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毎日新聞に聞く!記者とは新聞とは!? 

 

前回の朝日新聞に引き続き、今回は毎日新聞社の記者研修センターの担当部長、本橋由紀さんに新聞記者のお仕事や新聞の未来について、お話を伺ってまいりました!

 

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<本橋由紀さん>

1987年毎日新聞社入社。その後1年間静岡支局、東京本社社会部に13年勤務する間に、家庭を持ち出産。生活家庭部、英文編集長、夕刊編集部デスクなどを経て、2011年東日本大震災後は福島支局長。地方部長を務めた後、現職。

 

 

 

〈記者の仕事〉

 

—記者の仕事は1日中働いているイメージがありますが、女性の場合子育てなど家庭の面での苦労もあるのではないでしょうか?  

 1日中働いているわけではないですよ。もちろん緊急時の呼び出しはありますから、24時間電話に出られるようにはしています。ONといえばONですが流石に「1日中働いている」という感じではないです。何時間かずっとオフィスにいなければならないという拘束ではないので、総合的に見れば同じではないですか?記者だから苦労したと思ったことはありません。  

 女性記者も年々増加傾向にあり、今年の新人記者の半分は女性です。子どもを産んで長く働き続ける人もどんどん増えています。今は制度的には整いつつあります。「育児休業は1歳の年度末または1歳半まで」「小学3年生までは勤務時間の繰り上げ繰り下げができる」「小学3年生まで(特別な配慮が必要な事情があれば卒業まで)は有給の子ども看護休暇がとれる」などです。  

 新聞社は男ばかりで作ってきた歴史があります。でも、読者の半分は女性です。子育てや介護などをしている人たちが読んでいるんです。今では保育園の送り迎えをする男性記者も増えてきましたが、私がお産した20年前は、「産まれた子どもの顔を見たのは1週間後」と自慢するような親父たちがいました。それではおかしいでしょう。女性はこの仕事に必要なのだと、そういう思いでやっています。  

 86年に雇用機会均等法が施行され、私が入社した87年頃から女性の採用数が増えました。そうはいっても、私の上の息子が生まれたの94年には今ほど子育てを支援するような制度がありませんでした。当時勤めていた浅草にある支局から18時までに保育園に滑り込んで、帰ってから授乳しながらファックスを送るとか。私のいないところで「あいつは早く帰る」などと言う人たちのことは聞こえてきました。でも、大切なのは女か男かではなく、会社にいる時間の長さでもない。自分の売りは何かということだと思いますよ。自分の売りを“自覚してそれを武器に会社や社会に貢献できること”ではないでしょうか。

 

 

 

—取材の際は録音をしているのですか?それともメモのみで記事を書いているのですか?  

 ものによります。私が若い頃はICレコーダーはなかったので、ほとんどは手書きのメモでした。きわどい取材はテープレコーダーを使うこともありました。長いインタビューなどは語尾や脱線なども大事なのでテープで録音して補足することがよくあります。最近は毎日のニュースの取材でも文字起こしをすることがあるようです。

 

 

—紙面の記事の並びはとても変則的ですが、日々の二ユースにあわせて組んでいるのですか?横文字で真っ直ぐの方がわかりやすいのではないでしょうか?  

 真ん中で切れるのは腹切りといって縁起が悪いというような、ルールはあります。それに従って、行数的な整理を編集がして、形にしていきます。日々のニュースの中で、載せたい記事が載るように工夫した結果、毎日のあの並びになっています。  

 日本語は縦字の方が読みやすいという文化もあるので、横文字で統一することはありません。ただ、絵や図などを使ってわかりやすくするようなビジュアル面での強化はしています。  

 元の記事はもっと沢山量があっても後から減らすことは多いです。だから前文しか残らないとしても成り立つように記事を作っています。すごく重要なニュースがあったけど、もっと重要なニュースが来てしまい、どちらもどうしても残したい場合には、前文だけで成り立つような記事になります。

 

 

 

—載せようと思っていた記事が載らないケースはどのくらいあるのですか?  

 私は今年の春まで地方部長をしていたので、地方支局の若い記者たちの立場でご説明します。県庁所在地にある地方支局の多くは新入社員が配属され、頑張って取材してきたものをなんとか掲載できるよう、15~20年目くらい支局次長が面倒を見ます。

 1・2・3年目の若い人にとっては地方は教育機関の機能を果たしています。地方では、県警・高校野球などのスポーツ・市役所・県政などを経験します。その後本社へ行き、本社の1年生として、最前線でかけずりまわり訓練を重ねて成長します。 支局次長は、地方版を作りながら、面白い記事を本紙に売り込みます。

 本紙の掲載は交番会議と呼ばれる編集会議で決まりますが、日々の地方版を作るときは原則として次長をはじめとする番デスクと地方版編集の判断に委ねられています。本紙に載らない記事を地方版で使ったり記者コラムにしたり、取材してきたものを生かそうと努力しています。載せようと思っていたのに完全にボツになるということはあまりありません。ただ、若いうちはデスクとやりとりしていて、ほとんど自分の書いたものとは違う形になることはあります。また、掲載のタイミングがずれて、時間があいてしまい再取材して掲載することもあります。

 

 

 

—取材先は、社内ですり合わせをしているのですか?  

 本社ではチームを取り組みながら仕事をすることがあります。チーム取材の場合には取材先をすりあわせます。地方の若い記者は支局での日々はひとりでやりますが、御嶽山噴火などの大きな発生があるときは、役割分担をします。

 

 

 

 

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