目次
やりたいことをやっていれば、
行きたい場所に辿り着く。
-なるほど。話を戻しますが、高校2年生の時にハッカソンにも参加されたそうですね。どういった経緯で参加されたのですか。
本当にたまたまサイトで見つけたんです。だから、試しに応募してみました。ただ、「20歳以上限定」と書いてあったので、その時点では行くつもりはなかったです。その後連絡が来て、選考のための志望理由を提出してくださいと言われたので、提出しました。この時点でも、どうせ落ちるだろうと思って期待していなかったです。余談ですが、その頃はちょうどチェーンのカフェでアルバイトしていました。すぐ飽きて辞めてしまったので2か月しか続きませんでしたが。辞める時、「もうやめるの!?」とすごく驚かれたのを覚えています。(笑)
そうやってアルバイトしているうちに、たまたまハッカソンから選考通過の結果が届きました。今思えば、枠が足りなかったので全員合格だったとは思います。変な人が来ないようにしていただけで、割と真面目なことを書いていればみんな通過したのでしょう。(笑)
ハッカソンでは、新しい知識を得たというよりも、新しい文化に触れることができました。仕事なのにジュース出たり、みんな知らない人同士なのに、一気に仲良くなったり、とにかくいい意味でのカルチャーショックでしたね。内容は、みんなでアイデア出しをするものでした。校外でアウトプットをできたのも、社会人に会ったのも、ハッカソンが初めてでした。
また、校外の人との繋がりができました。このハッカソンで、LIGの前にいたインターン先に声をかけていただいて、インターンもするようになりました。インターンを始めてからも、ハッカソンのようなイベントや勉強会には月1くらいのペースで行っていました。
-そのインターン先ではどういったお仕事をされていたのですか。
文化祭でもやっていたような紙媒体のデザインを中心に、3Dグラフィックスデザインも少しやりました。会社レベルでハッカソンにも出させていただき、3Dグラフィックスを使ったデザインや、UI,UX面でのアプリデザインのプレゼンをしました。ただ、そこの会社にはデザイナーが僕以外いなかったので、誰かに教えてもらうことはなかったです。ここでも引き続き独学でした。
-その後、なぜLIGにジョインされたのですか。
LIG主催のイベントにたまたま参加したんです。そこで今まで通りにプレゼンをしたら、LIGのせいとさんという方に「うちに来ないか」と誘っていただきました。実は、LIGの存在は知っていて新卒でこの会社に入りたいとは思っていました。だから、「思ったよりも早く来れた」という感じです。(笑)
LIGに入りたいと思っていたのは、オフィスの雰囲気が好きだったからです。LIGを知る前の僕は、オフィスというとかっちりした椅子とデスクトップが並ぶ無機質な空間のイメージでした。一方で、LIGのオフィスはマンガ全巻が揃っていたり、ソファーがあったりと、まるで家のようなオフィスでした。それが、僕のワークスタイルのイメージにいい意味でカルチャーショックを与えてくれました。同時に、僕はこっち側でしか働けないなと思いました。とても自由な人間なので。(笑)
オフィス入り口の壁一面に企業のステッカーが貼られていて遊び心が感じられます。
ペッパーくんもお出迎えしてくれます。
-現在LIGではどういったお仕事をされていますか。
僕の役職は“見習いデザインエンジニア“なので、見習いとしてエンジニアリングを勉強しています。そして、勉強した内容とデザインを組み合わせて何ができるかをLIGブログで発信しています。だから、自分が家で一人やっていた勉強を会社に来てやっているだけ、という感覚です。
最近は、特にIoT(様々なモノとインターネットを繋いでモノを賢くする技術のこと)を推しています。例えば、ベットから起き上がったら床のセンサーが足を感知して、自動でエアコンや暖房がついてコーヒーも沸かしてくれる、といったいろんなものがインターネットを介して繋がっていく世界が好きです。そういったIoTを活かしたモノづくりを自分でもしてみて、記事を書いています。
-LIGブログの中で「10代限定のクリエイティブコミュニティである“1/0PUT”を作りました」と書かれていましたが、“1/0PUT”ではどういった活動をされているのですか。
1/0PUTは実態のないコミュニティです。1/0PUTに入っている人が、ここを踏み台にして自分で勉強していけるようになったらいいな、と思って作りました。ここで繋がりなどを作って、20代になったらそれぞれが1/0PUTを捨てて独立していくことを目指しています。
