サービス・インフラ 企業研究

日本最大のエネルギー開発企業/国際石油開発帝石株式会社(INPEX)

日本最大のエネルギー開発企業である国際石油開発帝石株式会社(INPEX)。私たちの生命線とも言える石油・天然ガスを供給するまで・・果たしてどのようなお仕事をされているのでしょうか?今回は人事ユニットの櫻庭さんに貴重なお話を聞かせて頂きました!

今回お話を聞かせて頂いたのは、人事ユニット採用・人材開発グループの櫻庭壮文さんです。

櫻庭さんは2002年に入社してから約10年間、さまざまなお仕事を経験されてきました。そのお仕事内容や、やりがいなど沢山のお話を聞かせて頂きました!

 

国際石油開発帝石株式会社(INPEX)ってどんなお仕事をしているの?

 

INPEXは、日本最大のエネルギー開発企業です。世界各地で石油・天然ガスを探鉱し、開発・生産、販売していくまでを事業領域としています。当社の顧客となるのは、石油元売・精製会社、電力会社、ガス会社など、日本の社会・経済活動を支えるインフラ企業群。エネルギーの安定供給を通じ、社会的使命の大きな企業の営みを、さらに根底から支える「インフラのインフラ」。震災の影響もあり、その使命は、ますます重要になっています。

 

 

具体的な業務内容は?

 

当社には大きく3つの職種があり、各々が役割を担いながら、「エネルギーの安定供給」というたった一つの目標に向け、全社一丸となって仕事に取り組んでいます。

・グローバルスタッフ事務…業務企画、経営企画、新規プロジェクト開発、資材・保険、石油営業、ガス営業、人事、総務、経理等の業務

 ・グローバルスタッフ技術…地質、物理探査、掘削、生産(油層を含む)、施設(機械、電気、土木、理化学)、HSEの業務

・エリアスタッフ…上記の各部門における一般事務業務

グローバルスタッフ事務の仕事(例)

新規プロジェクト開発・業務企画・・・産油国の政治情勢や石油関連の法制に関する情報収集から、新規案件獲得・契約締結に向けての調査・実際の交渉まで担当するほか、案件の獲得後はプロジェクトの実施主体となる会社の設立・運営、経費管理、経済性評価などプロジェクトの推進を担う仕事です。石油・天然ガス開発プロジェクトには、大きく分けて鉱区取得/探鉱/評価/開発/生産・販売のフェーズがありますが、フェーズごとで浮かび上がってくる様々な課題を、技術・事務の専門部署と協力し、事業を推進していく仕事です。

 

営業・・・当社が開発・生産した原油・天然ガスをお客様へ確実に届けるお仕事です。石油・天然ガスの販売に関わる幅広い業務を担当しており、売上(金額・数量)の集計、予実績分析や売り上げ予測作成などの管理業務を行いつつ、販売契約の締結に向け、顧客との折衝も行います。また、契約条件の裏付けとなる市場動向の分析や情報収集も行っています。

資材・保険プロジェクトに必要な資機材とそれらを守る損害保険のスキーム策定・付保を担う仕事です。資機材の輸出入手続きや現場への輸送手配、在庫管理などを中心に行いながら、現場との通信システムも構築するほか、地下深くに眠る石油・天然ガスの発見・生産に必要な、井戸を掘削する掘削リグの調達、地下から生産した原油・天然ガスから不純物を取り除くためのプラント等の建設工事の行程監理・完成したプラントに対する損害保険のスキーム策定など、現場の操業を支援する仕事です。

グローバルスタッフ技術の仕事

地質油・ガス田が成立するには貯留岩、根源岩、トラップ構造、シール等の地質条件が全て揃う必要があり、対象とする地域がそれらの条件を備えているか、さまざまな地質データを元に予測し、探鉱価値があるか、井戸を掘るのであればどこに掘るのかを決める仕事です。うまく油・ガスが見つかった場合には、井戸のデータを解析し、貯留岩や油・ガス層の広がりを推定した地質モデルを作成し、開発可能性や開発する場合の計画策定に貢献します。生産開始後は、開発井で得られたデータを用いて、地質モデルを更新し、他分野の技術者と共に最適な生産を実現します。

物理探査反射法地震探査をはじめとする物理探査(地震、重力、磁力、電磁、リモートセンシング)データの解析により、地下構造の把握や貯留層の性状評価を行い、石油・天然ガスを胚胎する構造を探す仕事です。探鉱初期から現場でのデータ収録や処理作業に携わり、地質学や岩石物理学を含む総合解釈により油ガス田の発見に結びつけます。

