学生インタビュー

世界中の学生の人生を変える一週間を。/第59回国際学生会議

国際学生会議(通称ISC:International Student Conference)は、今年で59回目を迎える歴史ある会議です。世界中から集まった学生が寝食を共にしながら、5つのテーブルに分かれて世界諸問題について学生視点から英語で議論を行います。一週間のディスカッションから得られるものとはなんでしょうか。

今回は、実行委員長の和田将彦さん(右)と広報部長の尾崎仁美さん(左)にお話を伺いました。

 

 

昨年度の会議の内容を教えてください。

和田「昨年も今年同様に5つのテーマがありましたが、その中の1つを紹介させていただきます。『貧困の解決を目指して~新たな支援を模索する~』というテーマのテーブルです。現在、1日2ドル以下で生活する貧困層は世界の約半数を占めるという現状があります。それを解決するためにはどうすればよいかということを話し合いました。また、議論だけではなく、フィールドワークとしてユニセフハウスを訪問し、世界の貧困の現状やユニセフの援助の仕組みなどについてのお話を伺いました。

 

 

 

このテーブルが出した結論を簡単にまとめると、小売企業から処分に困った在庫品を格安で買い取り、その販売業務を職のない現地の女性に委託することで雇用の創出をはかるというビジネスモデルです。注目してほしいのは、”Church”という言葉です。ここではフィリピン人参加者から着想を得て、教会というフィリピン文化をとりこみ、家庭での未使用品を教会に持っていくシステムも考えたのです。こうした参加者のバックグランドを議論に反映している点もこのテーブルの面白いところです。」

 

昨年度の会議にスタッフとして参加してみて、感じたことはなんでしたか?

尾崎「参加者の人生の一部を変えるきっかけをつくることができたことを実感しました。例えば、第57回に参加した1人の外国人がそれを機に日本を好きになり、第58回にも再び参加、さらに日本に留学することまで決めてくれました。日本人の方にも、もっと英語を勉強したいなあって思うきっかけになったと言ってくれる方もいらっしゃいます。このように国際学生会議は様々な国籍の学生が集うため、日本人はもちろん外国人も多様な刺激を各々で受けて頂くことができるプログラムなのだと実感しました。そのため、このような素晴らしい国際会議の運営に携わることができたことを心から光栄に感じました。」

和田「スタッフも参加者と同様に議論に参加するので、その経験から言いますと、自分の英語力の不足を痛いくらいに認識できました。ディスカッションに耐えうるだけのリスニング・スピーキング能力が、自分にはなかったのです。このような経験はとても苦いものですが、確実に次のステップへと自分を押し上げてくれます。その悔しさが英語学習への意欲につながるからです。ですから、英語力の不安から応募をためらっている方には、この国際学生会議は苦手な英語を克服する通過点にすぎないというくらいに考えてもらいたいですね。」

 

 

 

印象に残っているエピソードを教えてください。

尾崎「外国人は自分の考えを強く持つ方が多いと思います。日本人に『これはしちゃいけないよ!』と言うと『ああ、そうなんだ……』と素直に聞いてくれるのに対し、外国人に言うと『なんで?え、なんで?』と聞き返されることが多いです。『今はお風呂に入れる時間じゃない』って教えてあげたときも、『今入れないなら外で入ってくる!』と出て行ってしまいそうになったことがありました。」

和田「お風呂の話でいうとイスラエル人の方がお風呂で水の豊かさに驚いていたらしいですよ。シャワーが勢いよく出るのが珍しかったみたいです。また、このイスラエル人参加者は、移民問題についてのテーブルで『大きく異なるバックグランドを持った人とどうしたら分かり合えるか』という問いに対し、自分の経験から徴兵制がそれに役立つことを話したのが印象的です。彼によると、否が応でもお互いにコミュニケーションをとらなければならない環境が、相容れない存在に歩み寄るきっかけとなったそうです。これは、徴兵制のない日本に住んでいると、なかなかできない発想ですよね。」

 

 

 

国際的なイベントを開催するにあたって難しいと感じることはなんですか?

尾崎「広報という役職の関係上、参加者を募ることに難しさを感じています。国際的なプログラムの中では規模が大きく、また応募条件としては日本の大学生・大学院生であれば誰でも可能となっており、どのようにすればより多くの方々に国際学生会議のことを知って頂けるのかと日々悩んでいます。ターゲットを絞るべきなのか、どのような媒体を使うべきなのか等日々試行錯誤の連続です。」

和田「会議の質を保ちつつ、日本に来たことに満足していただくことが難しいです。もちろんディスカッションがメインですが、ずっと施設に閉じ込もって議論ばかりしていれば参加者の満足度が高まるかといえば、そうではないですよね。日本という国を理解してもらうためにも、茶道や生花といった日本文化体験や、日本各地に分かれて行う研修旅行なども盛り込んでいます。」

 

 

 

やりがいはなんですか?

和田「『世界の学生の意識に作用し、行動を変える』ということに全力で挑戦できるのがやりがいです。例えば、それまで顔も名前も全く知らなかった学生が私たちの情報にふれ、参加を決意し、訪日という行動に移すのは、大きな変化だと思うんですよ。実際に、数々の手続きを終え、空港で外国人参加者のその姿が見えたときには、発信し続けた思いが形になったことを実感し、感動してしまいました。 繰り返しになりますが、この会議を通じ、参加者に新たな気づきや問題意識を得ていただき、その行動に何らかの変化をもたらせたらなと考えています。その点から見た過去の成功例として、この国際学生会議での繋がりをきっかけにフィリピンと日本の交流プログラムが生まれ、それが25年たった今もなお続いているということがあります。私たちもそのような新たな動きを生み出したいものです。」

 

今後の活動目標を教えて下さい。

和田「今行っている参加者募集の段階では、多様な学生を集めることです。国際学生会議という名にふさわしいように、様々な国からたくさんの学生を呼びたいですし、日本人参加者も、多くの大学からたくさん集まっていただきたいです。」

尾崎「長期的な目標になりますが、国際学生会議の認知度を少しずつでも挙げていきたいと思っています。59回も続いている歴史ある国際会議なのに、それに対し認知度は低い。そしてこれから先もずっと続いていてほしい。だからこそもっといろんな人にこの学生会議のことを知って頂きたいと思っています。そのようなことも視野に入れつつ、第59回国際学生会議の広報担当として、最後まで全力を尽くしていきたいです。」

 

 

和田さん、尾崎さんありがとうございました!

 

 

第59回国際学生会議

ホームページ⇒http://isc59.gonna.jp/  

Facebook⇒http://www.facebook.com/isc.isa

 

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atsushi

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