みなさんこんにちは!ガクセイ基地のエイトです!今回は、大学で物理を学んでいる僕が、物理が新しい芸術を築きつつあることを紹介していきたいと思います!僕は、大学で学んでいる学問について芸術的観点から捉え直すことにこそ価値があると考えています。
そこで今回は、学問と芸術の平衡点がどのようなところにあるかを紹介していきたいと思います!
量子力学を芸術的観点で捉える
僕も実際に今理解をし始めようとしている最中なのですが、この学問がまた難しい。
この複雑で理解しづらい概念を、芸術的に捉え直そうとした、人物がいます。
それが、ポーランドで活動する、ジュリアン・ヴォス=アンドレです。
ジュリアン・ヴォス=アンドレの有名作品には「消える彫刻」というものがあります!
ある方面から見ると、像が存在していないように見えても、多方面から見ると、そこにはちゃんと像が存在している。
これは、光の粒子と波動の二重性を表しています!彼は、世の中の捉えることの難しい現象を芸術的に捉えることで作品を生み出しているのです。非常に興味深いと思いませんか?
このような概念を視覚化させることで、ある種の解釈を新しく得ることに成功するのではないかと考えます。
ここで、芸術と物理の共通点と相違点について対談している資料があったのでわかりやすくかいつまんで紹介していきたいと思います。
https://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~mizuyama/physics_and_art.html
新しい芸術とは、新しい技法を取り入れることではない。新しい技法を取り入れたところで、根底の概念に変化がなければ、それは新しい芸術とは言えない。最初は、斬新に見えても、数日見ていくうちにその根底に隠された概念に気づき始めるものが、新しい芸術である。
僕は、この内容を読ませていただいた際に、少し考え方は異なるものの、世の中の全ての人は芸術家なのではないかと思いました。新しい概念で無くても、無意識であれ、意識的であれ、人は毎日何かを創り出している。僕は、それら全てが作品であるのではないかと思います。洗濯物も、人との会話も芸術に含まれるのではないかと思います。芸術は、僕らに絵画のイメージを与えるかのように思われながらも、密かにその枠を打ち破り、観念としての理解を遥かに超えるところまで来ているのではないでしょうか。
物理学も芸術も、わかっていることの外堀を緻密に埋めていって、わからない部分へと迫っていく地道な作業の繰り返しなのである。
では、物理学と芸術の違いは、何か。
僕は、違いが存在していない、つまり全く同じものであると考えます。どちらも必ず、自己というものを取り除くことができないという点においてです。物理学は、実験を行う際も、実験者を取り除けないように、芸術作品も、その日地が作ったという事実は取り除けないのです。
物理学と芸術は、双子のような関係にあるのではないでしょうか。
話が少しそれてしまいましたが、物理学の考え方を芸術に取り入れている芸術家は、まだいらっしゃいます。
中国出身のJYという芸術家です。
JYは、統計物理学の分野における「浸透」という概念を自身の芸術作品に取り入れています。
浸透圧という言葉は、みなさんも聞き馴染みがあるでしょう。きゅうりに大量に塩をかけて漬物にすると大量に水分が出てきて、きゅうり自体の体積は小さくなりますよね。これは浸透圧の差から、きゅうりの内包している水分が外に出てしまう現象なんです。アクエリアスやポカリスエットといった経口補水液も浸透圧が人間の体液と同程度に設計されていることも知られていますよね。そうすることで、吸収効率が上昇するそうです。
この浸透という現象が顕著に見られる絵画の分野は何か。それが水墨画なのです!JYさんは水墨画に、持ち前の浸透の知識を取り入れることで、芸術の新しい方向を探っていこうとしているのです。また、水墨画は、自然を筆の持ち味を生かしながら表現するものであります。自然というものは、物理法則で記述できるものでありますので、その知識を持っていれば、それらの捉え方は新しいものへと変化していくのではないでしょうか?
いかがだったでしょうか?今回は、芸術と物理学の平衡点についてお話ししてきました!
この記事に興味のある方は、ぜひガクセイ基地のホームページに訪れてみてくださいね。
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