【2025最新版】受験生応援、カロリーメイトの新CMを分析してみた！

今年もいよいよこの季節になりましたね。何の季節って？
そう、受験の季節です。
受験生応援CMとして良く知られている大塚製薬さんのカロリーメイトのCM。
2025冬最新版が出たので、さっそくどんな感じなのか分析していきましょう！！

今年のCMはこんな感じ！

CMご覧になって頂けたでしょうか！
chatGPTやGeminiといった生成AIの急成長があった年ならではの様子が描かれていましたね。

　受験生役を演じるのは坂元愛登（まなと）さん16歳。2023年のTBSドラマ『100万回 言えばよかった』にて鳥野直木の中学時代を演じ、2024年にはTBSドラマ『不適切にもほどがある!』において吉田羊演じる向坂サカエの息子役を演じた、最近話題の俳優である。また、2025年には日テレドラマ『ちはやふる　めぐり』にて驚異の一年生八雲 力を演じています。また、その時とは雰囲気も違い、やっくもっくと同じだったの⁉と驚きました。
　そして、父親役を演じるのは私も大好きな佐藤二郎さん。このCMでも佐藤さんらしいキャラクターがいい味を出してましたね。
　また、楽曲はSuperfly さんの「愛をこめて花束を」が使われています。ただでさえいい曲なのに、このカロリーメイトのCMで使われていると、余計に気持ちが入ってしまいますね。私は、今年も泣かずには見ていられませんでした…
　

早速中身を見ていこう！

　受験生役を演じる坂本さんが、仮眠をしていたのですかね、スマホのアラームで目覚めるところからCMが始まります。スマホを片手に、「有機化学の選択問題を作って」と、AIに問題作成をしてもらいながら勉強をしています。電車の中でも、「英語の前置詞の問題作って」とAIが作った問題を解きながら勉強をしています。この時点ですでに、時代は変わったんだなと感じます。今の高校生より少しだけ大人な私達大学生ですが、勉強をするときスマホやパソコンといった電子機器が近くにあると集中できないでしょ！と言われよく親に取り上げられていたことが思い返されます。そう考えると、今はスマホが勉強の効率化に役立っており、邪魔な存在が必要な存在へと変わっていったんだなとその変化を感じますね。
　確かに、電車の中で紙の単語帳やノートを開いている子よりも、スマホのアプリを使って勉強している子を多く見かけるようになったなとも思いますよね。

　家族で一緒に食卓を囲み、「頑張ってるじゃん」と励まされたり、学校で先生から褒められたりと対面で勇気づけられる姿とともに、AIにも肯定される姿が描かれています。これもAIとともに生きる私たちの姿そのものだなと感じました。今では、大学の授業中のおしゃべりや恋バナすらも、AI（特にchatGPT）としているなんていう人も多くいるものです。私の友達も実際にAIになんでも相談しているようです。

　Youtubeでお笑いを見る父親と、その横でAIに解き方を聞く息子。
現代の生活の中でいかにスマホが身近にあるものなのかを痛感させられますね。

　データで届く模試の結果。それを受け落ち込む主人公は、眠れない夜を過ごします。そんなときもすぐ相談に乗ってくれるのはAI。「眠れない夜もありますよね、まずはスマホを切りましょうか」とアドバイスをしてくれます。翌朝、元気づけようとする父親は「頑張れよ！！」と主人公に伝えますが、「頑張ってるし」と強く当たってしまいます。

　主人公は親に当たってしまったことを後悔し、AIに相談してみます。そのころ、父親も息子の励まし方に悩み、「頑張れ以外の励まし方を教えてください」とAIに相談しています。お互いの葛藤が対面でぶつけられ喧嘩になるのではなく、それぞれがAIとともにお互いへのアプローチを考える、イマドキな親子関係を感じます。父親がAIに敬語でお願いしている姿は、なんだか微笑ましいですね。ちなみに私の父親も、AIに話しかける時は敬語で話しかけてます(笑)

「自分たちとは、違う時代を生きていく。
その姿が、不思議でもあり、頼もしくもある。」

　その言葉の後に、頑張れの意味を込めたイラストが描かれたカロリーメイトを父親が渡すシーンが描かれます。さっきとは違い、頑張れという言葉は言いません。これはAIと考えたのか、父親だけで考えたのか、その答えはわかりません。AIと一緒だったとしても、そうじゃなかったとしても、いつも時代も子供のことを第一に考え、応援してくれる、そんな親の気持ちが伝わってくる感動的なラストシーン。涙が止まりません。今年も本当に素敵な作品を見られて、私は幸せです。

内容についての記述はここまでになるのですが、
最後に一つ私なりの思ったことを書かせてください。
みなさん、タイトル覚えてますか？
そう、「いちばんの味方」篇なんですね。
では、この「いちばん」とは一体だれを指すのでしょうか？

　確かにAIは私たちの生活のすぐそばにいて、いつでも相談に乗ってくれる。反論をすることなく、私達の自己肯定感をあげてくれる。自分の欲しい答えが返ってくるし、全部理解してくれるんじゃないかって思う時もある。そんな意味で「いちばん」近くにいて「いちばん」早く助けてくれる味方なんじゃないかなと思います。

　一方親はどうなんでしょう。今回のCMで描かれていたように、やっぱり人間、思い通りの答えをくれなかったり、少しイラっとするような声かけをしてしまう、そんな存在です。だからこそ、AIに頼ることが増えてしまう私達ですが、「いちばん」自分のことを考えてくれるのはやはり親なのかなって。AIはいくらいい答えをくれるとしても、その答えはみんなに言っているかもしれません。「いちばん」近くで自分のことを見ていてくれる親という存在は、自分のことを、なんなら自分のことだけを考えてくれてます。その意味で、個人的にはこのＣＭが指す「いちばんの味方」はまだ人間、親のことなのかなと考えました。私自身は高校生の時は親に当たってばっかりで、なかなかうまく親子関係を築けませんでした。大学生になり、一人暮らしを始めてみると親のありがたさを痛感してばかりいます。そんな余裕ないよ！という気持ちは痛いほどわかります。それでも、「いちばん」に応援してくれている親に対して、「ありがとう」という言葉は忘れないようにしてほしいなと思います。

　しかし、AIとの共存が求められる現在。「いちばん」の在り方は変わっていくかもしれません。（もうすでに変わっているかもしれませんが）みなさんもこのCMをきっかけに自分にとっての「いちばん」が何なのか考えてみても面白いかもしれませんね。

最後に

　今年も良かったと何度も言っているのには訳があり、実は私、これまでのカロリーメイトのCMを全て分析しているんです！
ということで、歴代のCMが少しでも気になったそこのあなた！2022-2024までをまとめた第一弾をぜひ読んでみてください！あなたのお気に入りのCMがきっと見つかることでしょう。

【第一弾】受験生を励まし続ける歴代カロリーメイトCMを振り返ってみた

そして、毎年これらを作っている制作側の皆さんのアイディア力には驚かされてばかりです。来年はどんなCMになるのか、どんな曲が使われるのかとっても楽しみですね。

また、受験生の皆さんへ。
11月に入り、模試も増えいよいよ受験シーズンですね。今までやってきたこと、今やっていることを信じて最後まで頑張ってください！！体調には気を付けて！陰ながら応援してます。