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「埋もれた魅力」から地方活性化!/ふたりごと文庫

「地方活性化」
この言葉に関心を抱いている方は多いのではないでしょうか。
しかし、一口に地方活性化といってもさまざまな方法がありますよね。

今回は「地域の埋もれた魅力が詰まったwebメディア」という観点から地方活性化を目指す、ニッポン手仕事図鑑「ふたりごと文庫」の編集長である浅野有希さんにインタビューさせて頂きました!

―本日はよろしくお願いします!
それでは最初に「ふたりごと文庫」を始めたきっかけを教えてください。

以前、秋田県鹿角市という場所に行ったんです。盛岡市から車で1時間かかる上に、特になにかある場所ではないのですが、その何気ない風景に感動したのが始まりです。(きっかけとなった旅行記事はこちら

一面の雪景色、ひたすらに続く線路、街の古い商店街と八百屋のおばちゃんとの交流。しかし、これらは地元の人にはごく当たり前の光景で、なぜ感動するの?という感覚なんです。

このような「埋もれてしまっている地域の魅力」を発信したいと思っていたとき、私のインターン先である「ニッポン手仕事図鑑」の大牧さんから「オンラインマガジンを立ち上げないか」という誘いを受けたのがきっかけです。

 

 

―最初は「ニッポン手仕事図鑑」のインターン生として参加されたのですか?

そうです!大学の授業の一環でインターンで参加しました。「地域活性化ビジネスに興味がある人」という募集要項を見て、応募を決意したんです。

最初は10日間で、ニッポン手仕事図鑑の広報・PR活動を行いました。

「手段は自由に考えていい」とのことだったので、企業へのタイアップ企画書を自分たちで作って送ったことが印象深いです。
ほかにも、東京ビッグサイトで行われたギフトショーで様々な職人さんたちの展示を見たり、商談を行ったりしました。その夏以来、本採用されインターン生として働いています。

―浅野さん自身が「地域活性化」に興味を持つきっかけはなんでしたか?

経営学部でマーケティングを勉強しているのですが、企業の事例を勉強しているなかで、地域に根差したバス会社やパン屋さんの「地域密着」という言葉にひかれました。

大企業が行っている事業よりも地域の人との距離が近く、密接に関わることができるビジネスに魅力を感じています。

 

―どんな方々に記事の執筆をおねがいしているのですか?

最初は地域おこし協力隊の方や、地方に移住された方を探して依頼する、という形をとっていました。しかし、記事を書いていただいても、地域や身内の人にひろがっていくばかりで、肝心の外部へ伝わらないという問題がありました。

そこで個性を出すために、私と同じ大学生の方へ声をかけ始めることにしたんです。実は自分の地域を活性化させたい、と情報を発信する場を求めている学生は多く、いろんな地域で頑張っている学生がいることを知りました。

私が以前、ローカルインターンで出会った子が、街づくりを志して大学進学をきっかけに地方に住み始めました。
その子自身は魅力を発信したいのに、周りにサポートしてくれる大人がいないことや、同じ大学の子に「意識が高いと思われ、白い目で見られるのが怖い。」という心境で行動を起こせずにいます。
東京にはそうなったときに逃げ道になるようなコミュニティはたくさんありますが、地方へ行くと学生数が少なく、必然的に社会も狭くなってしまう。そういう問題があることにも気づかされました。

最近では、ライターをお願いするとともに、そういった地域の学生たちが気軽に魅力を発信したり、繋がりを持てたりできる場にもしたいと考えています。

 

―今まで投稿されたなかで、印象に残った方はいらっしゃいますか?

たくさんいらっしゃるのですが、その中でもふたりごと文庫の原点で、5週連続で連載してくれた永田裕美子さんですね。

長崎県武雄市を盛り上げようとしていて、毎回冒頭に仮装の写真を載せて、面白い記事を作ってくれた方が居ました。Facebookで有名人の元テレビディレクターの方なんです。
武雄市のキーマンとも言われている方です。(https://nippon-teshigoto.jp/blog/20170630

 

ほかにも狩猟生活を営み、集落の生活に魅力を感じた田口ひろきさんが居ます。その集落の生活を研究しているほか、インターネット通販サイトを自作して文化を紹介したり、山菜を販売したりされています。

その方は狩猟生活を紹介した記事をかいてくれて、熊を解体しているところなど、記事としてギリギリのラインでした(笑)。そういったものをメディアとして載せるべきかどうか考えさせられたのを覚えています。(https://nippon-teshigoto.jp/blog/20171004

―この活動で得られる「やりがい」はなんですか?

記事はボランティアで書いてもらっているのですが、そこには利害関係が無いというのが特徴です。大阪の学生で「こいちゃん」という方がいるのですが、彼女は自分の住む南河内という地域を盛り上げたいと頑張っているんです。(記事はコチラ

今の活動を通じてその子と仲良くなり、親友のようになれました。自分自身が地方で頑張っている子とつながることができ、仲間が増えていくような感覚が楽しいですね。

 

―半年間、「ふたりごと文庫」の活動で感じたことはありますか? 

正直言って様々な会社が同じようなメディアを作っていて、大学生がやっているだけでは個性が出ず、ただ発信するだけでは限界を感じています。

最初は地域の埋もれた魅力を発見したいという目的でしたが、それには外の人だけでなく、地域の人も一緒に盛り上げないと始まりません。しかし、地域の人には自信がなく、もっと他にいいところあるのに、という思わされることが多いのが現状です。日常を発信することに抵抗があるんです。

最終的には、「地域にこんな若者がいるんだ!自分も頑張ろう!」というエネルギーを与えられるメディアにしたいですね。

最初はサイトの閲覧数やFacebookのいいね!数などを気にしていましたが、最近は地方の学生をつなげることにも個人的に力を入れています。一組でも数名でも、地域の学生の間で個人的なつながりをもつきっかけになってくれると嬉しいですね。

 

―それでは最後に学生へのメッセージをお願いします!

私自身、2年の夏に学外へ飛び出して、大人の方と関わるという経験が役立っています。

それまでは自分に自信が持てなかった。何かやらなきゃと考えているつもりでも、長期インターンなどに対して「私なんかが行っても…」というしりごみする気持ちが強かったです。しかし、そこからインターンを始めたことで「自分でもできるんだ!」という自信を少しずつ積み重ねていきました。

少しずつの自信の積み重ねがいつのまにか「自分もできるじゃないか!」という大きな自信になっていましたね。まずはどんな形でもいいから一歩踏み出してみることじゃないでしょうか。

大学生は学内だけで社会が完成してしまっているので、そこから出ようとしてない人が多いと思います。もっと外の世界に出たほうが自分の自信につながります!

―浅野さん、ありがとうございました!

ふたりごと文庫 ホームページ

ニッポン手仕事図鑑 ホームページ

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