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【環境問題に関心のある学生が集結】エコ×エネ体験ツアー水力編に参加して感じた、ダムの迫力と秘密

2025年11月25日

「あ、やべ。エアコンつけっぱなしで寝ちゃって喉痛いわ」
「家を出る時、わんちゃん電気消すの忘れたかも」
こんな経験ありませんか？
電気無しの生活なんて考えられない。電気なんて使えて当たり前。
私たちはそのような時代を生きているかと思います。

でも、一度考えてみてほしい。電気ってどうやってできてるの？
そう、２４時間、私たちの生活に合わせ必要な電力を予測し発電してくれている電力会社。
その電力会社が運営する水力発電所。
そして、その水を辿っていくと行きつく自然。

今回はそんな自然と水力発電の繋がりについて学べる貴重な体験プログラム、J-POWER(電源開発株式会社)主催の「エコ×エネ体験ツアー水力学生編＠奥只見」に参加させていただきました！この記事では大学生の目線から、ガクセイ基地メンバーが感じたツアーの魅力を詳しくお届けします！

そもそもエコ×エネツアーってなんですか？というところから始まる方も多いかもしれませんね。

エコ×エネ体験ツアーとは
電力会社であるJ-POWERが学生向けに実施している、エネルギーと環境について学ぶ、体験型の学習プログラム。このプログラムは、なんと！全て無料（交通費のみ自己負担）で2泊3日のプログラムに参加できちゃう、とってもありがたいツアー！

…ですが、参加権を得るためには２６０万人いる大学生や高専生（高校生の参加は不可）から抽選で当選した人に限られるんです。
例年6月下旬に募集案内が出るので、
「少しでも気になると思ったそこのあなた！」
2026年6月のカレンダーに予定を入れておきましょう。
高専・大学生向け　水力編＠奥只見学生ツアー　～暮らしを支える森と水力発電所～ | 体験ツアー水力編 | J-POWER 「エコ×エネ体験プロジェクト」

エコ×エネ体験ツアーの良いところは、ここでしか出来ない貴重な体験を通して学べるところです。水力編では新潟県の魚沼市にある奥只見ダムのそばで泊まり、大自然の恵みを利用したダムや水力発電について目で、耳で、肌で、感じることができるんです！

この記事を見て「私も行きたい！！」と思っていただければ幸いです！

どんな体験が出来るのか

では、どんな体験ができるツアーなの？と気になっている方が多いと思います。2泊3日のツアーには、発電の仕組みや自然とダムとの繋がりを学ぶ実験など、さまざまな体験が盛りだくさん！写真と一緒にその内容を紹介します！

・万年雪
ダムへ行く前に銀山平キャンプ場で昼食をいただきました。ここから見たのは万年雪。そう、溶けることのない雪。しかしこの雪も温暖化により年々減少しているそうです。
肉眼では遠くに見えるのですが写真だと分かりにくいので、万年雪の画像は【魚沼市観光オフィシャルサイト】で見てみてください！

・ダム湖と周りの大自然

プログラムの最初を飾るのは奥只見のダム湖です。遊覧船に乗ってダム湖の水面から奥只見周辺の壮大な自然を満喫します！

・ダム見学１（上からの見学）

遊覧船から降りて、ダムの上に到着。ダム発電の仕組みなどを教えていただきます。

・ダム見学２（地下通路と発電設備への潜入！）
ダムを見晴らせる位置から出発した我々は、まずエレベーターでダムの中に降りていきます。「降りたらとても寒いので長袖を持ってきたい人は持っていってください」という言葉を「外はこんなに暑いのに本当なの？」と若干疑いつつも降りること11階分！扉が開くと寒いくらい気温が低く、驚きました。

先ほどのダムの上から眺めていた景色とは全く異なり、ダムの内部を見学するのは不思議な気分でした。

長い通路を抜け発電設備のある場所へ到着し、発電の仕組みを更に詳しく教えてもらいます。

更にエレベーターを降りると、ダムの下に出ることが出来ました。
真下から見上げるダムは迫力があります！

・歴史的背景とダム建設（奥只見電力館にて）
ダムがある奥只見はかなりの豪雪地帯。そのため冬でも敷材の運搬や工事が出来るように、標高700mのダム地点までトンネルを掘り進めた道路建設、そしてダム建設の歴史について映像で理解を深めました。真冬でも続けられたダム建設時の映像は過酷そのもの。

・森の体験プログラム
２日目は森の体験プログラムということで、近くのブナの森に入り、【水力発電にとって森が非常に大切な役割を担っていること】を肌で感じました。

２日目の朝は雨が降っており、雨が止んですぐの森はとてもみずみずしく、神秘的でした。ブナの木は非常に水分を欲する木らしく、幹に水が染み渡っている模様が見えるのも印象的でした。

都会では感じることができない森の力を感じられた気がしました！

・実験で学ぶ自然と水力発電の繋がり

ドクター（高倉環境研究所の高倉氏）による実験は楽しいだけでなく、エコ×エネ体験ツアーから得る知識を体験を通じて「学び」へと変換することができます。
森が果たしているきれいな水を作っているという役割。
それには落ち葉、森の中の微生物、生き物が欠かせないこと。
そうして作られた水をもとに水力発電所で電気が作られていること。
この連鎖が、今までは「当たり前」と思っていた電気を作り出しているんだということを痛感させられます。

・振り返りの時間
体験プログラムだけがこのツアーの醍醐味ではないところがポイント。大学生の視点から気づいたことを、参加者全員で共有して次の学びに繋げられることができます。

２日目の森の体験プログラムの後には、各々が感じた環境問題に関する課題を共有しました。参加者は大学も違い、学んでいることも違うメンバーが集まっているため、分野を超えた新しい視点がたくさん交換されていたことが印象的でした。

・３つの講義

このエコ×エネ体験ツアーでは３つの講義が展開されます。まず初めにシゲさん（J-POWERの多比良氏）から日本のエネルギー開発における歴史と展望について、次にラビット（キープ協会の関根氏）から環境教育とは何かについて、そして最後にドクターから思っていることを行動に変える、行動化への取り組みについての講義です。

エコ×エネ体験ツアーの魅力①

上記のどの講義内容もとても新鮮で、大学の講義とはまた違った観点を得たという学生も多くいました。特に最後のドクターの行動化への取り組みについての講義は、まさに今学んでいることを「色々学べたなあ」で終わりにするのではなくて、実際にツアーが終わってからの自分の行動へと繋げる必要があるということ、そして何が行動化には大事なのかということを学べました。HOWにあたる部分を真剣に自分で考え、それをみんなで共有することでなんだか少し行動への一歩が近づいた様な気がしました。

1日目に感じた水力発電の迫力、学んだ水力発電所に関する歴史。
2日目に感じた自然の力・偉大さ、学んだ環境教育や行動化への知識。
これらすべてが最終日のディスカッションを通してとても腑に落ちる、そんなツアーになっているのかなと強く感じました。
電気は無限に使えるものではないということ、だからこそ改めて私たち一人一人の行動変容が求められているのだと痛感しました。