人材/教育 業界

企業がCSR活動をする意味とは?【前編】/女性のチャレンジを応援したい!

“女性のチャレンジ”を応援したい。

-スカラシップ制度ではどういったことをされているのですか。

 スカラシップ制度は、グローバルに活躍したい一般の方を対象としています。テンプグループが支援するスカラシップ制度では、社会人向けと学生向けの、2種類のプログラムを実施しています。同制度では給付型の奨学金として、留学費用の一部をテンプグループがサポートしています

 社会人向けのプログラムでは、これまでは語学留学やインターンシップをメインにサポートを行っていましたが、2年前のテンプスタッフ創立40周年を機に、「テンプグループ・チャレンジウーマン・スカラシップ」へとリニューアル。夢や目標にチャレンジしたい女性をメインに据えたプログラム内容としました。同プログラムでは、留学費用の約8割をテンプグループがサポートし、国内研修も充実していますので、これまでなかなかチャレンジに踏み切れなかった方々を後押しできればと考えています。

 

―なぜ女性限定にされたのですか。

 社会人向けの留学奨学金制度自体は、1991年から行っており、男女いずれも募集していましたが、毎年圧倒的に女性からの応募が多かったという現状がありました。これは、テンプスタッフと接点のある方に女性が多いこと、女性の方が語学や留学により関心が高いことが関係していると予想されます。また、男性は女性よりも休職や退職など、現キャリアを中断することへのリスク意識が高い傾向があるのも理由のひとつだと思います。こうした状況を踏まえ、女性にフォーカスした方がプログラムの精度も高められ、参加者の満足度もより高められるのではないか、という結論に至りました。

 また、創業者の篠原が多くの方々に支援して頂いたようにチャレンジする女性を応援したいという想いもあります。実は、篠原が最初に人材派遣というビジネスに出会ったのも、海外だったのです。その後日本に帰国すると、まだまだ男性メインの社会に直面。スキルのある女性の活躍をサポートしたいと人材派遣ビジネスを立ち上げました。ですので、篠原のように海外で新しいビジネスなどのヒントを得たり、新たなスタートを切るきっかけをつかむ女性の活躍をサポートしたいと考えています。

テンプ前編2

 

-夢や目標へのチャレンジをメインに据えられたのはなぜですか。

 このプログラムを夢や目標を実現するためのツールとして使ってほしいという想い根底にあります。ですので、プログラム内容も単に語学を学ぶだけではなく、夢や目標につながる活動する内容となっています。全2ヵ月間のプログラムで、前半の1ヵ月は現地の語学学校で学びます。ここではビスネスや日常会話の英語だけでなく、自分の興味のある分野の専門的な英語を勉強します。そして、後半の1ヵ月はフィールドワークの期間。日本で立てた行動計画をもとに夢や目標にかかわる人にインタビューをしたり、関連組織を訪問・見学したり、リサーチを行ったり、各々が自身の計画に沿って活動します。

 例えば、これまでのOGの中には「英語を使って子供に食育をしたい」という夢を持って参加した方がいました。彼女は英語が好きで、これからの子どもたちは自分たち以上に英語を勉強していく必要があると考えていたのです。また、自身が子育て中なのもあり、食育にも関心が高く、日本でも子ども向けの料理教室を開いていました。そこで、前半1ヵ月では教育や食に関する語彙を勉強し、その分野に関する英語の文献を読んだり、学会に参加して人脈作りをしたりしました。後半1ヵ月では、現地の小学校での授業見学や、おにぎりなどの日本食を作る特別授業の企画運営、現地の子供向け料理教室でのアシスタントをしたりしていました。

 

-既に夢や目標が明確な方々が参加されるのですね。

 そういう方が多いですね。しかし、合格や選考段階で夢や目標が明確でない方でも、出発に向け方向性を定めていくことも可能です。出発前の約3か月間の国内研修では、自分の想いを可視化する研修のほか、夢・目標の実現のために、「誰に会い、どこへ行き、何を聞き、何を見るのが効果的か」を念頭に行動計画を作成し、現地で会う方や行く場所へのアポイントメントを自分で取っていただきます。もちろん現地で軌道修正や計画の見直しも行いますが、計画を明確にしてから行かないと、あっという間に2ヵ月は終わってしまいますからね。

 

-なるほど、自分でアポイントメントを取るなんてとても大変そうですね。

 見ず知らずの外国人からの依頼ですので、簡単ではありません。まずは、相手の立場に立ち、相手が自身に会う時間を創るメリットは何か、自身が提供できるものはあるか、どうしたら熱意や実績が伝わりやすいかなどを考えます。それらをもとにメール文や添付資料のブラッシュアップを行っていきますので、皆さん思いもよらない出会いやつながりが生まれています。

 

-選考の基準などはありますか。

 語学力の基準として、TOEIC650点以上を目安としています。ただ、このレベルは日常会話には困らなくてもビジネス英語としては不安が残るレベルです。ですので、メールの文面に不安が残る場合には、スタッフがメールの添削をするなどサポートしています。なかには、通常よりも少し早いタイミングで現地の語学学校に行き、英語を勉強される方もいます。また、現地で学会などに参加して人脈を広げ、そこから会う人や出向く場所探しに繋げた方もいましたね。

 

-どういった夢や目標を持つ方が多く参加されてきましたか。

 本当に様々です。強いて言うなら、シアトルやシドニーで盛んな、教育系や街づくりなどのテーマは多くあがってきます。なかには、舞台や芸術を対象としていた方もいます。その方は「日本でも海外のように演劇や舞台をもっと気軽に、身近に行けるものしたい」という想いを持っていました。ですので、現地の舞台集客のプロモーションを行っている会社に出向き、チケットを安く販売する仕組みなどについてお話を伺っていました。

 

-この制度のメリットは何だとお考えですか。

 社会に出ると日々の業務に追われることも多く、1週間程度の休みはあっても2か月間もの時間を取れることはまずないです。しかも、自分の夢や目標だけに全身全霊をかけて使える時間はとても貴重だと思います。OGの方々からも、「短かったけれど、すごく長く感じたくらい、人生のターニングポイントになった」「あんなにたくさん勉強して、いろんな人に会って、自分の今後について考えた期間はなかった」との声をいただくことができました。

 

-続き⇒企業がCSR活動をする意味とは?【後編】/地方創生から留学支援まで!

 

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