グレタさんの影響もあり、今世界中で環境問題はホットな話題となっていますよね! そこで今回は気候変動問題に取り組んでいるFriday for Future Tokyoの発起人の一人である井上寛人さんにお話を伺いました。
Friday for Future
スウェーデンの中学生、グレタ トゥーンベリが金曜日に学校を休んで、気候変動を訴えスクールストライキを始めたのがきっかけで世界に広がりつつある動きのこと。日本でも活動は全国に広がっている。Friday for Future Tokyoは今年の2月から活動を開始。
―本日はよろしくお願いします。早速ですが、まずFriday for Future の活動を東京で立ち上げたきっかけを教えてください。
はい、私達は今年の2月に気候変動問題を他人事から自分事にしようという思いで立ち上げました。まだ今の日本では、気候変動や環境問題意識についての危機的認識が低く、環境問題とかまだ未来の話でしょとか、本当に気候変動って起きているのかなとか思っている人が多くいます。しかし、実際に危機的状況だから日本の多くの方が他人の問題ではなく自分の問題のように気候変動のことを考えるようになってほしいという思いがあります。
―今年の2月から始めたということで、まだ活動を始めて1年も立っていないのですね〜 渋谷や新宿でグローバル気候マーチの主催や、NHKのグロースアップ現代に出演されているので、てっきりもう長く活動されてきているのだと思っていました。驚きです!
それでは、次に主な活動内容と目的を教えてください。
はい、活動目的は主に2つあります。1つ目は、政府や企業に対して、野心的な気候変動対策の強化を求めて実行させることです。2つ目は、若者を始めとした市民の環境意識の向上に向けた活動です。1つ目の方では、東京都にCED(気候の非常事態宣言)宣言を促すために街で署名を集め提出したり、取材に応じたりして認知度をあげています。また、クライメントジャパンイニシアティブ(Japan Climate Initiative)という脱炭素化を目指している企業が集まる団体の前でスピーチをすることもあります。2つ目の若者や市民の環境意識向上に向けた活動では、他の団体とコラボでイベントを開催したり、グローバル気候マーチを行ったりしています。他団体とのコラボイベントでは海外の映画監督さん、ラッシュさんやパタゴニアさんなどの環境に配慮している企業とコラボ企画をしました。
―幅広く活躍されていますね。グローバル気候マーチのことは前から知っていますが、まだ参加したことがないです。グローバル気候マーチについてもう少し詳しく教えてもらえますか?
はい、グローバル気候マーチは環境問題に関心のある人や気候変動の危機に懸念を持つ方々が具体的な政策や解決を求めてマーチします。2月の立ち上げ当初は20人くらいしか集まらなかったのが、4回目の9月のグローバル気候マーチでは1200人と多くの人に活動を知ってもらえ参加してもらえました。
―海外ではストライキと呼ばれていて私自身最初かなり抵抗があったのですが、日本に取り入れるにあったって気をつけた点はありますか?
そうですよね、日本でストライキとかデモってすごくマイナスでネガティブなバイアスがかかっているから、もし町とかで起こっていたら避ける傾向がありますよね。だから、日本に取り入れるに当たってマーチという言葉に変えました。また、マーチでも反対という言葉をなるべく避けて「しよう」とか「Let`s」と明るく前向きな掛け声を使うなどうまく日本風にアレンジをして取り入れています。
―最後にこのマーチや企画、活動を通して今後どのような将来を期待していますか?
気候問題はみんなの問題だから、今反対している人も関心のない人も危機を認識していただいてみんなで繋がって行動、協力してほしいと思っています。
もちろん今の社会を動かしている企業のトップや政治家などの大人を変えていく必要もあるし、それと同じくらいこれからの社会を担う私たち若者の意識を変えてい団結していかないといけないとも思っています。だから、どちらの層にも適切なアプローチをしています。 海外に比べるとまだまだですが、私が活動を始めた頃に比べて企業とか市民の意識も変わってきているのでこれからの未来に希望を持てると思います。
ーひとりが変わるだけではどうにもならないところが多いけど、協力すれば大きな変化が期待できそうですね。本日はありがとうございました。
告知
次回のマーチは4月予定
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