How To 学生生活

<文系必見>文系と理系の融合!? / 学生団体 宇宙開発フォーラム実行委員会

文系の皆さん!
宇宙は理系の分野だと思い、関わってこなかった人も多いのではありませんか?
今回は宇宙の分野においての、文系の必要性を探ります!
ということで、宇宙開発フォーラム実行委員会の代表、永利さんにインタビューしてきました。

 

宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)
宇宙開発フォーラムの運営・コンテンツの作成にとどまらず、メンバー同士での勉強会や協賛団体への施設見学も行っている団体。宇宙業界では誰もが知るJAXAからも協賛を得るほど有名だそう…。
http://www.sdfec.org/

 

SDF代表:永利 光(ながとし ひかる)
幼いころから両親に連れられ、科学未来館や博物館へ赴く。宇宙を身近に感じてきたことで、自覚のないうちに宇宙に興味を持つ。宇宙とは「身近になりつつ、まだわかっていない場所」と語る。

取材に協力してくださったSDF代表の永利光さん

【詳しい活動内容】

―勉強会では具体的に何を行っているのですか?
参加者全員で知識を共有することを目的に、宇宙をとことん深く調べています。
それぞれがテーマを自由に持ち寄り、プレゼンテーションやグループワークを行っているのです。
テーマとしては、宇宙開発に関わる内容のものから、論理的な思考法や実務的なものまで幅広く扱っております。過去の勉強会では宇宙食宇宙旅行などの、一風変わったないようも扱ったことがあります。

―どこに施設見学に行くのですか?
協賛していただいている企業の施設などです。ただ協賛していただくだけでなく、企業の方と濃密な関係を築いていけたらと考えています。

活動の様子

 

【熱意を大切にする団体へ】

―代表として団体を運営する上での、志や目標は?
歴代の先輩方のように、自分の代でも何か残したいと思っています。残すといっても、目に見えるものと見えないものがありますよね。
目に見えるものとしては、例えば参加人数を増やす、団体の規模を大きくする、プログラムを充実させる、ということなどが挙げられます。
そして、目に見えないものとして残したいことがあります。団体の活動を通して、メンバーにもそれぞれ価値のある経験を得てほしいということです。これはなかなか難しいです。

―難しいというと、具体的に苦労していることは何ですか?
メンバーをどう巻き込んでいくか、ということです。
学生団体は、有志で集まるため、熱意の度合いも人それぞれです。そのため団体に割く時間もまちまちになります。私は代表として、自分の思い描いている理想的な運営があります。しかし、思うようにメンバーに動いてもらうことを、強制することはできません
私は、会社のような組織になってしまったら終わりだと思っています。メンバーの熱意をどう引き出していくか、常に試行錯誤しています。
現時点では、「自分が空回りするくらいが丁度いい。」という先輩の言葉を信じて代表を務めています。

 

【意外と知らない!宇宙の課題】

―現在の宇宙に対して抱える問題意識を教えてください。
たくさんあります。メンバー1人1人が違う問題意識を持っていると思いますが、私がSDFの活動を通じて感じたことの1つに、宇宙開発に対する姿勢や意識が、国単位でも企業単位でもバラバラだということがあります。
例えば、人口爆発に対する解決策として、火星に移住する計画が検討されています。その前段階として、2030年頃に人類を火星に到達させる計画が進められています。もし火星に生命がいたとき、人類が住みやすい環境に変えてしまったら、どうなるのでしょう?それらを絶滅させてしまうかもしれませんよね。しかし、移住計画を検討している企業や組織にとっては、利益や実績の獲得が重要であり、そういった危険性への対策は十分にされていません。私は宇宙開発ではただ競争するだけでなく、世界が協力していくことが重要だと思っています。

―壮大な話ですね。個人単位でできることはあるのでしょうか?
“伝える”ことです。私自身、発信のつもりでこの取材を受けました。漠然と「宇宙」というワードは知っていても、宇宙開発を行うことの魅力や意義までは理解していないひとが多いと思います。そういった人たちに宇宙開発を行うことの魅力を”伝える“ことができるかどうかは個人の努力次第です。
宇宙に関係する費用はどれも莫大です。予算に対して、計画が見合っていないと批判されることもあります。そんな時、なぜその計画を実行する必要があったのか、彼らを説得できればいいと思うのです。宇宙に対しての政策を続けていくためにも…。

【宇宙で災害支援!?】
―公式PVを拝見したところ、「災害支援」のワードが目に入りました。宇宙とどのような関係があるのですか?
災害支援とつながることがいくつかあります。例えば、衛星によって撮影した上空写真で、震災による被害状況や津波の浸食状況を確認することができます。全体の状況を俯瞰するというのは、地上だけでは難しいですよね。
また、被災地での安否確認にも役立てられています。最近では『みちびき』の2号機が打ち上げられましたね。

―私たちの知らないところでも、宇宙への取り組みは活用されているのですね。
 「文科系と理科系の融合」を掲げているそうですが、宇宙は理科系分野ではないのですか?
それは違います。理系だけでなく、文系も大いに宇宙に関係しています
例えば、ロケット一つを打ち上げるにも、決まりがあります。日本国内においても宇宙基本法などの法律がありますし、国際的にも宇宙条約をはじめとする宇宙法があります。また、宇宙に携わるいわゆる「理系」の人たちは伝えることが苦手という印象があります。(笑)しかし、宇宙開発は事業1つ1つに莫大なよさんがかかるため、国家機関にしても企業にしてもその資金を調達することが大きな壁となっています。そのためにはその事業の必要性や有用性を伝えなければいけません。そういったところで伝えることを得意とする「文系」にフォローしてもらいたいですね。他にも、彼らは「文系」の専門性を活かして、組織のマネジメントやコンサルティングに携わってもらいたいです。理系出身の人に比べて活動や事業内容を拡大していきやすいはずです。
実は、宇宙開発は文系の分野から関わることのほうが多いのではないかと思っています。
ある時、宇宙関係の企業で働く方に「宇宙ビジネスにおけるベンチャーはとてもホットな分野。しかし、学生、特に文系の学生でそれに気づく人が少なく宇宙業界に就職する人が少ないのが現状である。」というお話を伺いました。私はそれが非常にもったいないことだと感じました。宇宙開発を理系的なものだと思っている学生がいるはずです。彼らにSDFのイベントを通して、文理を問わず、SDFの理念を伝えていきたいです。

 

【編集後記】

いかがでしたか?文系のあなたこそ宇宙業界で活躍するチャンスかもしれません!
ちなみに永利さんは「タイタン」という衛星に興味があるそうです。タイタンって、地球と限りなく似ているのだそうで、生命がいるはずだと言っていました。人間とタイタン人が共存する日はそう遠くないかも…。

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gakuseikichi

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