皆さんこんにちは〜!ガクセイ基地のまなみです🍁
秋だ!芸術だ!美術館だ!
普段は美術館に行かないけれど、普段より芸術に親しむ機会を持ちたいと思う人は多いのではないでしょうか。
ですが、その一方で
このような不安や悩みを抱える人も少なくないはず。私もそのうちの1人でした。
「このまま行かずじまいはもったいない……」と悩んでいたところ、時々noteの投稿を拝見していたちいさな美術館の学芸員という方が書いた本を見つけました。
タイトルはズバリ、『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話 』。
こ、これだ〜!と思い即決で購入。その日のうちに読破し、展覧会、学芸員の世界にどっぷり漬かりました。
そして、本の中にあった『美術館をもっと楽しむためのヒント』という部分に特に惹かれ……
実践するべく、東京・上野にある国立西洋美術館に行ってきちゃいました!
今回の記事では、QuizKnock、儒烏風亭らでんさんの動画も観た上で個人的に「これは知ってほしい!」と思った美術館鑑賞のヒントを凝縮してお伝えします🖼️
ヒントを実践した感想や、個人的反省ポイントも交えて書いていきます🖊
目次
今日から試せる!美術館鑑賞のコツ3選
まずはぐるっと一周!集中力に緩急を
今回紹介する本、QuizKnockやらでんさんの動画……。皆共通して「最初はざっくり見る」ことを推奨していましたね~🎨
あとは、一周目は敢えて文字情報(あいさつや解説文など)をスルーするというのもオススメされていたので、試してみました。
結果……
集中力、体力どちらも自信の無い私にとって、美術館にある作品を全部しっかり鑑賞して、解説も読んで……という流れはとてもしんどいことを実感しました。
二周目:作品が描かれた年代の表記を見て「ワ~~キリスト教……この時期……」と思ったり、なんとな~く画風の変化を実感する
三周目~:一周目で気になった作品のところに行ってメモや写真撮影、解説文を読みつつ観察
このような流れで見て回りました!
人で混みあっているところはスルーして、二〜三周目のタイミングでじっくり見るという楽しみ方もできました。
他の人に鑑賞ペースを左右されないというのも、集中力を保てたポイントかもしれません🌰
記憶は記録に!思ったことはさくっとメモ
美術館や展示会の情報量や、作品を喰らったときの感情の揺れはあまりにも膨大。
なのに、せっかく出かけても次の日には「あ~~、昨日行ったところ凄かったな、感動したな……」という記憶しか残っていないことがザラにありました。
という訳で、今回はメモを取りながらの鑑賞も試してみました📝
美術館ルールである「筆記用具は鉛筆のみ(ペンやシャーペンは作品破損の危険を招くため)」、そして「鉛筆はたいていの場合受付で貸してくれる」という情報のもと、事前に手のひらサイズのメモ帳を用意して出かけました。
入館後、受付で鉛筆を借りたい旨を伝えると快く貸してくださいました。大感謝。
周りの邪魔にならないよう気を付けつつ、メモ帳に作品名と作者の名前の他に、思ったことや考えたことをどんどん書いていきました。ほぼ殴り書き。
見返しても、崇高なことは一個も書いていません。「かわい~~」とか「オフショルはいつの世も正義」とか「ワイン容れそんな形なの?」とかばっかりです。ヤバい。
ただ、美術館に行って数日経った今も、メモさえ見ればその作品をパッと思い出せるんです。
その絵がどこにあったのか、作品を見ているときの高揚感も覚えていて、美術館で芸術を喰らった実感が残り続けるというか。
ショップでポストカードを数枚購入したのですが、自分が惚れ込んだ作品が家に並んでいるのは壮観ですし嬉しいですね🥀
身軽に鑑賞!荷物は是非ロッカーに
美術館に限らず、博物館、科学館、水族館、動物園…… とにかく敷地が広く、建物も大きい場所が多いです。
ぐるりと一周するだけでも結構歩きますし、二〜三周するなら尚更移動量は増えます。さらに、館内が混んでいれば滞在時間も自然と増えるでしょう。
ぜひオススメしたいのが、施設にあるロッカーに荷物を預けて楽しむこと!
今回行った国立西洋美術館では、100円(使用後100円は戻ってくるので実質無料)でロッカーが使用できます💰
大学で使うパソコンや書籍が入った鞄を預けられたおかげで、快適に鑑賞を楽しめました👜
ただ、メモ帳、鉛筆、スマホ、チケットをわちゃわちゃ持つ状態もそれなりにストレス。
ポケット付きの洋服で行ったり、小さめの鞄(サコッシュとか)を準備したりするのが賢明です!