また生産開始後の油ガス田においては繰り返し地震探査等を実施し、生産挙動や2次回収状況等産出層のモニタリングを行い、回収率向上に貢献します。

掘削掘削リグと呼ばれる装置を用いて、地下数千mの貯留層に達する井戸を設置する仕事です。

実際の作業ではまず掘削計画を作成します。掘削作業をいったん開始すると24時間連続で作業を行うので、トラブル対応を含めた事前準備が大切です。次に掘削作業に必要な掘削リグを含めた資機材・人員の選定・契約をします。

実際の掘削作業では掘削現場に赴き、請負業者の作業の統括・管理を行って坑井を設置します。

生産発見した油ガス層を評価し、適切な開発計画を立案するとともに、実際に生産操業を通じて地下にある石油・天然ガスを回収していく仕事です。

坑井の掘削時は貯留層の特性や石油・天然ガスの挙動を調査するため、電気検層やテスト作業の計画を立案し、実際フィールドで作業に立会いデータ収集を行います。また、採取した石油・天然ガスサンプルの分析結果、圧力テスト等の種々のデータをもとに油層モデルを構築し、シミュレーションをすることで埋蔵量評価ならびに開発・生産計画を立案します。

生産施設の建設後は、地下から石油・天然ガスを採取し、生産プラントで気液分離や不純物除去などを実施し、石油・天然ガスを製品にします。生産操業時はプラントの運転管理を行いながら、運転の効率化の模索・安全操業の検討・環境対策への対応などを立案・実施しています。

また操業中は油層・生産挙動を確認し、人工採油法や二・三次回収の適用を検討・適用することで、油ガス田の回収率の向上を目指します。

施設井戸から生産された原油・天然ガスを製品化・出荷するための生産施設の設計・建設・運転保守を行う仕事です。石油・天然ガスは、砂漠や大水深地域で発見されるケースも多く、その性状も各々で異なるため、地域環境や石油・天然ガス性状に合わせた生産施設を設計・建設・運転保守していくことになります。

概念検討・設計、基本設計段階では、設計方針を定め、安全面に配慮しながら最適施設の設計作業の実施・管理を行います。投資決定後は、通常EPC(設計(engineering)、調達(procurement)、建設(construction)のこと)コントラクターに外注し、詳細設計・調達・建設の各業務につき、作業内容の確認やスケジュール管理などを行いながらプラントを建設し、操業開始となります。

また操業段階では、安全な操業・稼動率向上(故障の最小化)・設備寿命の延長のための保守作業を行います。また、場合によっては既存生産施設の増強・改造の計画・実施を行います。最終的には生産の終了した生産設備の撤去を行います。

●HSE…HSEとは、石油開発事業における、健康、安全そして環境(Health, Safety and Environment)への影響や有害要因を洗い出し、そのリスクを評価し、低減するための業務です。探鉱、開発・生産そして廃山までのすべての作業フェーズにおいて、環境安全方針ならびにHSEマネジメントシステムそして世界的なHSE基準に基づき、安全で健康に留意した職場作業環境や環境に十分配慮したプロジェクトを実現していくための仕事です。

HSEマネジメントシステムの維持管理、事故再発防止、リスク管理、設計作業におけるセイフティエンジニアリング、油濁防止、GHG管理などが、HSEの具体的な業務となります。

 

 

入社したきっかけは何ですか?

私が石油開発に関わる仕事を選んだ理由は、もともと日本の政策に関わる仕事がしたいと思っていたからです。この世に生を受けたからには世の中にインパクトを与えられる仕事をしたいと考えていました。その中で、学生時代に日本のエネルギー自給率の低さが、問題だということ学んでいたこともあり、この自給率の向上に貢献したいと考えるようになりました。他方で組織の規模が大きすぎると、自分の存在意義が小さくなってしまうと思ったので、会社はそんなに大きくないけれども、やっている仕事は大きい組織を探しました。その結果、日本のエネルギー開発企業が、まさに自分にとっての理想の会社だったのです。

 

 

入社して感じたINPEXの魅力はなんですか?

