Graffiti。グラフィティ。日常会話にはあまり出番がありませんが、
みなさんの想像以上に日常生活に潜んでいます。
今回の記事では、みなさんが日々見向きもしないであろう、あの看板の後ろ、歩道橋の裏、電柱などを舞台にする「ストリート・アート」の世界を紹介します!
・グラフィティの種類
・グラフィティの主な手法
・ブロックアート焼肉要塞
目次
グラフィティとは?
簡単に言えば、「グラフィティ」とはいくつかの特徴を持つ「落書き」です。
「グラフィティ」の原点は「名前」を「落書き」する行為です。
グラフィティに文字(=レター)が主に使われることにより、グラフィティを書く者は自分のことを「ぺインター」ではなく「ライター」と名乗ります。
グラフィティの特徴を見てみましょう。
まず1つ目の特徴は、グラフィティのキャンバスが大体「野外」なところです。
ライターは自分のグラフィティをどこに書くかというところまで一から考えます。
一般的には与えられた場所に書くが、グラフィティは逆に開いている場所を見つけてから書かれます。
そして、グラフィティは非常に短命です。消されたり、新しいグラフィティに上書きされたりされます。逆に皆にリスペクトされているような作品(素晴らしいグラフィティ)は上になにも書かれない、アンタッチャブルなものです。ライターたちはこのような作品を目指して活動しているのです。
最後に、グラフィティの最大の特徴は「違法性」と「無許可」なところです。
ライティングを行なっているのをほかの人に見られたら、追放されてしまうため必然的にスピードが勝負になります。よって、線や面の処理の仕方が雑になってしまうことも多いです。
しかし、グラフィティ界を詳しく見ると実はいろんな技法があり、単にスプレーで汚くバーッと描く場合だけではありません。
グラフィティ界の代表的なライターたちの作品を見るだけでもわかります。
キース・へリング(1958/5/4 – 1990/2/16)
ジャン=ミシェル・バスキア(1960/12/22 – 1988/8/12)
バンクシー(1974-)
グラフィティの種類
・Tag/Scribble(タグ/スクリブル)
ライターのグラフィティサイン。多くは1色でかかれる。
・One liner (ワンライナー)
1回のアクションで完成させるグラフィティ。
・Throw up/ Throwie (スローアップ/スローウィー)
2、3色で素早くかかれるもの。
・Master piece/ Piece (マスターピース/ピース)
3色以上使っていて、造形などに凝っているもの。それなりに時間がかかるから、かなりレベル高いということで、尊敬に値する。
・Burner(バーナー)
マスターピースの中でもインパクトが強く、完成度が高いもの。
・Production(プロダクション)
グループで行う共同制作。背景まで細かく、計画的に複数のマスターピースをかく。
・Legal(リーガル)
許可が得られたグラフィティ。
グラフィティの主な手法
・Aerosol/Spray can (エアゾール/スプレー缶)
・Roller (ローラー)
・Mop (モップ)
モップマーカーを使うことで、エアゾールやローラーより、塗料を出せるので、出来上がったグラフィティにはペンキのたれなどが特徴になる。
・Fire Extinguisher (ファイアーエクスティングイッシャー)
消化器に塗料を入れてかく方法。大きな面積にかかれる時に使われる。
・Scratching (スクラッチング)
ガラスなど固形物の表面に、尖ったものなどでグラフィティを削りつける方法。
・Stencil (ステンシル)
形に沿って切り抜かれた型紙の上から色をかけることで、絵や文字をかく方法。「ステンシル」の誕生により、短時間でも、はっきりした、完成度の高いグラフィティができる。
・Stickers/labels/slaps (ステッカー/ラベル/スラップ)
・Wheat paste (ウィートペースト)
小麦粉を使うことで、グラフィティポスターなど壁に練り込むように貼る方法。
・Reverse Graffiti (リバースグラフィティ)
排気ガスで汚れたかべなどを高圧洗浄機で逆に綺麗にすることでグラフィティをかく方法。
ブロックアート焼肉要塞
ここまで読んで、グラフィティに興味を持ってくれた読者のみんなにグラフィティスポットを紹介します。
神奈川県にある廃墟のブロックアート「焼肉要塞」(やきにくようさい)です。
ロケーションにたどり着くまで、結構時間と労力がかかりますが、多数のグラフィティが見ることができます!
※こちらのサイトで「焼肉要塞」の詳しい説明が紹介されています。
※廃墟に行く際は自己責任でお願いします。
何が書かれているのかわからないかもしれないが、それがどういう風に書かれているのか想像しながら見ていくと、かなりグラフィティの世界を理解できるようになります。
「神奈川にまで行きたくない!」という人も、渋谷、池袋、秋葉原などは特にグラフィティが多いので、歩きスマホしないで、街中に潜んでいるグラフィティを探してみてください!今までの風景がガラッと変わると思います!
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