※企画展では限定ショップが順路の最後にありがちなので、お財布をロッカーに置き去りにしないように……!
4つ目のコツ⁈作品レポを我流で書いてみる
最初に挙げた本のなかで、美術館を楽しむヒントとして「アウトプット」が挙げられていました。
読み手を意識する必要のあるブログやnoteで作品を見た感想や心の動きを発信することで、モチベーションも続くのだとか💡
なるほど、と思ったので今回の記事では2つの作品を取り上げてみようと思います……!
第一声「食欲!!!!」『花と果物、ワイン容れのある静物 』
一つ目は、アンリ・ファンタン=ラトゥールによる『花と果物、ワイン容れのある静物』。
殴り書きのメモも貼っておきましょう。
第一声が食欲……。カボチャだもんね、秋だもんね🎃🎃
私が今まで食べ物の静物画を見るときは、光に照らされてつやつやだとか、水滴まで描かれるような瑞々しさに惹かれることが多くありました。
ただ、この作品ではつやつやな瑞々しさというよりはマットな質感を感じるのに、しっかり美味しそう。
そして、左側に描かれているワイン容れ。
最初に見たときにはフラスコにしか見えず、毒々しい液体は何……?と思っていました。
タイトルを読んでワインだと知ったときはびっくり🍷メモに花瓶??って書かれてるの面白いな。
ワイン容れの変遷について調べたところ、今私たちがイメージするようなたまご型のワイングラスは1950年頃に生み出されたんだとか。
この作品は1865年に描かれたそうなので、そりゃ形状も違うよね。
第一声「かわい~~!」展示する側のコダワリ炸裂『自画像』
二つ目は、マリー=ガブリエル・カペによる『自画像』。
かなり控えめなメモしか残せていませんが、貼っておきます。
かわい~~!そう、可愛いんですよ。カぺ自身も、自信に満ちた表情もドレスもリボンも。
ただ、それと同じくらい作品が飾られている額がかわいい!!!!
上の部分がリボンになっていて、カぺとお揃いになっているんです……🎀
プレゼントのように飾られて、カぺの愛らしさや絵全体の華やかさがさらに増しているように思います。
この作品を見て、絵を展示する側の作品への愛やこだわりに感服しました。
このコダワリを喰らうことができるのは、ネットでも図録でもなく、現地に足を運んだ人の特権なような気もします……✨
私からのオススメは、作品を額縁込みで鑑賞することです。自分ならどう飾るかなぁ、とか考えるのもとっても楽しいですよ〜!
また、鑑賞レポも書いていてとても楽しかったのでぜひ実践してほしいです。
レポートを書く以外にも、一緒に行った人と作品について語ったり、Xなどで記録を書き貯めるのも素敵なアウトプットの方法だと思います!
鑑賞の前に🔍ぜひ気を付けてほしいこと
そうだ、美術館に行こう。
ここまで読んでそう思い立ってくださる方がいたらとても嬉しいのですが、ちょっと待った!
現地に行くまでに、ぜひ注意してほしいことをまとめておきます……!
休館日・開館時間・料金の確認
「行ってみたら休館日だった!」
「授業終わりに行ったらもう閉まってた……泣」
そんな事態があってしまっては悲しい。なので、美術館や展示会に行く前には必ず公式ホームページを見に行きましょう!
常設展ではない、期間限定の展示会だと事前のチケットの購入が欠かせないことも多いです!🎫
・鉛筆は借りられるか(そもそもメモすることが可能か)
・コインロッカーはあるか
といったことも、ホームページを見ればわかります。カフェやショップの情報も仕入れておくと、さらにわくわくした状態で美術館に向かえますね!☕☕
羽織れるもの必須!必ず体温調整できる服で
美術館や博物館は、展示だけでなく作品を保護するという役割も担っています!なので、館内の気温や湿度は人間ではなく展示物に合わせて調整されています🆒
まだ暑い日もあるし……と思って、薄着で行くのはかなり危険!
途中で「寒い!!」と思って早めに退出することになるのは勿体ないですよね。なので、ぜひカーディガンなど体温調整ができる服装で美術館に行きましょう🦉
さいごに
『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話 』内では、私たちが持ちやすい「アートがわからない……」というモヤモヤ、「芸術は役に立つのか」という突っ込んだテーマについても書かれています。
現役で学芸員として働く著者の率直な思いが、やわらかく温かい温度を持って描かれていてどんどん読み進められます📚
ぜひ美術館に行く前に読んでみてほしい一冊です!
この記事が、読書と芸術という二つの秋を楽しむ後押しになりますように。
書籍・関連動画情報
📍書籍情報
タイトル:
著者:小さな美術館の学芸員
出版社:産業編集センター
📍動画情報
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