活動は、月1で集まってフランクな話し合いをしているだけです。まずは、メンバーそれぞれが「起業します!」とか「こういうのを作りました!」といった近状報告をしていきます。以前はこの時間を「報告会」と呼んでいましたが、堅いので最近は「自慢大会」に変えています。こういった話を学校ですると、どうしても自慢っぽく聞こえてしまい、周りにうざいと思われてしまうので、皆なかなか言えないんです。そもそも誰かに見せびらかすために勉強している訳ではないですし、大切に勉強してきたもので嫌われたくもないので。でも、ここにいるメンバーは皆何かしらやっているので心置きなく話せます。もちろんまだ起業などはしていない初心者もいます。半分は初心者ですが、何がしたいか明確になっていて、これからそれをやっていこうというモチベーションがある人たちです。ただ、この自慢大会はメインの活動ではないので10分くらいで終わります。
自慢大会が終わった後は雑談をしています。この雑談の中から、有益な情報を得ることが大事だと思います。雑談といっても、場所と軽食の提供をしてくださっているスポンサー企業の方々もいらっしゃるので、話の内容は濃いです。VC(ベンチャーキャピタルのこと)がどう動いてるかといった、頭一つ抜けたお話が聞けます。1/0PUTにいるような学生がもっと増えていけばいいと共感してくださりますし、僕たちへのアドバイスというよりは僕たちとのインタラクティブな(双方向的な)会話をしてくださります。ちなみに、スポンサー企業さんは毎回変えています。
-10代のうちから20代になった時のことを見据えて動いているなんてすごいですね!ちなみに、ちゃちゃまるさんご自身は最終的には何になりたいですか。
クリエイターになりたいです。僕はあくまで“全体を作る人”でありたいので、デザインもエンジニアリングも両方とも極めている人を目指しています。たとえ良いデザインを考えたとしても、それを実現可能なプログラミングが書けないとダメですし、逆もまた然りだと思います。デザイナーとエンジニアのミスマッチはよく耳にするので、僕が間に入ってデザイナーとエンジニアと僕の3人で働きたいです。また、僕だけがディレクションするのではなく、3人でディレクションしていきたいですね。だから、デザインエンジニア=クリエイターが最終目標です。
-それでは最後に、読者の学生へのメッセージをお願いします。
僕が高2から1年弱かけてインターンを始めることはできたので、就職難はありえないはずだと思います。割と行きたい会社には行けるのではないでしょうか。スティーブジョブスのコネクティブの話と似ていますが、いろんなことをやっていれば、いつかはやりたいことに繋がると思うんです。僕もデザインやったりハッカソン出たりと、やりたいことやっていたらいつの間にか行きたい会社に辿り着きました。だから、「どこに行きたいから何をする」ではなく、「自分がこれをやっているからここに行くんだ」という発想が大事な気がします。
日本は逆採用のシステムを導入するべきだとも思っています。学生が何をやっているのかを全てリスト化して、企業がそれを見て学生をスカウトする仕組みが整えばいいですね。ちなみにですが、僕は就活する気ないです。今の大学生の先輩方も、就活したくなければ、しなくていいと思います。ガクセイ基地さんの理念と一緒で、好きなことさえ見つければ、就活は上手くいくのではないかと思います。
-ちゃちゃまるさん、面白いお話をありがとうございました!
ちゃちゃまるさんのLIGブログはこちら(クリックするとサイトに飛べます)
【編集後記】
終始楽しそうにお話されていて、本当にパソコンが好きなんだなぁと感じました。
好きなことを見つけるのは大変かもしれませんが、見つけるために動き出すことは誰にでもできることだと思いました。
きっと基地のサイトの読者の方々も、やりたいことや好きなことを見つけたいから訪れてきてくださっていると思います。
その期待に沿えるような記事を、これからも提供していきたいです。
【すごい大学生シリーズ】(文字をクリックするとページに飛べます)
第一弾 現役慶應生が運営する家庭教師サービスとは?/早慶生限定の家庭教師.com
第二弾 「人目を気にせず、好きなことを仕事にする」には?/合格サプリWeb版 丹羽健太さん
第三弾 大学生は本当に勉強していないの?とことん勉強した大学生に聞いてみた。/WasedaStartup代表 ヒラタイさん
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