サービス・インフラ 企業研究

夢を実現して、感謝の気持ちをカタチにする。/株式会社FAMILY取締役社長 坂本大地さん

 

一生に一度の大切な時間、結婚式。

そんな結婚式を盛り上げたいと思い、20歳の誕生日にDreamEntranceで起業し、今年1月にFAMILYを立ち上げられた坂本さん(株式会社FAMILY 取締役社長 東洋大学3年)。

実は、起業の背景には亡き父や自分の夢を支えてくれている人々への感謝をカタチにしたいという想いがあると言います。

なぜ学生のうちに起業しようと思ったのか、どんなウェディングをプロデュースされているのかを伺ってきました。

 

―なぜ起業しようと思われたのですか。

 父親が経営者だったので、幼少期から漠然と起業したいという想いはありました。ただ、高校生までは野球少年だったので、野球しかしていなかったです。甲子園に出て夢をかなえることで、いろんな人に感謝の気持ちを伝えられると思っていました。ところが、肩の腱板断裂で二度手術をし、ほとんど野球をできなくなってしまいました。途中辞めたくもなったのですが、やめた時に悲しむ人の顔と、諦めず夢を叶えた先に一緒に笑いたい人がいるということを考えると辞められませんでした。結果的に、甲子園にはあと一歩のところで出られませんでした。

 そして、野球で一番にはなれないとわかった時に、起業という選択肢を選びました。起業を選んだのは、今ないサービスを世の中に生み出しそれを普及させることで一つでも多くの夢や笑顔を想像できると思うとそれ以外の生き方はないと思ったからです。また、経営者だった父親を超えたいという想いもありました。実は、僕は中学生の時に父を亡くしました。父は僕に一番最初に野球を教えてくれた人でもありました。だから、父やその後、一生懸命身を削って夢を応援してくれた母に感謝の想いを伝えるためにも、自分にしかできないことを成し遂げてお世話になった人に感謝を伝えるために、起業したいと思い至りました。特に母親には、負担をかけて申し訳ない気持ちやもっといい夢を見せてやりたいという気持ちがあったのですが母はいつも笑顔でありがとうと言ってくれるので自分もありがとうを返し続けていこうと決めました。

 

―それまでずっと野球をされていたのに、起業に切り替えるなんて随分と思い切りましたね!

 そうですね、中高はずっと野球をしていたので、正直勉強はあまりしていませんでした。だから、まずは起業のために勉強しようと思い、大学に進学しました。ただ、父が亡くなってから家があまり裕福ではなく大学に入る前に学費は自分で払うと決めていたので、1年の間はアルバイトに必死でした。当時はお金を稼ぐ手段をアルバイトしか知らなかったので、朝から晩までほとんど寝ないでアルバイトをする日々でした。でも、一見無駄に見えることも、いつか必ず価値に繋がると信じて頑張りました。

 起業に繋がる行動をし始めたのは、2年になってからです。当時は、携帯販売のインターンをしていました。そこで入って三ヶ月連続店舗での売り上げ一位を取らせていただきました。ただ、そのアルバイトは3ヶ月目で辞めてしまったんです。というのも、自分がその製品について核心をついているわけでもないのに、仕事として販売することに違和感を覚えたからです。そして、やはり本質的で幸せを創造するサービスを生みたいと感じたからです。もちろんお金は他のアルバイトよりも稼げたのですが、お金が価値判断の基準になってしまうことだけは嫌でした。僕が高校や大学に進学すると入った時にも、母は「うちはそんなに裕福じゃないから」と僕を止めようと思えば止めることができました。でも、「好きなようにしなさい」と言って身を削って働いてくれたのは、お金以上に息子の夢を応援したいという想いがあったからだと思うんです。だから、自分も何よりも想いを大切にしています。

 

