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【映画国宝レポ】歌舞伎に興味がない大学生が「国宝」を見たら涙が止まらなかった件

みなさんこんにちは〜!ガクセイ基地です。今回の記事では最近話題になっている映画「国宝」を見に行ってみての感想を書いてみようかと思います!

「国宝」という名前からなんだかお堅い映画なのでは?と思う方が多いかもしれません。なんとなく歌舞伎の話だということを聞いて、「歌舞伎興味ないしな〜」と興味を持たず終わってしまう人もいるかもしれません。実際私もそうでした。

けどこれだけはぜひ映画館に見に行ってほしい!!!というくらい大感動したので、今回はこの記事を読んでくれている皆さんに「国宝」の素晴らしさをプレゼンしたいと思います。

※ネタバレを含むところは記事の後半戦にあるので、見たくない方はその章を飛ばしてください。

国宝公式ホームページ

国宝公式Instagram

筆者紹介
大学2年生。趣味はアウトドア全般と読書📕
映画は恋愛系とよく泣ける系が好き。サブスクはUNEXT派。

国宝あらすじ

後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。

この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。

誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。

何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。(公式HPより)

映画を観た後にこのあらすじを読むと、時間を忘れるほどの美しい映像を思い出し、ついうっとりしてしまいます。あらすじにもあるように、歌舞伎の世界にはまるで関係がなかったヤクザの息子が、歌舞伎の世界に入り込み、人間国宝になるまでの話です。

この映画のテーマは歌舞伎世界の「血筋」「芸」。主人公は血筋がないことを理由に悔しい思いをたくさんしていきますが、常に「芸」を信じ、磨き込む姿には感動します。

 

国宝のおすすめポイント

・とにかく映像が綺麗でうっとりする

歌舞伎なんて興味ない。そんな思いがある人にこそ観てもらいたい「国宝」です。

私も歌舞伎のことは1ミリも知らないし、中学でいった歌舞伎見学は爆睡でした(ごめんなさい)。

しかし衣装のきめ細かさ、歌舞伎役者がする独特の動き舞台演出何もかもが、映像だからこそ写せる素晴らしさといいますか、本当に「綺麗」としか言い表せないほどでした。

カメラが基本的に演者視点で回っていて、演者を写す時は至近距離で立体的に写していることから、客席で見るのとは違う臨場感がスクリーンを通じて伝わってきます。

映像が綺麗?うっとり?とピンと来ない方もいるかもしれませんが、真っ暗な映画館の大きなスクリーンで映る映像の美しさは、控えめにいって桁違いです。思わずその綺麗さに涙する、そんな経験を人生初めてしてしましました。

・俳優さんの演技のうまさ

吉沢亮主演の「国宝」ですが、とにかく俳優さんたちの演技が凄すぎる!この映画のために歌舞伎のレッスンを受けられたのだろうけど、それにしてもうますぎる。一朝一夕では絶対に身につかない歌舞伎の動きが超モノになっておられる!!(素人視点なのは承知ですが)

また、吉沢亮さん演じる喜久夫の親分を演じる渡辺謙さんの演技もすごいです。親分として厳しい立場にいながらも、息子たちに深い愛情を注ぐ姿は胸が打たれました。

女優陣も超豪華で、森菜々さん、高畑充希さん、寺島しのぶさんと、どなたも役にぴったりな方です。

もし「日本のよくあるドラマや映画」を想像していたらそれは間違いです。雰囲気といい、演技といい、見応えばっちりの作品になっています。

・あっという間の3時間

「国宝」を敬遠しがちな理由として、「長いから」をあげる人は多いのではないでしょうか。確かに3時間弱ある映画を見るのは勇気が要りますし、普段映画を観ない人からしたらとても長く感じるでしょう。

ですが正直なところ、体感1時間でした。水を飲むのも、トイレに行きたいことも忘れて、ただただスクリーンから目が離せない。そんな時間でした。

ストーリーがかなりテンポよく進んでいくのと、緊張感のある歌舞伎の舞台が映し出されていることで気づいたら世界観に入り込んでいる自分がいました。

トイレが心配な人は出口に近い席を取るなどするといいかもしれませんが、トイレの近い私でも大丈夫だったくらい、あっという間の3時間でした。

・泣ける映画が好きな人はぴったり

映画で泣きたい!という方は多いのではないでしょうか。もしあなたがそのタイプなら国宝はぜひ観て欲しいです。

あからさまな悲しい展開やびっくりするような悲劇は起こらないのですが、気づいたらツーーっと涙が溢れているような、そんな映画です。頑張っている人の姿をみると感動しますし、悔しい事があるとこっちまで苦しくなる。「なんで!」と思う展開には同情し、「よかった」と思える展開には素直に感動する。そんな風に感情が溢れてくる映画です。

まるで自分が歌舞伎役者になったかのように、登場人物たちに感情移入をして、気がついたら泣いている。こんな経験初めてでした。

 

個人的BESTシーン3選 ※ネタバレ注意

3位:彰子(森菜々)が車から二人の喧嘩を観ているシーン

歌舞伎の舞台の役を取るために、歌舞伎界の重鎮?を父に持つ彰子(森菜々)の恋愛感情を利用する喜久夫(吉沢亮)。その事実を知った彰子の父が喜久夫の稽古場に怒鳴り込みにいくと、すかさず彰子が喜久夫をかばい、父とは縁を切ることに。

その後二人で街を出るのですが、出る前の喜久夫と俊坊(横浜流星)の殴り合いの喧嘩を車からみる彰子。もう後には引けないことを覚悟しながらも、複雑な表情で喜久夫を待つ姿はなんとも言えない切なさがありました。

 

2位:竹野(喜久夫が最初の方で殴ったスーツの男)が喜久夫(吉沢亮)を迎えにきたシーン

地方のビジネスホテルでどうしようもなくなっていた喜久夫を「3代目〜?」と探しに来たのは、喜久夫に昔「最後に血筋のせいで悔しい思いをするのはお前だ」と言って殴られた竹野

出だしは嫌なやつとして登場する竹野ですが、徐々に喜久夫の「芸」に対する姿勢に影響されたのか喜久夫のそばにいるように。そして究極まで落ちた喜久夫を最終的に助けてくれるのはやっぱりこの男、竹野でした。

「3代目〜」と呼びかける声が聞こえたところから大号泣。めちゃいいやつじゃ〜〜んと竹野が大好きになる瞬間でした。

1位:俊坊(横浜流星)が片足ないのに「曽根崎心中」を演じて、片方の残ってる足に喜久夫(吉沢亮)が触れるシーン

いやーー。このシーンは本当に言葉にできない。「曽根崎心中」は男女の心中の話なのに、なんだか喜久夫と俊坊に重なって。紆余曲折あったけど、最後はお互いかけがえのない存在で、片方がいない人生など考えられない。「あなたが死ぬのなら、私は生きていけない」とお互いが本当にそう思っているようで涙が止まりませんでした。

最後の舞台を精一杯演じている舞台袖で、竹野が「俺はこんな生き方はできない。救急車呼んどけ」と言っているシーンもじわーっと来ました。

 

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございました!いやーーーー「国宝」。久しぶりにいい映画を観ました。

日本人に生まれてよかった。もっと歌舞伎を知りたい、自分も何かに全力で打ち込みたい。そんなことを思わされる映画でした。

普段洋画の恋愛ものしか観ない私でしたが、新しいジャンルの映画に挑戦できてとてもよかったです。ちゃっかり原作「国宝」の本も買ったのでじっくり読みたいと思います。

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