皆さんこんにちは〜!ガクセイ基地のまなみです👑
「下着屋さんに行ったことがない……
店舗に行くのが不安……」
「とにかく可愛い下着を身につけたい!」
と感じている全ての方にオススメしたいブランド・
Risa Magli 。
今回、Risa Magliで店舗運営マネージャー・SNS・販促のクリエイティブプロデューサーなどを務めている梅本様にインタビューを行いました。Risa Magliのデザインや接客に込められた思いやこだわりに迫ります。
目次
Risa Magli誕生の歴史・商品展開の裏側
―本日はよろしくお願いいたします!改めて、Risa Magliはどのようなきっかけで生まれたブランドなのでしょうか。
1986年に、当時メーカーから独立をした児玉とその奥様の二人が、「女性にとっての下着の選択肢を増やして、お客様の美しさと幸福を満たす」という想いで立ち上げたブランドがRisa Magliになります。
―ありがとうございます。「Risa Magli」ともう一つ、「レーヌ」という二軸で商品が展開されていると思うのですが、この二つの違いについて伺いたいです。
「Risa Magli」は元々プライズゾーンはある程度決まっていました。ブランドを展開するときに、どのゾーンでやっていくのかというのは物凄く大切な柱の一つになります。
ただ、デザイナーのリサさんにとってのこだわりを表現していく上で、RisaMagliという一本の軸で収まらなくなったことが「レーヌ」が生まれるきっかけでした。
―こだわり!もう少し詳しく聞いてもいいですか?
「もっとこういう風にレースを使ったらもっと可愛いのではないか」、「ここにもっと豪華にアップリケを使ったら美しくなるのではないか」というデザインの部分でのこだわりです。
この根本には「さらにお客様に喜んでいただきたい、サプライズ・こだわりが詰まった製品を届けたい」という想いがあります。
そこで、「レーヌ」では価格やデザイン、年齢層、そして、”可愛いだけでは無くて、セクシーさやエレガンスさを表現したい”という嗜好、この4つの幅を広げようと商品の開発に至っています。
Risa Magliのデザインの魅力・こだわり
―ここからは、Risa Magliの商品のお話に移っていけたらと思います。まず、Risa Magliで展開されている商品のデザインはどのように行われているのでしょうか。
Risa Magliの特徴として、官僚制ではないことが挙げられます。一つの作品を、一人のデザイナーが最初から最後まで作り上げるということがRisa Magliの特徴だと感じています。
また、世界的に人気や先取りの素材やカラーの要素の反映はあっても「 これは売れそう」、「これが流行っているから」という要素が一つも入っていないこともRisa Magliの魅力の一つです。
例えば、「次のテーマはこれでいくので、このテーマに沿って全ての商品をデザインしましょう」ということは行っていません。
―ありがとうございます!2024年SSでの「ノーラ」や2025年SSでの「リアナ」を見たときに、「いい意味でRisa Magliらしくない」と感じました。軸はありながらも、デザインの幅はその軸によって縮こまることがないと言うか。
本当におっしゃっていただいた通りです。例を挙げるなら、ルームウェアをデザインするときに「モコモコが流行っているから、モコモコしたルームウェアを作ろう!」ということは起きません。
Risa Magliらしいルームウェアはどんなものがあるかな、という部分に視点が向いたときに、「ブラジャーの上からガウンを重ねた方が素敵に見えるのではないか」ということを考えたり……。
やはり、「着て可愛く見えたり、気持ちが華やかになるデザインってなんだろう」ということを始めとした、「着たときにどうなのか」という部分を深く考えています。本当にミリ単位でお花の位置を変えたりしているんですよ!
また、同じデザインでも大体3色展開されることが多いのですが、その3色も、何倍ものカラーサンプルから選ばれたものです。その中で「これ!」というものを選ぶのですが、そこではデザイナーさんだけではなく皆で「この色がいいよね」と話し合って決めています。
そのように何回も試作を繰り返しているというのもRisa Magliの魅力を引き立てる要素になると感じています。
―店舗に行ったときに、不意打ちで「カタログに載っていなかったこの色、可愛い……!」と撃ち抜かれることが多くて……。そういった試作の賜物だったのですね。Risa Magliオタクとして、ショーツやスリップに込められているこだわりも伺いたいです……!