―学生のうちに起業することに抵抗はありませんでしたか。

 確かに、一旦社会に出て数年のキャリアを積んでから起業した方が、上手くいく可能性は高まるかもしれません。でも、僕は父親大切な友人の死、姉の交通事故や震災での避難所生活といった経験して、こうして今生きていること自体が当たり前ではないと知ったんです。未来が必ずあるとは限りません。また、今この瞬間にも結婚式を挙げている人々がいると思うと、最高のサービスを形にしなくてはいけないという思いが強くなります。仕事になれば年齢は良くも悪くも関係ないので結果でも認めてもらえるように頑張りたいと思いました。

 

―今はウェディング事業で起業されているとのことですが、なぜウェディング事業を選ばれたのですか。

 ちょうど何かのサービス業で起業しようかと考えていた時期に、実家に帰省することがありました。そして、いつものように父の仏壇に手を合わせていたのですが、ふと仏壇の横にあった父と母の結婚式の写真が目に留まったんです。それまで気にしたことのない写真だったのですが、まじまじと見ていると二人がすごく幸せそうな顔をしていました。その時に「結婚式ほど人々が幸せになる瞬間はあるだろうか。今まで関わった人々への感謝の気持ちをカタチにできる場があるだろうか。」と思いました。

 そんなウェディング業界に惹かれていき、いろいろ業界について調べ始めました。この人に会いたい!と思う人を調べていき、手紙を送ったり、会社で待っていたりしてアポをとり、お会いしました。なかには業界の最先端でご活躍されている方もいらっしゃいました。ところが、実際にお会いして話を聞いてみると、業界のいい面だけでなく、悪い面も見えてきました。実は、ウェディング事業は業界の規模自体が縮小しており、労働環境が良くなく、離職率も高いという問題点があります。そういった問題点を知って、 更に自分が結婚式をしないという選択がなくなるくらいの価値あるサービスを生み、魅力を発信し続けたいと思うようになりました。

 

―具体的に、どういったウェディング事業内容なのですか。

 既存のウェディング事業では提供できないような価値のあるウェディングのプロデュースを行っています。既存のものと違う点は、ふたつあります。ひとつは、主役だけでなくゲストの満足度も追求している点です。一般的なウェディングでは、半日くらい使って挙式とその後のパーティーしか行いませんが、僕たちは1泊の滞在スタイルのウェディングを提案しています。挙式だけでなく、レクリエーションなども織り交ぜてゲスト参加型のウェディングにしています。また、ムービーも一日中カメラを回して撮っているので、挙式が終わった後もお愉しみいただけます。ご祝儀も旅費と一律にすることで負担を減らしており、新郎新婦も事前デポジット制度が可能なることで自己負担額は大幅に削減できます。

 もうひとつは、地域活性、地方創生と絡めている点です。これは、滞在スタイルにしているもうひとつの理由でもあります。旅行でその地に長くいると、その地の観光産業を潤すことにも繋がるからです。また、挙式後もその地の特産品が参加者に届くようにするなどして、一回きりの繋がりにならないように工夫しています。

 

―今後の展望を教えてください。

 今のウェディング事業を成功させることも大事ですが、保守的になってしまってはいけないので、常に挑戦し続けようと思っています。業界は大手5社でも占有率が13%程度であるため、僕らのような想いあるベンチャーが台頭し、変化を起こしていかなくてはいけない)だから、本質的な婚活事業や結婚後のサービスなどにも取り組みたいです。式だけでなく、結婚の入り口から出口までのサポートが、サービスとしての目標です。

 個人としては、すべての夢の入り口になるような存在になっていきたいです。僕がこうして夢を追えていることは本当に恵まれていて幸せなことだと思うので、今度は僕がその環境を提供する側になりたいと思っています。

―坂本さん、貴重なお話をありがとうございました!

 

<参考URL>

滞在型ウェディングStay+
http://stayplus-family.com/

About the author

gakuseikichi

Add Comment

Click here to post a comment

【日本初】この夏、留学。あのNASAに。

【日本初】この夏、留学。あのNASAに。

本要らず!エクセルの小技特集!!

本要らず!エクセルの小技特集!!

リアルすぎる?!ちょっとおかしな韓国語教室

リアルすぎる?!ちょっとおかしな韓国語教室

Follow Me