学生インタビュー

これからは「つくりあげる」支援活動へ/遠野まごころネット

今回は岩手県遠野市で勢力的に復興支援活動を続ける「遠野まごころネット」東京事務局の廣田 翔さん(獨協大学3年生)にお話を伺いました。

 

団体の設立経緯を教えて下さい

2011年3月11日に東日本大震災が起きた直後に設立されました。

現在の代表は震災後すぐに被災地を見て回り、救援物資を届けたりしていたのですが、当時はまだ支援物資の受け入れを円滑に進めることが出来ていませんでした。そこで遠野市民としてはもちろん、行政も巻き込んでこの問題に取り組み、被災地の方々を積極的に支援していこうとして立ち上がったのが、遠野市被災地支援ネットワーク「遠野まごころネット」でした。

その後、着実な努力が実を結び、今までのボランティアの受入はのべ8万人、岩手県内のボランティアがかかわれる地域でのガレキ撤去が昨年10月に完了しました。また現在では、100名以上の雇用の確保しています。具体的にいうと間伐材の製造所、コールセンターの主張所を設営するほか、岩手県沿岸部で飲食店の事業として「まごころ弁当」というお弁当屋の回転の支援をするなど地域自立、雇用創出のお手伝いをしています。

 

廣田さんの活動のきっかけは?

震災が起こる前は、ドイツへの留学の準備をしていました。震災やボランティアは経験したことがなかったのですが、実際に震災が起きて、津波の悲惨さや、現地への支援の必要さを痛感し、活動に参加することになりました。

趣味がツーリングであったこともあり、震災1ヶ月後、”バイクボランティア”として大規模支援の陰で後回しになりがちな、アレルギー関連の支援物資の配達を行いました。約1ヶ月間、被災沿岸部沿いを避難所から避難所へ約500kmを毎日走り続けました

当時はまだ支援が行き渡っていなく、飢餓状態の赤ちゃんに食料を届けるケースなども何件もありました。また、1ヶ月経っても連絡がいまだに取れない避難所に行き、情報収集を行なったりしていました。

この経験をきっかけとして、その後遠野まごころネットの活動に参加させてもらうことになりました。

 

被災地の現状を教えて下さい

良くも悪くも、被災地はがれきの撤去が終わり“落ち着いています“。

現地の雇用や生活の基盤、復興に向けてのビジョンがまだ模索の段階で、これからどうしてくのかという事については試行錯誤の連続です。

また、雇用や社会保障の面で細かい問題が発生してきてきます。例を挙げると、被災地ではいまだに生活の基盤が整っていない事と、ばらけてしまった地域のコミュニティーも現在は再構築している段階です。またその中で、仮設住宅に住まわれているお一人でいるお年寄りの方などが自殺してしまうケースも発生しています。

そこで私たちは生活支援のきめ細かいサポートを行なうようにしています。仮設住宅は山奥の高台に作られていたり、買い物等で生活に不便な場合があります。そこで代わりに住人の方々の買い出しを行ったり、家財道具を動かしたり、生活にする上での困ったことに対応しています。この活動に関しては、現地に住み込みをして活動をするスタッフが多いため、常に対応できる体制でその支援を行っています。

大規模な人での作業が落ち着いた現在、このようなメディアになかなか取り上げられない細かな問題やそれに関わる支援活動が引き続き継続されています。

実際は落ち着いているように見えても、発信されない、目に触れないだけで落ち着いては決していないのです。

 

やはりボランティアは減っているんでしょうか?

かなり減ってきています。一昨年は平日でも何十人規模で来てくれましたが、今はたまに10人も満たないときもあります。東京から近い場所であれば減ったとしてもある程度はいると思いますが、岩手だとどうしても減ってしまうようです。

いまだ復興したとは言えない被災地の状況がありつつも、徐々に被災地への関心が薄れていってしまう。そんな中で最初の”サンタが100人やってきた!プロジェクト”の開催を2011年に行いました。

このイベントはクリスマスに実際にサンタになって被災地に行き、仮設住宅に住んでいる人や在宅避難者の方々にプレゼントを渡すイベントです。参加者は満員御礼で、3日間で500名のサンタが岩手に訪れ、総勢18600名の方々へプレゼントを配達しました。

 

どのようなきっかけで開催されたのですか?

ある看護師さんのブログがきっかけとなりました。震災直後、陸前高田市の避難所に派遣された看護師さんは、避難所で小さな女の子と仲良くなりました。

女の子から「また冬になったらサンタさん来てくれるかな? おうちなくなっちゃったけどサンタさん、プレゼント持って帰ってしまわないよね」と聞かれた看護師さんは「サンタさんからなにが欲しい?」と聞きました。女の子の返事は「おうちとママ」。母親は、女の子が大事にしていたお人形や絵本の入ったリュックを抱えて亡くなっていたのだそうです。

そんな被災地の子供たちや大人たちに希望の光を絶やさぬよう本イベントが企画されました。昨年は震災から1年9ヶ月も経ったのにもかかわらず一昨年より規模を広げ、500人ものサンタが2万個以上のプレゼントを配りました。

今までの「かたづける」支援活動から、これからの「つくりあげる」支援活動へ。ということでこれからも多くのイベントや活動を行なって行きたいと思っています。

 

これまでに一番やりがいを感じたエピソードはありますか?

やはり2011年時の「サンタが100人やってきた!プロジェクト」でのサポートリーダーをやらせていただいたことですね。これだけの多くの人達を被災地に受け入れて、現地に来てくれるボランティアさんにどうしたら有意義な活動をしていただけるか、現地での宿泊やプロジェクト終了時の残務処理など何百人もの規模が動くイベントを一からみんなで作るのは非常に大変で、遠野まごころネットの現地のマネージャーからお叱りを受けたこともありましたが、イベントは無事大成功を収めることが出来ました。その他昨年の京都宇治の水害や、栃木県、茨城県でおきた竜巻被害の際に現地調査や行政とボランティアさんの間に入って調整をしたり、苗場フジロックのブース展示もプロデュースしたり、沢山経験させていただきました。

特に、学生という身分でも、気持ちの持ちようでなんでもやれるんだなというのを体感し、とてもやりがいを感じました。

 

学生に伝えたいことはありますか?

被災地の復興支援団体に参加してみる時、実際なにをやっているんだろうということでなかなかきっかけがつかめないかもしれませんが、所詮ここは”窓口”でしかありません。

復興支援だけやるかといえば全くそういうわけではなく、広報活動をしたり、プロジェクトを立てたり、多くの社会人と接することもできます。

まだ被災地に行ったことがなければ、実際に被災地に行って見て、今日本で起きている問題を体感して欲しいです。

今、復興に関心がなくてもとりあえず来て、見て感じてください。そこから自分で判断して、その後どう自分でアクションを起こすか、そのままにするかはお任せします。

しかし、ここでやれるのは被災地復興支援だけではありません。僕たち学生にとっては自身をスポンジとしていろんな人からいろんなことを吸収できる、そんなプラットフォームみたいな所です。まずは、来て見てください。そして、是非活用してください!

 

廣田さん、ありがとうございました!

 

活動に関わりたい方はこちらのURLから連絡してみて下さい。

「協力したいです!」などの簡単なメールを送ってもらってもいいそうです!

 

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atsushi

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