ショーツに関しては、「このシリーズはフレアショーツ、あのシリーズではTショーツ」という型は最初からありません。なので、「このデザインだったらフレアがあると可愛いな」、「これだったらリボンがあるデザインの方がセットで身につけたときに素敵だよね」という発想になっていって。
型の数を満たすために作るのではなく、上下で身につけたときにデザインをより引き立てることを大切にしています。
だからこそ「ノーマルだからこういうデザインでいいや」ではなく、後ろにアップリケが付いているものもあれば、無いものもある。ちょっとした切り抜きがあったりとかもしますね。
「このデザインであればどのようにアップリケを付けたら引き立つのかな」ということや、「せっかくだからアシンメトリーにしてみようかな」ということを考えています。そういった部分がRisa Magliのショーツの魅力になっていると思います。
―私はRisa Magliに出会って、そこでスリップについて知りました。
スリップ・ランジェリーに関しては、恐らく日本ではまだ日常的に着ることが定番化されていない感じがしていて。
―そうですね。馴染みがあるかと言われると……。
そうですよね。だけど、ヨーロッパでは皆さん「定番」のものとして取り入れている方が多いです。
スリップで下着を楽しんでいただくことを、Risa Magliの一つのアイデンティティとしてすごく大切にしているので、全種類のデザインでスリップを作っています。
より良い付け心地へ:サイズ・パターン展開の広さ
―ここからは、Risa Magliの商品の機能性について伺いたいです。私はRisa Magliに、ブラジャーのサイズの幅広さという部分でものすごく魅力を感じていて……。グラマーの方専用のパターンも開発されていると伺っているのですが、こだわりや想いを聞きたいです。
まず一つ目に、どのような体型・サイズ感の方にもRisa Magliの下着を楽しんでいただきたいという想いがあります。その点がサイズ展開の多さに繋がっています。実際に、G,Hカップの商品は最初からあった訳ではありません。ただ、販売を始めたときにお客様から「こういう可愛いデザインのG,Hサイズの下着って凄く少ない」というお声を頂きました。
正直に言うと、サイズを広く展開することはブランドにとってリスクでもあります。ただ、それよりも、”なかなか選択肢が無いお客様の選択肢を増やす”ということをRisa Magliとして大切にしたい。そこで、思い切ってG,Hサイズをほぼ全てのデザインで展開するように工夫をしています。
―ありがとうございます。サイズの他にも「リサマリミラクル谷間ブラ」や「V Make Type」といった形のパターンもRisa Magliはとても豊富ですよね……!こちらについてもぜひ聞かせてください。
ブラジャーって数値だけでは見定められない、奥が深いものじゃないですか。例えば、前中心が低いものの方が良い方もいれば、高いものが良い方もいらっしゃいます。本当に全く同じ胸の形の方ってなかなかいらっしゃらないと思うんですね。
例えば、年齢によって「脇が高いものがいい」という方や、「左右差があるので浅めの形のものがいい」という方もいらっしゃいます。
たくさんのお客様がいらっしゃるので、本当に全ての方に合った形を作りたい・お一人お一人の体型に合わせたものを作りたいという想いから、パターンを作らせていただいています。
Risa Magliの店舗で感じる”温かさ”の理由とは
―私がRisa Magliを人にオススメするときに、必ず挙げる魅力が「人」の良さです。新宿ミロード店や新宿ルミネエスト店、東京ドームシティラクーア店などいろいろな店舗に伺うのですが、どこでも店員さんが本当に優しくしてくださって。ブランド全体で「こうしよう!」と統一していることはあるのでしょうか。
やはり一番は、「自分のことよりもお客様の立場で考えたらどうだろう」と相手の立場に立って物事を考えるということ。Risa Magliのスタッフは、自然とそちらの考え方になっているのかなと感じています。
例えば、「一週間でこういうことを頑張りましょう」ということを、世の中の洋服であったりコスメであったり、全てのブランドが考えると思うのですが、私たちはほぼ接客に重きを置いています。
