学生インタビュー

被災地にある問題は、被災地だけの問題ではない/Youth for 3.11

今回は、学生の復興支援を支えるNPO法人Youth for 3.11関西支部長(取材当時)の田島 将大さん(大阪大学)にお話を伺いました。

 

 

l  団体の設立経緯を教えてください

Youth for 3.11は、東日本大震災の復興支援活動を行う学生団体として、2011年3月11日に東京大学、明治大学、スタンフォード大学の学生4人によって設立された団体です。14時46分震災が発生。震災被害についての情報収集は、非常に困難でした。「俺たち、このまま何もやらなかったらかっこ悪いよね」という、この想いから、Youth for 3.11は誕生しました。また、阪神淡路大震災(1995年1月17日)の経験から、時間と共に減っていく人手不足を解消するために、継続的な支援ができる仕組み作りからスタートしました。

 

l  田島さんの活動のきっかけを教えてください

私自身、震災を知りません。震災当時、イタリア旅行中で日本には、いませんでした。イタリアで震災の報道を見ましたが、信憑性の高い情報が少ないため、SNSで情報を確認していました。その時、Youth for 3.11のツイートを発見しました。

そして、やっと帰国できたのですが、そこで見たのは、被災地からはるか遠くの海外の人々が心配してくれているのに、何も変わらない生活を送る日本の人々でした。この事に違和感を覚え、「何かしないといけない」と思い、Youth for 3.11の運営メンバーになりました。

l  団体について教えて下さい

運営メンバーは、関東30名と関西10名の合計40名の学生で運営しています。現在、ボランティア登録者数は1万人以上、派遣人数は延べ1万2千人以上となり、国内最大の学生復興支援団体として、活動しています。(2013年3月31日現在)

Youth for 3.11では、事前研修、交通手段、宿泊施設、現地活動、反省会をパッケージ化し、一部のプログラムでは交通費のサポートも行うことで、ハードルの下がった参加のしやすいボランティアを提供しています。

また、2012年の夏からは、「日本の社会問題の解決に学生が参画できる社会の実現を目指す」という理念を掲げています。なぜなら、被災地に継続的な支援を行う事で、見えてきたものがあるからです。それは、被災地で挙げられる問題の多くは、その地域や人々に対する「興味関心の薄さ」「人手(若者)不足」「それへの対応する事へのハードルの高さ」ということでした。これらは、以前から地方で挙げられる問題であり、今回の震災が起こったことで、より明るみに出るようになりました。今後も、農業など1次産業の分野や医療・福祉の分野にアプローチする事が、このような根底にある問題の解決にあたります。Youth for 3.11の活動を通し、学生に現地の事を知ってもらい、震災の風化をストップさせること、それらは、日本の社会問題の解決のnearlyになると考え、この理念を掲げています。

 

 

l  今後、必要な復興支援とは?

復興支援にゴールはありません。また、団体としてもゴールを定めていません。ボランティア=力仕事をイメージしている学生の方が多いですが、実際、現地でのフェーズは変化しています。今、必要なのは、被災者の方へのケアです。また、教育支援、ホームレス支援、高齢者施設、病院、農業などをニーズに合わせてプログラム化し、そこに学生が参画できるようにしたいと考えています。メディアも報道しなくなっている今だからこそ、現状を自分の目で見て、正しい認識をしてほしいと思います。

それに、学生1人1人の力は微々たるものです。私は、みなさんが戻ってきた後に、何をするのか、その次の行動に期待しています。1週間のプログラムを通して現地に触れた後、何の問題もない日常に復帰し、どういう変化が生まれたのか。そこで、学生の方々にモヤモヤ感を抱いてほしいのです。そうして、なにかやりたいっていうものを生み出したいのです。

 

 

l  復興支援を通して変化したものはありますか

復興支援を通して、強い思いのある学生が多いという事を感じています。周りの運営メンバーも意識が高く、お互いが向上していける環境にあります。自分自身も含め、ここまで学生って本気になればできるという事がわかりました。

l  今後の目標を教えて下さい

団体が目指すものは、参加した学生に学びを得てほしいということです。Youth for 3.11では、Youth for 3.11のプログラムに参加することで、学生が何かを学び得るのか、学生が参加期間中に何らかの問題を自分の力で解決できるのか、これらを達成できるプログラムを思案し、実行しています。

そして、いずれ起こるであろう「首都直下型地震」や「南海トラフ巨大地震」に備え、今後の有事の際、Youth for 3.11のネットワークを活かしていくことが大切なのです。

また、震災だけではなく、メディアでは放送されないような小規模の災害であっても、活動に力を入れています。今後、先を見据え次に活かす事こそが、震災復興支援を行うすべての団体の責任であると考えています。

 

 

 

 

 

 

 

l 何かしたいと考えている学生に一言

 

考える前になんかやってみろ、という事ですね。「何をしたらいいでしょうか」という質問は不要です。正解は無いし。人によって違うものですから。もし、何かしたいけど、どのようにしたいかわからない時は、力を貸したいと思います。

 

 

 

 

 

 

今後も「何かしたい」という思いを引き継ぎたい。この思いを断ってはいけないと強く語る田島さんがとても印象的でした。田島さんありがとうございました。

Youth for 3.11では、運営に携わるメンバーを募集しています。詳しくはHPをご覧下さい。また活動に参加してみたい方もHPからお問い合わせください。

 

 

Youth for 3.11 (http://youthfor311.com/)

Twitter (@Youth_for_311)

FB (https://www.facebook.com/youthfor311 )

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atsushi

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