学生インタビュー

国連を舞台に、独自の「外交」をする/日本模擬国連関西事務局

紛争、貧困、領土問題…こっちは正論を言っているはずなのに、なぜ解決できないのでしょう。あなたはアメリカや中国、イラクの立場から考えたことがありますか?そして「正論」を言っているはずの自分は、相手の目にどう映っているのでしょう…?
今回の記事は。模擬国連活動を行う団体が主役です。模擬国連関西事務局長の荒木さんを取材してきました。

 

模擬国連とは?

 模擬国連とは、参加者が世界各国の大使となって、実際の国連会議をシミュレーションし、国連で扱われている問題について話し合う活動です。実際の会議をシミュレーションすることで、国際問題の構造を理解し、解決の難しさを知ります。そして話し合いながら解決策を探っていく活動ですね。

手順としては、参加者はまず自分の担当国を選び、会議で扱われる問題や自国の情勢、その問題における立場などを調べて、自国の政策を立案します。そして会議では演説や他国との交渉を重ね、自国の意思を示す決議案を作っていくんです。最終的には自国の国益と、国際社会にとっても有益な解決策を盛り込んだ決議案を投票にかけ、決議として採択できるよう努力します。

このような一連の過程を通じて、参加者は話し合う問題や担当国の知識を得るのはもちろん、国際政治を行う国連の可能性と限界を実感できます。そして国際政治を通して問題の解決策・対策を探ることで、これからの国際社会で必要とされる人物の育成にも貢献しています。

 

議論の様子

日本ではどのような規模で活動されていますか?

 大学生が中心となって、通常は研究会・支部レベルで活動を行っています。一つの研究会・支部は複数の大学から成り立っていますね。サークル活動として、研究会・支部ごとに毎学期一つの議題を元に、議論を行います。議題は実際に国連で扱われたものの中から自由に選んでいます。そして関東・関西の事務局がそれらを管轄しているんです。年に4回全国大会が開かれ、その時には所属場所関係なく、一緒に議論を行います。OBや社会人、一般の方も全国大会には参加されていますよ!

 

関西事務局としてはどのような活動を?

 まず、関西事務局の今年のテーマは『Organize MUN』です。MUNとはModel United Nation(模擬国連)の略ですね。もともと模擬国連は個々の研究会・支部ごとに成り立っており、それだけでも十分に成立しうるものです。けれどそれぞれで活動するだけでは、お互い助け合ったり、協力したりできません。これを改善して模擬国連を「組織化する」のが事務局の役割だと思うし、今年はそのつながりをより強化させたいと思っています。例えば京都・神戸研究会では今年6月に奈良へ観光に行ったり、7月には合同でスキル向上の講習会を行ったりしました。9月には一緒に和歌山の海へ遊びに行く予定です。交流を通してより様々な人と出会え、新たな価値観を知ることができると思っています。それぞれの研究会の面白い人、をそこだけで留めておくのも勿体ないですしね(笑)その他にも、模擬国連の広報を目的とした活動などを行っています。

 

京都・神戸研究会での奈良観光

関西大会とは?

 年4回の全国大会の一つです。今年は8月19~21日に神戸で開かれる予定です。会議は5つ用意されており、題材は「環境と開発の共存」や「EU問題」、「シリア情勢」など。関西大会は関東からの参加者が多いですね… この大会では一般の方のための「当日企画」、会議見学ツアー・ミニ大会なども行われます。只今こちらの参加者を募集中なので、興味がわかれたら、ぜひ一度「関西大会運営事務局」のHPをご覧ください!

関西大会運営事務局HP   http://www.kansai-mun.org/kmunc13/

 

関西事務局としてのやりがいを教えてください

 まず研究会どうしの交流会で、色んな人が友達になっているのを見ると嬉しくなりますね。そして交流会や講習会、OB・OG会など自分たちで作った企画が上手くいくとトップとして達成感を感じます。また様々な方を相手に模擬国連の広報を行い、その活動を理解してもらえた時は嬉しいです。より幅広い人に知ってもらえるきっかけになります。

事務局の今後の目標は?

 模擬国連の普及ですね。魅力を伝えて多くの学生に参加してもらいたいし、研究会に入ってもらいたいです。模擬国連が行われていない大学は沢山あるし、広まっていない地域もあるのでより規模を広げていきたいです。そのために、HPの整備を始めとして広報活動を活発に行っていこうと思います。

 

各国交渉中の様子

最後に、模擬国連の魅力は何ですか?

 模擬国連の魅力は、多様な価値観に触れられることだと思います。色んな国の政府代表になって政策立案することで、この国はどんな価値観を元に考えていたのか知ることができるし、「だからこんな行動をとったのか」納得できるんです。国際理解につながりますね。また、一緒に会議する参加者の価値観も知ることができます。模擬国連で行う外交は、その国の価値観だけでなく自分の考えも加えて外交ができるので、オリジナリティーのある外交政策が飛び交います。参加者自身の価値観も知ることができて、自分の視野、世界観が広がるんです。柔軟な思想につながりますね。

 また、模擬国連の研究会に入る人は、みんな同じ目的を持っているわけではありません。国際情勢の知識をつけたい人、ディベート力をつけたい人、交渉力スピーチ力・ロジカルシンキングを身に付けたい人… 様々な目的を持つ人が一緒くたになってやることで、自分が欲しい力を持っている人がいたり、全く違う世界を見ている人がいたりします。そんな彼らと国際問題解決のために頭を悩ませながら、今後もお互い成長していきたいです。

 

 

荒木さん、ありがとうございました!
取材中に「国際問題が解決できないのは、共通の視点じゃないから」とおっしゃっていたのが印象的でした。確かに日本人である私たちは、外国人になりきることで見えてくるものがありそうです。そして、実際の国連では敵対者と本音で語れなくても、この国連では、終わった後に「なぜそう考えたか」相手と語れるのも良い点なのでしょう。
今後の模擬国連の活躍を期待しています!(^^)

 

日本模擬国連

HP  http://jmun.org

Twitter   https://twitter.com/JapanMUN

FB   「Japan Mun United Nations(日本模擬国連)」

日本模擬国連関西事務局

HP    http://www.kansai-mun.org/

関西大会運営事務局

HP    http://www.kansai-mun.org/kmunc13/

 

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atsushi

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