How To 学生生活

企業訪問を通じた新たな日中学生交流のカタチ/リードアジアプログラム実行委員会

「普段過ごしているだけじゃ、話せない相手と話したい。」

「色々な企業を実際に見て、社会人の働き方を知りたい。」

そーんなアクティブな活動に興味津々な学生へ朗報です!

日本の名だたる企業への訪問を通じて、日中の学生同士で交流できる活動があるんです。

それがリードアジアプログラムです!

リードアジアプログラムとは
2013年から開催されている「日本人と中国人の学生交流の裾野を広げる」ということをコンセプトに、多くの学生が興味を持つ企業訪問と日中学生交流をかけあわせたプログラム。

 

今回はリードアジアプログラム実行委員長の水野さんにお話を伺ってきました!

実行委員長 水野裕大さん
12年間香港に住み、多くの香港の若者が抱く中国本土への反感の思いを述べた作文がコンクールで入賞。その中国大使館での表彰式で当時の代表と出会ったことがきっかけでリードアジアプログラムへ参加。その後、実行委員を務め、実行委員長へ就任。

魅力的なプログラムについて聞いてみました!――実際には、どのような企業に訪問しているのですか?

 昨年は総合商社の丸紅、日本経済新聞社やファーストリテイリンググループのジーユーなど様々な分野を代表するような企業を中心に訪問させて頂きました。また、今年の活動では経済発展著しい中国企業の日本支社への訪問も予定していて、日本企業だけでは学べないことを得られるのではないかと感じています。

――企業訪問では、具体的にどんな活動をするのですか?

 企業の社内環境・文化を紹介してもらうほか、働き方などのテーマに沿ったグループワークやディスカッションを行います。このような少人数での中身の濃い活動を通じて、日本人と中国人の価値観や考え方の相違を理解しあう事を目標に活動をしています。

 

――なるほど、考え方の相違ですか。例えば日本人と中国人でどんな違いがありますか?

 私たちが行うグループワークだと、日本人は細かく議論を重ねていく事が多いのに対して、中国人は多少強引でも大枠を決め、議論を前に進めていくといった印象がありますね。もちろん個人差があるので、全員がそうというわけではないですよ!

 

――プログラム名の「リードアジア」という活動名の由来を教えてください。

 リードという部分には、

・lead(導く)…将来のアジアを牽引する人材を、プログラムを通じて輩出する。

・read(読む)…アジア二大国である日本と中国に精通・理解する

という二つの意味が込められています。

 

――それでは、実際にどのような学生に参加して欲しいですか?

 私たちは学生の日中交流の裾野を広げるというコンセプトを掲げています。だから、日中交流に興味を持ってくれている人はもちろん、「何か新しいことを始めたい!」「日中交流に特に興味は無いけど企業訪問はしたい!」という学生にもどんどん参加してほしいと思っています。

実行委員会の活動の裏側に迫る!――水野さんは参加者としてこのプログラムに関わった後、実行委員に加わっていますよね。実行委員をやろうと思ったきっかけは何ですか?

 私は12年間香港に住んでいたのですが、実は香港の若者には歴史的理由から中国への根強い反発があるんです。私もその影響を受け、直接的な関わりはないまま中国人に対し悪いイメージを持っていました。しかし、このリードアジアプログラムに参加し実際に中国の学生と交流したことで、そのイメージがひっくり返りました。「なんだ、中国人にもいい奴がいっぱいいるんだ」って。(笑) 今度は自分が、その経験を他の学生にも届けたいと思い、実行委員に加わりました。

 

――活動していて一番大変なところは何ですか?

 一番大変なことは訪問する企業集めですね。今年は早い段階で多くの企業様にご協力を頂けたのですが、去年は実際に活動する直前まで企業を探していました。基本的には国際交流基金にいらっしゃる方と繋がりのある企業様にお願いするのですが、他にも学生個人のツテを活用するときもあります。例えば講演会に行って、そこでの名刺交換をきっかけにしていくなど地道に積み重ねていくことを大事にしていますね。

 

――企画する実行委員として気をつけている事はありますか?

 「裾野を広げる」というコンセプトに忠実であることが大事かつ大変だと感じています。このプログラムは日中交流の入り口という位置づけなのですが、去年までは他の団体との繋がりが薄く、役割を果たせているのか正直疑問もありました。そこで今年は他団体とイベントの告知をしあったり、代表同士の連携を深めたりすることでよりコンセプトに沿って交流人口を増やしていくことを目指しています。

メッセージ――実行委員長である水野さんが考える日中学生交流の理想は何ですか?

 文化の差異を念頭に置くのは当然ですが、国籍による偏見無く相手との向き合いを大切にして交流していくことですね。歴史・文化面では対立があるかもしれませんが、企業訪問といったビジネスなど共通の目的があれば、お互いの壁を取っ払って交流することが可能ではないかと私は思っています。

 

――最後に、学生へのメッセージをお願いします!

 自分だって今までと同じ事を惰性で続けていたら、単調な学生生活で終わっていたかもしれません。しかし、作文コンクールへの応募という些細なきっかけでこの活動と出会い、可能性が広がっていきました。まずは気軽な気持ちで、些細な事でもいいから新たなアクションを起こしてみることですね。小さな一歩から思わぬ大きな可能性へと繋がっていくと思います。

 

 「とりあえず、やってみる」の精神が大切なのですね。ありがとうございました!

 日中学生交流連盟HP:http://jcsffrontier.wixsite.com/jcsfg/untitled-mainPage

リードアジアプログラムFacebook:https://www.facebook.com/rleadasia2016/

 

〈編集後記〉

 今回の取材で、実際に交流することの大切さを改めて感じました。今、私達が何かについて思っている事・感じている事はネットやテレビの影響を大きく受けていて、事実では無いかもしれません。それは他人との向き合い方にも言えることで、偏見や先入観を持ったまま人と接することで知らず知らずのうちに新たな出会い・チャンスを逃しているかもしれないと感じました。

About the author

gakuseikichi

Add Comment

Click here to post a comment

新NASA留学2024

医療機器業界特集

グッドデザイン特集‼

アルバイトサイト一覧

就職サイト一覧

就職サイト一覧

Contact Us