英語でのガイドを通して国際交流や異文化交流を実践できるだけではなく、「どうやったら楽しんでもらえるのか」というおもてなしや、自分で考える機会をたくさん得るというスキルアップができる。
ガイドツアーはどのような流れなのでしょうか?
ガクセイ基地が実際に潜入取材してみました!
目次
<19:00 ガイド開始!>
今回、ガイドを務めるのは大学生4年生のマミカさんです。
―ガイドではどのようなことをしているのですか?
「居酒屋を何か所か回るので、そこへ案内するのが主な仕事です。ほかには、注文やお勘定を行い、参加者の方がスムーズにお食事を楽しめるようにしています。」
待ち合わせは新宿。集まったのは、アメリカからいらっしゃったカップル2組とスウェーデンからいらした男性の方です。
―私は英語ができないので緊張しています…。マミカさんは英語が得意なんですか?
「私もガイドを務めるのはまだ4回目ですよ!自分の英語力にも自信があるわけじゃないんです。でも、片言でも参加者の方と積極的にコミュニケーションをとろうとするガイドさんは外国人から好評価を得ています。英語が話せるかどうかよりも、大切なのは伝えようとする気持ちではないでしょうか。」
19:15 一軒目に到着(@思い出横丁)
まずは集合場所から近い『思い出横丁』の居酒屋に。
訪問する各店で席が予約されているので、スムーズに入れました!
日本人しかいない大衆的な居酒屋で、料理とお酒を楽しみます。
まずは自己紹介から。名前と出身国、好きなことやどんなお仕事をしているのかなど一人ずつ話していきました。マミカさんは参加者の話すこと一つ一つに相槌を打っていたり、質問をしていたりしました。
私も参加者の方の出身地に旅行に行ったことがあったので、「そこ行ったことある!」と言ってみました。すると、相手は嬉しそうにして会話がどんどん盛り上がりました。自分の一言から会話の輪が広がったことはとても嬉しかったし、自分の英語に少しだけ自信が付きました!
参加者の方は珍しい日本のお酒や料理のメニューを前に、「これは何?」とマミカさんや私にたくさんの質問を投げかけます。
日本の食材を英語で説明するのは想像以上に難しかったです。似ている食材を例に出したり、写真を見せたりしてなんとか伝えます。
今度ガイドをやるときには、もっと日本の食材や料理のことを勉強して、外国人の方に教えてあげたいと強く思いました!
ガイドをやることは自分自身の学びや成長にもつながるんですね。
20:15 一軒目から移動
このツアーが人気の秘密は、フレンドリーな日本人ガイドと一緒に様々なローカル居酒屋・バーをはしご出来るから!新宿から電車で移動し、恵比寿へ向かいます。
駅ではSuicaを買うお手伝いをしました。スウェーデン人の方に話を聞くと、スウェーデンでは100円のものを買うにも、電子マネーを使うそうです。「こんなに小銭を持ったことない」とおっしゃっていました。
何気ない会話から、日本では当たり前なことが世界から見ると当たり前ではないことに気づけます。
20:40 二軒目到着(@恵比寿横丁)
今度は駅から歩いて5分ほどの『恵比寿横丁』の中の一店。名物は餃子と唐揚げです。2件目に入り、だんだんお酒も入ってきて参加者同士も打ち解けてきた様子です。
―マミカさん、すごく打ち解けてきましたね!
「はい!ガイドにとって場の雰囲気を作るのも大切なお仕事です。話が盛り上がっていなかったら、質問や話題を参加者のかたに投げかけます。参加者同士で話が弾んで、そこに私たちガイドも、まるで友達のように参加するのが一番いい状態ですね。」
ここでガイドさんが取り出したのは…日本のクイズ!
写真の中から日本発祥でない料理を選ぶなど、日本についての知識を、クイズを通して伝えます。写真に隠れる日本の有名人をあてるゲームは特に盛り上がりました!
これもマミカさんの雰囲気づくりの必勝アイテム!
外国人の方に日本の文化を知ってもらい、驚かれたり、感心されたりすると、なんだか誇らしい気持ちになりました。また、日本と比較したそれぞれの国の話を聞くと、新しい発見や価値観の違いに驚きました。
ここで参加者にお猪口プレゼントが!
ツアーに参加した人だけが貰える、オリジナルお猪口です。
皆さんとても喜んでいて、さっそく使っていました。
21:50 三軒目到着(@恵比寿)
さらに三軒目のバーに移動します。かなりみんな酔ってきて、外はすでに真っ暗です。
―私たちのような学生でも安全ですか?
「プライベートツアーではなく何組かと一緒にお店を回るので、参加者同士は節度を守って下さいます。また居酒屋と提携しているので、万が一トラブルに巻き込まれそうになっても主催会社に必ず連絡が行きます。
もともと、参加者のほとんどが日本の文化を深く知りたい方々ですし、ガイドは予約制であるため悪質な事は起こりにくいです。ガイドメンバーの8割が女性なんですよ!しかも夜に始まることで、私たちのような大学生でも授業終わりに参加できます。」
今度は前の2軒とは雰囲気が異なる、おしゃれなバーです。デザートを食べながらワイングラスで日本酒を楽しむ方も。3時間も参加者の方と一緒にいると、緊張はすっかり吹っ飛んでいました!
自分の英語力も気にならなくなり、将来の夢や好きなことについて語り合います。このころには、英語を使うことを日本語を使うのと同じくらい違和感なく使うようになりました。
お別れの時間が刻々と近づいてきて、話題は明日の観光予定や、日本でおすすめの観光地へと移っていきます。 ここで、またガイドさんがなにかを取り出しました。日本観光でよく使う言葉が書かれているカードです。「とっても便利!」と評判も上々。
22:30 ガイド終了
楽しい居酒屋巡りもとうとう終わってしまいます。3時間があっという間でした!
普通のツアーガイドと比べて、参加人数も少なく、周る場所も飲み屋なのでかなりガイドと参加者の距離間が近かったです。最初はやはり参加者とガイドという感じでしたが、砕けた英語を使いながら、プライベートな会話もすることで、まるで友達のような関係になります。
お別れするのがとっても寂しかったです…。
利用者を恵比寿駅まで案内し、滞在先の最寄り駅への電車を教えます。
無事に見送りを終え、ガイド終了!
初めは緊張しかしておらず、自分の英語力にも自信が持てませんでした。でも参加者は私の話を一生懸命理解しようとしてくれるし、話しかけるととても喜んでくださったので、どんどん「英語を使って会話がしたい!」と思うようになりました。
自分の英語力を上げたいからガイドをする、そういう方は多いと思います。もちろんそれは素晴らしい心意気だし、実践的な場なので役立つと思います。
でも、それ以上に文化交流であったり、国境を越えた友情のようなものもあったりして自分自身がガイドをしながら楽しめたことが、このツアーの一番の魅力だったと思います!
興味を持った方は、あまり余分な心配はせずにまずは一回チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ガイドになるまでの流れは次の通りです。
① ガイドに応募する(こちらから!https://www.magical-trip.com/recruit)
②面談
③先輩ガイドとガイド体験
④よくある質問等のレクチャー
⑤ガイドとしてデビュー!
参加頻度に決まりはありませんが、月に2~3回のガイドが目安です。繰り返し挑戦することで、自信もきっとついてくるはずです!
ガイドは17:00から、または19:00からなので、授業終わりに参加できます。
Tokyo Bar Hopping Night Tourについてもっと知りたい方はこちらから!
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