「今週、これくらい売り上げが欲しいからこんなふうに頑張ろう!」ではなくて、「年末年始が近づいてきて、様々な場所でお買い物をされている中で足を運んでいただいたことにまず感謝の気持ちを持とう」ということであったり、「Risa Magliに来ていただいた方が、よりクリスマスが素敵な思い出になるような接客をしていきましょう」ということであったり。
他のブランドや企業もやられているかもしれませんが、そこの目標設定という部分はRisa Magliの特徴になるのではないかと思っています。実際にスーパーバイザーに心がけていることを聞いてきたのですが、「お家に帰った後や日常生活で、商品を触ったときに店舗でのことを思い出してほしい」ということや、「今抱えている悩みや不快感を解消して、快適にお過ごしいただくにはどうすればよいのか」ということを皆共通して考えているようでした。
―優しさに泣きそう……。既に店舗に行きたくなっています……!!また、Risa Magliの店舗に行きたくなる理由に店内装飾の可愛らしさもあります。Risa Magliの世界観に没入できるというか……。空間の設計に込めるこだわりにはどんなものがあるのでしょうか。
フランスの通りにある、本当に小さな下着屋さんをイメージして内装を作らせていただいています。チェーン店ではなく、独自にお店を作っているようなパリの下着屋さんをエッセンスにしています。
昔はピンクの装飾が多かったのですが、今はアイスブルーやアイスグレーといった色を多く使用しています。Risa Magliの商品は華やかなカラーやデザインのものが多いので、その色がより華やかに 見えるようになっています。
フィッティングルームなどについている電灯のような飾りも、パリの街灯をイメージしています。
―店舗に行ったときに改めて注目したいと思います。本当に沼が深い……!
SNS・オンラインストアでも変わらない、Risa Magli流・「繋がり」
―Risa Magliでは、ブランド全体のものだけでなく、店舗ごとにInstagramのアカウントがありますよね。個人的にとても珍しいなと感じましたが、どのような思いが込められているのでしょうか。
きっかけは2020年のコロナ禍です。店舗の営業が全てストップした時期に、店舗にいらっしゃるお客様との接点がなくなってしまい、私たちはそのことを凄く残念に感じていました。
ただ、日頃からRisa Magliの店舗に興味を持っていただいていたとしたら、お客様には店舗に行けなかったとしてもRisa Magliのことを覚えていていただきたい。そのためには、どのような配信をすればいいかなということや、情報が少ないからこそ店舗から提供できることってどんなものがあるかなということを考えています。
「全店舗でアカウントを運営するなんて信じられない」と外部の方に言われたこともあります。ただ、私はRisa Magliでお客様と一番関わって、気持ちをわかっているのは店舗のスタッフだと思っています。
なので、スタッフたちが自由に配信・投稿を行える環境を途切れさせたくなかった。そこで、全店舗のInstagramアカウントを立ち上げ、今は個店でインスタLIVEもできるまでになりました。
―昨年のバレンタインシリーズの紹介配信もリアルタイムで観ていました……!そのときのノベルティも印象に残っているのですが、そういった企画はどのように生まれているのでしょうか。長くRisa Magliを愛用している人も、また店舗に行きたくなるきっかけになると勝手に感じていて。
そうですね。基本的には、まずデザイナーチームが先に企画を進めていきます。「このレースを使ったノベルティを作りたい!」であったり、「この時期にこういったものを作りたい」という発想が生まれていって。
その中でも、「これはこの時期にやったら絶対に喜んでいただけるよね」と更にアイディアを出し合っていきます。2024年のGWでは「全部のノベルティをコンプリートしていただくと旅行が楽しめますよ」というコンセプトで企画が進みました。「ストーリー性があったらお客様も絶対に楽しいよね」という風に盛り上がって。
―Risa Magli Questのことですね……!本当に大好きなイベントでした(感涙)
左:2025年に実施されたキャンペーンのノベルティ
右:2024年に実施されたキャンペーンのノベルティ
