好きを見つけよう

ポーランド人学生へインタビュー 第二弾

ポーランド人学生へインタビューの第一弾の続きです!

引き続き回答してくれるのはワルシャワ大学日本語学科のダリアです。

 

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第二弾では「ポーランド人は日本をクレイジーだと思ってる!? 日本人へ伝えたいこと」というテーマでお送りします!

 

 

言語を通してわかること

日本語を学んで良かったことは?

 

―第一に、日本語を学ぶ過程でたくさんの素晴らしい人々との出会いがあったことだね。

 もう1つは、日本語だけではなくても、どの外国語にもその言語の持つ特徴があるから、その言語を通して異なる世界、社会の見方を手に入れられることも良い点として挙げられるね。

 例えば、「木漏れ日」という独特な表現はポーランド語にはないし、あとriceの訳し方も日本語だと色々な種類があるよね。

 その言葉の持つ意味を知ることでその国の文化で何が大切なのかということが見えてくると思うの。

 

私もすごく共感する!英語だときのこ類は基本すべてmushroomって一括りにされることが多いから。あまり、しいたけ、まいたけ、まつたけ、しめじ、とかに細かく分類してないし。

 

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ポーランド人にとって日本はおかしな国!?

話がガラっと変わるのだけど、ポーランドで結構、寿司屋やスーパー内の寿司を売っているコーナーを見かけることがあるの。他の人から聞いた話だと、寿司を食べることがお洒落みたいな風潮があって寿司屋が増えたらしいんだよね。

ポーランド人は基本的に日本のことが好きなの?

 

―うーん。答えにくい難しい質問だね。

 あくまでも一般論として、ポーランド人が日本を特別嫌いってわけでもないけど、超親日かって言ったらそうとも言えないね。日本はまぁまぁって感じかな。

 もちろん、「こんにちは」とか「侍」、「神風」「さようなら」みたいな有名で簡単な言葉くらいは知っているけど・・・。

 

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 あと、メディアの影響が大きいのだけど、日本は少しクレイジーな国って思っている人が一定数いると思う。ロボットとかテクノロジーとか、日本の礼儀正しさとか・・・。

 例えば、ポーランド語の記事で、日本国内で使用済みの下着、特に女子高生が使った下着を売っている自動販売機が紹介されていたりするんだよね。

 あなたが日本で実際にその自動販売機を見たことがあるのかは分からないけど。

 あと、ドーナツ型のプラスチックをおでこに埋め込む整形手術が日本で行われているという記事も見たことがある。

 

え、待って、ドーナツ!?

―うん。

 

シリコン製の丸いものをおでこの部分に着けて凹凸を作り、より「西洋人」っぽく見せようとする整形手術のこと?

―違う違う!ちょっと待って、写真見せるね。

 

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え、何これ!? 日本でこんなことしてる人見たことないんだけど!!!

―1度もないの? クレイジーだよね。

 記事でも紹介されていたし、テレビでも取り上げられていたよ。とても偏見が入っているのは分かってるんだけど、メディアは注目を集めてお金を稼ぐためにこんなクレイジーなこと紹介しているんだよね。

 私は日本人自身がこの手術のことを知らないって分かっているけど、あまり日本のことを知らないポーランド人はメディアからの情報を信じてしまうからね。

 だから、さっき言ったように日本は少しクレイジーな国っていう認識があると思う。

 

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 あと、かなり正直に話すと全員ではないけどポーランド人は、日本人は礼儀正しくて、仕事熱心で、つまらない人生を送っているから、多少のクレイジーさが必要なんだって思ってるの。

 悲しいことなんだけど、日本の一般的な家庭を紹介しても大して面白くないから、テレビ局は興味深くてクレイジーなことを取り上げようとするんだよね。

 だって誰もつまらない番組なんて観たくないでしょ?

 

 

 

ポーランド内の言語事情

考え深い話をたくさん聞かせてくれてありがとう!次の質問にうつるね。

私がポーランドに来る前、ポーランドは親日国だと書いてある記事をいくつか読んで、その理由として日本語学科の倍率が高いことが挙げられていたんだ。

ポーランド国内の大学の日本語学科の倍率が20倍にもなるくらい人気なのはどうして?

 

―それは10代の若者に漫画やアニメが人気だからだと思うよ。

 高校卒業の時点で将来何がしたいか明確に決まっていない学生の方が多いだろうから、その時興味のあることを勉強したいのではないかな。

 単に日本の伝統や文化が大好きだからって理由で日本語学科を選ぶ人もいるだろうし。

 

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 あと、大きな要因は、ポーランド国内で日本についてきちんと勉強できる大学はワルシャワ、ヴロツワフ、トルン、クラクフ、ポズナンにしかないことだろうね。

 経営学部とかならほとんどの大学にも設立されていて、合格できる人数も日本語専攻と比べると断然多いから。

 特にワルシャワで日本語を専攻しようと思う生徒は、ワルシャワ出身者だけではなくて、他の街の人もいるでしょ?

 日本で言うなら、地方出身者が大学は東京に行きたい、っていう発想と同じよね。

 

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gakuseikichi

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