 

これは魅力でもあり課題でもあると思いますが、世界レベルで見たときに、オイルメジャー(※1)や他の上流専業会社などと比べ、まだまだ会社としての規模が大きくないということです。他方、他の会社であれば、もっと上のクラスの人に任せられるような仕事が、INPEXではやる気と実力さえあれば、若い人でも大きな裁量を持って進められることがあります。そういう意味では若い人に多くのチャンスがありチャレンジ精神のある人には本当に良い会社だと思います。また、風通しが良いという点は魅力の一つですね。最近は若手社員が多く活躍しており、また上司の方々がとてもフランクなので社風がとても良く、常に感謝しています。

 ※1石油産業の上流から下流までの事業領域をカバーする、国際的な巨大石油会社。エクソンモービル(米)やロイヤル・ダッチ・シェル(英蘭)、トタール(仏)などがその例。

 

仕事のなかでのやりがいや、面白かったお仕事は何ですか?

 

今まで様々な仕事に関わってきて、それぞれにやりがいを感じてきました。その中でも、リビアで事務所の立ち上げに携わったことは特に印象に残っています。それは文字通り、「何もない」所からのスタートでした。本当にゼロからのスタートだったので、まずは現地の不動産会社を訪問し、オフィスと社員の住居を探すところから始めました。さらに、オフィスの椅子や机、さらには社名の看板といった細かいものまで調達しました。私自身初めての業務で、言葉や文化の壁がある中で大変な思いもしましたが、他の社員とともに奔走し、事務所立ち上げを実現できたときには、大きなやりがいを感じました。

他にも、某地域のプロジェクトを担当した時の仕事も印象深いですね。担当プロジェクトが生産開始を目前にして資金不足に陥る寸前という状況がありました。この危機的状況を回避するために、私は銀行からお金を借りるための資料を作成することになったのです。しかしこれがまた大変な作業で、寝食を忘れ、死に物狂いで資料を作成しました。あわせて、銀行側とも密なコミュニケーションを取り、何度も協議を重ねる中で、結果的に信頼を勝ち取ることができ、資金調達の目途が立ちました。

逆に大変だと感じることはどんなことですか?

先ほどの面白さと表裏一体かと思いますが、何も分からない中でとにかく前に進まなければいけないということです。部署を異動したばかりや新しいプロジェクトの初期段階は、全て一から情報収集していかなければならないので、やはり大変なことも多いです。

どんな人を求めていますか?

当社では責任感を持って、地道に且つ丁寧に仕事を進められることが求められます。というのも、実際、現場でやっていることは泥臭い仕事が多かったりするので、その中で、少しずつでも、前に進めていける人が求められると感じます。

大枠で見て何が必要か見極める能力も求められます。さらに当社の事業性格からも、柔軟性とコミュニケーション能力が求められます。海外に行って仕事をする際には、様々な国籍の人たちと文化・価値観の壁を超えてコミュニケーションを上手く取っていくことがとても重要です。

 

学生へのメッセージをお願いします。

初めはなにをしたいかよく分からない方も多いと思いますが、まずは行動してみるということが重要だと思います。私自身、就職活動をしていた頃は、色々な事に興味がありすぎて、何を仕事にしたらよいのか分からなくなっていました。そんな時、恩師に相談をしたら、「色々なことに興味を持つことは良いことだから、とにかく足を動かし行動してみなさい」と言われたのです。その言葉を聞いて、実際に社会で活躍している人に話を聞いてみたり、様々な会社にエントリーしたりして、数多くの企業研究をしてきました。そのような中で、自分は何を成し遂げたいのか、自分はこの先何をしていきたいのかということを考えるようになって、だんだんとそれがはっきりしてきました。そういう意味で、もし迷っている人がいるとしたら、とにかく手あたり次第に動いてみて、自分の目で実際に確かめてみてほしいです。私自身も様々な社員から話を聞く中で、最終的に自身が大学で学び、日本の重要課題の一つと感じたエネルギー政策に携われる会社への入社を決めました。

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p align=”left”>あとは、学生時代に「これだけは本気でやり遂げた」というものを持っていると強いと思います。私は学生時代、陸上部に所属し、厳しい練習に耐えて自分なりの成果も出しました。この経験が今でも、仕事が辛いと感じた時に、大きな心の支えになっています。みなさんも、なんでもいいので、「これだけは本気で頑張った」、「この分野では絶対誰にも負けない」というものを持っていて欲しいです。その経験はきっと、社会に出てからも、あなたの自信につながると思います。

 

 

 

貴重なお話を聞かせて下さった櫻庭さん、本当にありがとうございました!

 

 

 

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gakuseikichi

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