―また、店舗になかなか行けない人たちへの愛もRisa Magliは凄く大きいですよね。カタログで「幅広いお客様に商品を受け取っていただきたいという思いのもと、オンラインショップを運営しています」という文章を見て…!店舗とは違う工夫があるのかなと思っているのですが、こだわりを伺いたいです。
少し前までは、写真とかもちょっとECっぽいものだったと思っていて。ただ、2024年頃から少しずつ変わっている点があります。店舗に携わっているメンバーが、オンラインストアに掲載する写真を担当するようになりました。
そうすることで、お客様の期待に応えられるような、Risa Magliで買い物するときのときめきや、店舗にいたスタッフだからこそわかる「可愛い」ポイントをより引き出せますし、Risa Magliの世界観もより表現できます。そのような部分でのアップデートは少しずつ進めています。
あとは、お客様が画面をスクロールしていくときに「どの順番で見たら、一番良さや知りたい部分が伝わるか」ということもECチームメンバーが本当に細かく話し合いながら更新しています。
オンラインストアで商品を選ぶお客様にとっても、店舗で実際に接客を受けている感覚を持っていただけたらと感じているので、インスタライブやライブコマースでの商品紹介にも力を入れています。
ブラ→画像平均30枚
ショーツ→画像平均15枚
Risa Magliが掲げる今後の展望
―Risa Magliの今後の展望を教えてください。
まず、全ての女性がサイズ、形といった部分でストレスを感じないことが目標です。マイナスをゼロの状態に戻す。かつ、Risa Magliの下着を身につけていただいて、「楽しい」というプラスの感情を抱いていただきたいです。
「Risa Magliで心にティアラをのせて」というタグにも使われていますが、ティアラって女性の憧れや清純さ、品格などのいろいろなものがぎゅっと詰まっているものだと思います。ただ、ティアラを実際に付けて歩くわけにはいかない。なので、Risa Magliを身につけることで内側から自信が生まれたり、強さや元気を持てる―そういう方を一人でも増やしていきたいです。本当に、全ての女性にRisa Magliを身につけていただきたいなという思いがまず一つあります。
そして、ここ最近芽生えた夢として、Risa Magliを海外の方にも知っていただきたいという想いがあります。
海外からいらっしゃる方に、デザインや付け心地、接客について褒めていただくことがあって。先月も、「2か月ぶりに109に来ました」と海外の方がまたいらしてくださることもありました。
日本の中でもよりたくさんの方に知っていただきたいですし、いつかRisa Magliを世界中の女性に愛される下着ブランドにしたいと思っています。
大学生・高校生へのメッセージ
-最後に、「ガクセイ基地」の記事を読む大学生や高校生に向けたメッセージをお願いいたします。
一番のメッセージは、友達に会いに来るような気軽な感覚で、不安は私たちに託して、安心して会いに来てくださいということです!
下着って、学校では習わないですよね。どうしても、「私って恥ずかしくないかな、合っているかな」と感じると思います。不安がゼロの状態で下着屋さんに行く方って恐らくいらっしゃらない。
ただ、私たちも最初は下着のことは何もわからない状態でスタートしました。なので、その不安な気持ちは痛いほどわかります。だからこそ、安心して私たちに会いに来てほしいです!
-ありがとうございました!
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<編集後記>
石原愛珠/Ishihara Manami:本当に大好きで大切なブランドである「Risa Magli 」について取材させていただいたことを心から嬉しく思います。「でも、私今日Risa Magliと一緒だし!」と勇気をもらえる瞬間、カタログを見返しながら余韻に浸る時間、店員さんに「会いに来ました!」と伝える瞬間、全てが大切な自分の一部になっているのだと改めて実感しました。この記事が、少しでもあなたの「着てみたい、行ってみたい、相談してみたい」という思いを引き出せていたら心から嬉しく思います。また、今回の取材に携わってくださった梅本様、広報担当の方を始めとする全ての方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
📍この記事を書いた人はこんな人!