第一弾は「なんで日本語学科?将来はどうするつもり?日本について本音でトーク」というテーマでお送りします!
日本とポーランドは2019年に国交樹立100周年を迎えます。最近、ポーランド航空が、成田―ワルシャワ線の航空を2019年から毎日運航するというニュースを発表しました。近頃、日本とポーランドの良好関係を個人的に感じているところです。
この度のインタビューでは、日本だけで過ごしていればまだ出会う機会の少ないであろう、日本語学科で勉強しているポーランド人学生に、日本について赤裸々に語ってもらいました!
目次
日本語との出会い
こんにちは。今日はインタビューを引き受けてくれてありがとう!まずは簡単な自己紹介からお願い!
―私の名前はダリア、22歳。キエルセというポーランドの南東あたりに位置する街で生まれたのだけど、育ちは産業都市であるウッチだから今までの私の人生はほぼウッチにあると言えるね。
2015年に高校を卒業して、ウッチ大学で国際関係学を勉強することになったのだけど、正直自分には合わなかったの。
だから、1年でその学部を辞めて、日本のアニメや文化など日本に関する色々なことに興味があったからもっと知りたいと思ってワルシャワ大学の日本語学科に進学することにしたの。
どんなアニメが好きだったの?漫画も読む?
―漫画を読むというより、アニメをよく見ていたかな。Clannadや、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない、ナルトをよく見ていたわ。高校生の時が自分の中で一番のアニメブームだったと思う。
日本語を勉強する上で大変なことは何?
―だいたい5年前、ウッチにいた頃から日本語を勉強し始めたのだけど、正直言うと勉強の質があまり良くなかったの。
先生はとても素晴らしい方だったのだけど、ポーランド語で日本について沢山話しているって感じだったの。日本語を勉強しに来たのに、あまり真剣に取り組んでいなかったわ。
5年前ってことは高校生の時にダブルスクールのように高校と語学学校に両方行っていたってこと?
―うん、そういうこと!だから、高校卒業と同時に3年通ったその語学学校も辞めたの。でもあまり真面目に勉強していなかったから3年経っても全く話せるようになってなかったわ。
でも今は状況が全く異なるわ。ワルシャワに来てからはすごく勉強するようになった。
好きな漢字はある?
―「答」が好き。おじいちゃんみたいに見えるの。
あと、「識」も好き。賢そうに見えるから。
あともう1つは「常」が好き。なぜか分からないけどとても素敵に見えるの。シンプル画数は多くないんだけどすごく洗練された感じがするんだよね。
そう言えば「賞」も好きなんだったわ。小さな戦士、侍みたいに見える!
好きな言葉やフレーズは?
―ちょっとおかしいと思われるかもしれないけど、「貿易」という言葉の響きが好き。
さっきの漢字と被るけど「知識」も好き!
「木漏れ日」という言葉もお気に入り。
ポーランド語には木漏れ日を表す言葉がなくて、長い説明文になってしまうのだけど、日本語だとこの一言で全て説明できてしまうから便利ね。木漏れ日の意味、概念が本当に好き!
日本訪問時の体験
日本を訪ねたことはある?
―2回あるよ。1回目は2015年。語学学校に行ってた時に、京都に行ったの。先生の家が舞鶴にあったから語学学校が手配して団体で行ったんだよね。
地域のコミュニティーに沢山参加したのが思い出ね。例えば、中学校や高校を訪問したり、その地域で開かれている料理教室に参加させてもらったりしたの。
書道などの文化体験もさせてもらったし、祭りも見に行ったわ。
初めて日本に行った時ショックだったことは何?
―まず、良い意味で驚いたことは人々が本当に礼儀正しかったこと。あと道が全部綺麗だった。
当時はほぼ日本語が話せなかったのだけど、交流した人たちはずっとニコニコしてた。もちろん、日本で食べた料理も美味しかったよ。
反対に嫌な思いをしたこともあったわ。
私が個人的に体験したことだから皆が同じように感じると思わないで欲しいのだけど、ある学校を訪ねた時に、なんで白人の女の子たちがここにいるの?みたいな反応をされたことは気分が良くなかったわ。
特に男子生徒が、英語でコミュニケーションしてみたいからという理由ではなくて、からかい半分で話しかけてきた時に周りの男の子たちもニヤニヤ笑っていたのにはㇺッとしたわ。
あと、ちょっとした地域のパーティーに招待された時、浴衣を着るように頼まれたの、それは良いのだけど、そのパーティーでお酒を勧められたり、酔った男性に絡まれたりしたことは、残念だけどすごく嫌な思い出になってしまったね。