、幅広くやっています。
−シキノワデザインは「デザイン事務所」なのですか?
『シキノワデザイン』には「デザイン」がついていますが、設計から施工、その後のメンテナンスなども全て自社で行いますので、デザインして終わりと言うわけではありません。 他の業者さんに業務を丸投げする事などは原則行いません。 電気や水道などは、専門業者さんとの協業になりますが、庭作りに関しては、基本的に最初の打ち合わせからメンテナンスまで一貫して行うのが、弊社のコンセプトのひとつでもありま す。 お庭は工業製品ではないので、違う場所で部品を組み立てて持ってくるようなことができませ ん。実際に現場に行って、地道に作業しないと本当に良いものができない。だから、デザインだけを提案するとか、施工を他の業者さんに任せるとかはやらないし、やりたくないですね。
−事務所にはどのような担当や役割がありますか?
基本的には、仕事の営業から打ち合わせ、お庭の設計・施行まで私一人で行いますが、施行に関しては、協力業者さんが数人います。プロジェクトに合わせて最適なチーム編成を行い、工事にあたります。
−依頼はどのようにいただくのですか?
ホームページからの問い合わせが一番多いのですが、最近では、FacebookやInstagramなどのSNSからの問い合わせも増えてきています。前の会社のつながりで、設計事務所のデザイナーさんとかからの依頼もあります。
−前はどこにいらっしゃったのですか?
以前の会社は生花部門と造園部門のある会社で、私はそこに花屋として入社したのですが、東京の南青山にある店舗で、生花の小売り販売から、企業や店舗、イベントの装花などを行っていました。その店舗には、時々お庭の依頼もあったのですが、比較的簡易な内容だったら、花屋でも植栽の仕事を任せてもらえていました。生花とはまた違う庭作りの仕事が楽しくて、次第にのめりこむようになっていきました。当時、その会社の方針として、独立を支援する体制が取られていましたので、これを機に独立 し、現在の会社を立ち上げました。
−シキノワデザインではどのようなプロジェクトをやってきましたか?印象に残っているものがあれば教えてください。
様々な案件がありましたが、その中でもここ3、4年ほど前から現在まで取り組んでいる、DIYガーデンプロジェクトによる庭作りがとても印象に残っています。 通常の庭作りでは、お客様が業者に工事をお任せする請負工事という形式がほとんどなのです が、このプロジェクトでは、プランニングから施行まで、お客様と一緒にお庭を作っていくというものです。 請負工事では得られない、お客様との親密なコミュニケーションを取ることができますし、 完成の喜びを分かち合うことができるので、毎回とても楽しんでいます。
−DIYプロジェクトでは実際どういうことをしていますか?
この現場でもそうなのですが、お庭のプランニングから実際の施工まで、お客様と一緒に作り上げます。
材料などを一緒に買いに行くケースもあります。 技術的に難しい作業や、重機などが必要な危険を伴うような作業などは、弊社にお任せ頂いて、お客様でもできる作業を弊社がサポートしながらDIYで行うなど、請負工事とDIYをミックスすることもできます。もちろん、ある程度DIYの知識や技術があるお客様には、アドバイスだけ行うというサービスもあります。
↓↓↓次のページでは現場や今後の目標などについて聞いてみました!
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