学生インタビュー

「食べる」を変えるが、日本の農業を変える!/eat happy

跡取りがいない為に廃業に追い込まれる農家が増えるなど、日本の農業は暗い話題ばかりが目立ちます。eat happyは日本の農家を元気にするために活動する団体の一つですが、興味のない人でも、農業が身近になるユニークな仕組みがあります。

  一日の食事の中で、必ず日本の農家さんの作った野菜や果物を口にすると思います。しかし都会に暮らしていると、全くと言って良いほど、農家さんを身近に感じることはできません。 そんな都会の人たちにも気軽に興味を持ってもらうために、カフェを貸しきって、大学生向けにフードイベントを開催する「eat happy」。実はこのフードイベントは、農業を知ってもらうための入り口なのです。前代表の鈴木さん(下写真:左)と代表の前島さん(下写真:右)に活動や農業の持つ力について伺いました。

eat happyを始めたのは、農家出身の鈴木さんと、農業に全く興味のなかった野島さん

eat happy設立のきっかけは、農業に関して全く認識の違う2人の出会いからでした。

鈴木さん:eat happyを始めたのはあるイベントで一緒だったのがきっかけです。僕は農家出身なのですが、イベントの参加者を仲良くなるために、別の日に実家の枝豆を食べる会を開いたんです。

野島くんは農業に全く興味がなかったらしいんですけど、そんなことも知らずに実家の農業についてひたすら喋っていたら、野島くんが感化されたみたいで。

そのとき農業に興味がない人は、農業に関わるための入り口が狭いだけなのだと感じました。なので少しキッカケを与えるだけで、興味を持ってくれるようになるんじゃないかと考えたんです。

 

食から農業へと興味を繋げる

eat happyには3つのレベルのイベントが存在します。レベルが上がるにつれて、本格的な農業をできることになります。

野島さん:まずレベル1がカフェでのイベント。農家から、直接作物を仕入れ、カフェを貸しきって作ってもらうというものです。そこで作ったものを食べながら、農作物が出来るまでのストーリーを話しつつ、ドキュメンタリーなども観つつ、農業について知ってもらいます。

次のレベルのイベントは農業体験です。特別準備する道具もないので、気軽に参加出来ます。こうして農業を知り、実際に体験してもらいました。

最後にくるのは、農家の方々と暮らすことです。僕たちはこれをファームステイと呼んでいます。農家の方々しか感じ得ない、朝日の綺麗さであったり、水のおいしさを感じてほしくて、このイベントを考えました。こうやって徐々にステップアップして体験してもらいます。

 

ターゲットは農業への興味が0%の人

「実際にイベントにくるのは農業に興味がある人達なのですか?」という質問を投げかけました。

野島さん: 良い質問ですね(笑)農業をやりたいといってイベントに来る方はほとんどいません。eat happyという名前の影響かもしれませんが、食べることが好きでイベントに来る人が多いんです。

他の農業系の団体だと、基本的に自分たちで農業をやりたいから活動しているというのが多いんです。そうすると全ての活動が農業をガッツリやることになっていまい、農業に興味のある人しか来なくなってしまうんです

。僕らは興味が0%の人をターゲットにしています。なのでハードルを下げて、まずはカフェのイベントで食という切り口から、農業に興味をもってもらうようにしています。

 

農業は文化活動

農家出身の鈴木さんと、そうでない野島さん。それぞれ活動を通して感じたことを伺います。

鈴木さん: まず、地元だと農業にまったく興味のない人はいません。あちらこちらに田んぼや畑があるので、農業が身近にあるんです。それが普通なのだと思っていました。

しかし上京してみると、周りには農業に全く興味のない人がほとんど。そういった人たちに、eat happyなどで興味を持ってもらおうと活動していると、「こういう機会を持ててよかった」とか、「初めて見て勉強になった」といった感想をもらうことがあります。農業ってのは、食べること、生きることに直接関わることなので、ちょっとしたきっかけを与えれば、興味をもってもらえるという実感があります。

また生産者側から消費者へのアクションは、これまであまり無かったので、そこの大切さも見なおすことが出来ました。

野島さん: 普通、農業って会社の仕事と並列して、経済活動としてみると思います。ですが僕はeat happyで活動するうちに、文化活動としてみるようになりました。

伝統文化や希少動物を残すのと同様に、農業を考えるべきじゃないかと思うんです。農業をお金を得るためにやっていることと考えると、あまりに労力はかかるし、時給換算で150円程度になることがあり、完全に割りに合いません。また、外国産の作物にも価格などで負けてしまいます。そうすると農業っていらないんじゃないか、となってしまうんです。

日本の農業は、地域古来の種やその種しか出せない味も守っています。よく考えると、トキの保護には税金を出すのに、農業の保護には出さないのはおかしいことに気づくと思うんです。日本の種を守るには、農業を経済活動ではなく文化活動としてみるのが重要です。そして農業が文化活動である以上、それには守っていく価値があります。オリジナルの種しか作り得ない田園風景なども同時に守ることになるのです。

 

今後やってみたいことは?

野島さん: 1人1菜園を広めたいと思っています。食から農業に興味をもたせる一番手軽かつ、誰でもできる活動です。

カップ麺もいいかもしれませんが、自分が作っていないものを食べても、食事の時間をただの流れで過ごしてしまいます。栄養を取れないばかりか、食を楽しめません。それはもったいない。3食のうち1食でも自分の作ったものを入れてみると、愛着がわき、食べるときの感覚が変わると思うんです。

毎日それをするようになったら、食に興味をもつようになって、この作物は農家の場合だとどうやってつくっているんだろうと、農業にも興味を持ってもらえる様になると思います。名付けてOne for One Garden!これを推し進めていきたいですね。

鈴木さん:農業は様々なことを守っているんです。今はいわゆるグローバルな時代です。周りの学生も、外に外に目を向けています。

だけど、外に出るためには、まず自分の足元を固めるべきです。グローバルに繋がれている時代だからこそ、自分の生まれた地域をもう一度見なおしてもらって、外から地元に矢印を向けられるような世の中にしたいです。地元を守るという事の意味や方法を伝えていきたいと思います。

  eat happyのブログ:http://ameblo.jp/dadacha-eathappy/ 

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atsushi

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