目次
最近の気になるニュース３つ
①本＋カフェ、文具、雑貨。書店撤退とは裏腹にリニューアル店も相次いでる模様
書店撤退は、バイトをしていて感じることです…。新聞でも目にした方はいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で最近目立つようになってきたのは、カフェが併設している本屋さん。本好きにはたまらない空間です。家具やインテリアを販売する大型施設IKEAが店内でもランチを済ませられるように、書店に併設するカフェでは本を楽しみながらくつろげる空間になっています。ついつい、長居してしまいそうですよね。また、取次のトーハンでは、書店に文房具や雑貨の大型売り場を設け、書籍以外の部分でも収益を上げているようです。
ネットのランキングだけでは気づかないような、素敵な本との出会いはPOPに飾られたり、本が工夫して配置された書店でのみ体験できるものだと思います。集客・収益を上げるため、書店や、特に流通の新しい取り組みには目が離せません。
（参考）
梶井基次郎『檸檬』で知られる「丸善 京都本店」8月21日(金)カフェ併設の大型書店として10年ぶりにグランドオープン！ 2015年8月18日.PRTIMES
広島・十日市にコーヒースタンド併設の書店 オープンから2カ月でリニューアルも 2015年08月11日.広島経済新聞
②版元、返品不要でコスト削減。書店が書籍を大幅買い取り
最近気になったのは、紀伊国屋書店が新刊の９割を買い取ったというニュースです(朝日新聞、他)。
書店では版元から書籍を預かって店頭に置いています。そして、売り行きのよくなかったものは版元へ返品しているのですが、この返品にコストがかなりかかっているようです。
そのため書店が買い取ってくれるのは、版元にとってはメリットです。書店ではその分売れなかった時のリスクを持つことになりますが、そこは同じ著者さんの今までの売れ行きデータや長年の勘といった、確固たる自信の上で買い取りになるのかなあと思います。
（参照）
村上春樹新刊９割買い取り 紀伊国屋書店、ネットに対抗 2015年8月22日.朝日新聞
そこが聞きたい：本の「買い切り」 高井昌史氏 2015年09月09日.毎日新聞
③異種業提携新ビジネス～雑誌(版元)と流通が合併～
ついに来たという感じですが…今年の４月に流通の楽天と幻冬舎の女性誌が手を組んで、ネット通販を始めたとのこと(日本経済新聞、他)。
これまでは雑誌を眺めて、すらっとしたモデルの着こなしに憧れて、似たような服を探すか、もしくは洋服を売っているお店が近かったら足を運ぶかでした。それがネットでモデルの着ている服が手に入るようになったのは、う、嬉しい！着回しコーデと いった企画は流通側でやってくれるわけではなかったので、雑誌とコラボは最強でしょ！と思います。
（参照）
楽天、スマホ向け女性誌 幻冬舎と連携し無料で 2015/4/14.日本経済新聞
楽天 幻冬舎とウェブ雑誌、出版社とのコラボ拡大へ 2015年4月17日.通販新聞
ざっと出版業界の気になるニュースをまとめてみました。「電子書籍の動向は？」「話題のあの本については？」他に取り上げるべきニュースもあると思いますが、そこはおいおいまとめていきたいです。今回は、筆者が書店でバイトしていることもあって、本屋の話題が多かったですね…。
☆ガクセイ基地では、出版業界の先端を走る方にアポ取り中です。皆さん、記事お楽しみに！
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