学生インタビュー

学食からはじまる、新しい国際貢献/TFT-UA代表 森原さん

 

 気軽に国際貢献がしたい!そんな声に答えるのが、東京のカフェや大学の学食などでも見かけるようになった「TABLE FOR TWO(TFT)」という社会貢献運動。ヘルシーなTFTメニュー1食で発展途上国の子ども達に1食分の給食が届くTFTの運動は、徐々に大学生の間でも浸透し始めています。実はこの動きの裏に、学生団体「TFT-UA」の姿がありました。

 

国際貢献といって思い浮かぶのは募金や古着のリサイクル。しかし食の不均衡の解決をミッションとするTFTの運動は、そういった支援とは一味違います。先進国では肥満、発展途上国では飢餓。この2つの問題を解決するために、TFT対象のメニューを購入すると1食分の給食が発展途上国の子どもたちに届けられるだけでなく、対象商品が野菜をふんだんに使ったヘルシーなメニューであるため先進国の肥満問題にも貢献します。

 

TFTの学食導入なら、UA(=大学連合)におまかせ!

今回お話を伺ったのはTFT-UA代表の森原さん。高校生の時、先輩から教えてもらったTFT代表理事、小暮真久さんの著書「『20円』で世界をつなぐ仕事」という本を読んで、TFTに興味を持ったのだといいます。その後、進学先の東海大学にTFTを導入するという話を耳にし、一緒に活動することになりました。

団体の設立以前、既に各地の大学でTFT導入の声が強まっていましたが、敷居が高いことがネックとなっているのが現状でした。そこで導入経験のある御茶ノ水女子大学の学生と協力し、TFT導入の相談の場をつくろうと3年前にTFT-UAは設立されます。

この団体が設立されたおかげで、大学の学食へのTFT導入は格段に容易になりました。「自分の大学をTFT-UAに加入させるのは簡単で、HPにアクセスして『自分の大学にTFTを導入したい』と連絡すればOKなんです。あとはTFT-UAが導入を支援します」

学食導入にとどまらない活動

TFT-UAの活動は生協や学食の導入だけに留まりません。 「どうやったら商品が売れるかと、広報活動やメニュー開発などもしています。また、国連が10/16に定めた世界にある食糧問題を考える日「世界食料デー」を記念して、10/1~11/30までの2ヶ月間、世界食料キャンペーンの運営をTFT-UAをやっています」 

生活の中に国際貢献を取り入れる

大学生に国際貢献を意識せずともTFTメニューを購入してもらって、発展途上国に支給する給食の食数を増やすことが今は重要だと、森原さんは言います。「 ご飯の量が減らしただけの貧相なカレー、これはカロリーが低いけどTFTメニューとは呼べません。テーブルのこっち側(購入者)としておもしろくないから、誰も食べてくれません。俺みたいながっつり食べたい男子でも喜ぶメニューは、やっぱりカロリーが低くてもある程度量があって美味しくなければいけません。」好きなメニューを我慢してまで、国際貢献をしたいからTFTのメニューを食べるというのは、普通の人ならばなかなか続けられないもの。ならばいつでも食べてくれる、美味しいメニューを提供しようというわけです。

 

「国際貢献したいという気持ちも大切ですが、一番重要なのはたくさん給食を届けることだと思っています。TFT-UAが届けた食数って、TFTの支援全体のほんの数%。だけど学食の導入数は企業の社食などより多いんです。この状況はやっぱり悔しいなって。TFTで現在支援している国々の支援を、TFT-UAがすべてまかなえるほどの食数を届けられるようになるのが目標です」

競争できる環境を創りたい

森原さんがTFT-UAで活躍している理由には、冒頭で紹介した本のほかにも高校の苦い思い出がありました。高校の部活でバスケを始めた森原さんは練習を積み重ね、初心者ながら試合に出場出来るまでになります。しかし途中で怪我をしてしまい、バスケ選手としての選手生命は途絶えてしまいました。「 たしかに試合に出れた時は楽しかったけど、怪我をした時の落ち込み方は本当にひどくて、学校に行かなくなるほどでした」制服を着ていつも向かっていたのはは学校ではなく、カフェ。そこの店長と朝からずっと話をしていたのだそうです。

「大学に進学して、ひとつ大人になり、『俺はバスケをしていた頃、自由に競争できる環境にいたんだな』って思ったんです。アフリカとか東北の被災地の人々、怪我をした人はそうはいきません。 俺を助けてくれた店長や親友みたいに、競争する自由のない人を助けてあげたいと思いました。 競争できなくなった人たちを、別のフィールドに立たせて上げたり、俺が力を貸すことで、その人を同じフィールドで競争できるようにしたり。俺のしたいことは競争に勝たせるんじゃなくて、その人が競争できるように持ち上げることなんです」

 

 

Q. 何かしたいと思っている学生にひとことお願いします。

A. 夢中になれる何かを見つけることが大切だと思います。 世界銀行元副総裁の西水美恵子さんが「自分が何をすべきかではなく、自分がすべきことをどうとらえるか」という言葉を残しました。 俺は「なすべきこと=夢中になること」だと思っています。 努力することより夢中になる方が、相当大きなパワーを生み出すことが出来るわけで、必然的にアクションは生まれるんです。

 

 

森原 雄高  もりはら・ゆたか/1993年生まれ。東海大学政治経済学部2年生。TABLE FOR TWO University Association(TFT-UA) 代表。

 

Text 間澤智大 Photo(一部) Table for Two、TFT-UA

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atsushi

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