こんにちは。ガクセイ基地ののどかです。
本当に本当に嬉しいもので、だいぶ寒くなってきました。
アンチ夏の私にとって、とてもとても嬉しい季節です。布団でぬくぬくしながら、本を読んだり映画を観たりするのは至高のひととき…。
ということで、今回の記事では私の好きな本を紹介します。
今年の夏に初めて読み、そのときも「うわ~好きだ~~」と思ったのですが、最近再び読んで「うわ~~~大好きだ~~~」と悶えたので、この本の好きなところを語っていこうと思います。
目次
中前結花「好きよ、トウモロコシ。」
今回紹介するのは、中前結花さんの「好きよ、トウモロコシ。」。
全14編が収録されたエッセイ集です。
未読の方、ぜひ読んでほしい!
「もう読んだ!」という方、私と一緒に熱い感想を分かち合いましょう…!
ここからは、私の思う「好きよ、トウモロコシ。」の魅力や感想をつらつらと書いていきたいと思います。
じんわり
最初から最後まで、じんわりする1冊でした。
あたたかいお茶を飲んだとき、湯船につかったとき。そんなときに感じる、じわっとしたあと心地よくほっとする感覚。14編のエッセイすべてにそんな温かさがあって、気がついたら心がふわふわに復活していました。
「好きよ、トウモロコシ。」を読んだとき、私にしては少し忙しい日々が続いていて。うまくいかなくて落ち込んだり焦ったりしていた訳ではないのですが、たぶんちょっとだけ疲れていたんだと思います。そんな私にこのじんわり感。なんだろう。すごくすごく満ち足りた気持ちになりました。
そのまま
「本当何様だよ」というのを承知で言います。
1ミリも背伸びしていない文章だな!と思いました。
出来事や自分の気持ちなど何でもですが、言葉に起こす時ってちょっと背伸びしたくなる瞬間があるんですよね(私だけだったらすみません)。盛るとかかっこつけるとかそういうわかりやすいものではなくて、自分が納得できるように加工したくなると言いますか…。あぁ全然言語化できない(笑)
とにかく、中前結花さんの書くエッセイはそういうものが全くないような気がします。
過度に面白く書いたり、悲観して書いたりしていない。
色々な出来事を書かれていますが、「このときわたしは悲しかったの!」「すごく面白かったの!」「聞いて!」がない。
ただ、とてもとても大切に書いたんだなと。描かれる一つ一つの出来事に対する愛おしさが伝わってきて、それをお裾分けしてもらっている感覚でした。
素晴らしすぎるタイトル回収
「好きよ、トウモロコシ。」
当初から「可愛くて素敵なタイトルだな」とは思っていたのですが、この「好きよ、トウモロコシ。」にこんな意味があるとは。「トウモロコシ!私も好き!美味しいよね!」くらいにしか思っていませんでした。すみません。
このタイトルの意味を理解したとき、目がじわっと熱くなることをお約束します。
いちばん最後に収録されたエッセイでタイトルの意味を知り、あとがきを読み、本を閉じる。「あ〜よかったなぁ」としみじみ思いました。
この本に出会えてよかったなぁ、中前さんがこの本を書いてくれてよかったなぁ、と。
良い本を読み終わった後特有の、ずっと余韻に浸っていたくなる感じ。
人生のお守りとしてずっと隣にあってほしい、私の大事な一冊になりました。
おわりに
「好きよ、トウモロコシ。」を読んだ、そこのあなた。私の感想に共感していただけたでしょうか?この本があまりにも好きすぎて、「誰かに!この感想を共有したい!!」という気持ちから記事を執筆したので、少しでもこの気持ちが伝わっていると嬉しいです。
2025年も残すところあと少し。読書好きの皆さん、年末年始の暇時間(=読書タイム!!)に向けて、あとちょっとだけ頑張っていきましょ〜!!
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