学生インタビュー

プロ編集者と学生の真剣勝負!123企画のトップに輝くのは?/出版甲子園

あなたは本が好きですか。そして、本を読みますか。 最近は、「若者の読書離れ」などとよく言われますよね。 そんな中でも、学生が、学生による出版をお手伝いする団体があります。それが、”出版甲子園”です。 一体どんな想いで、そしてどうやって学生による出版を実現されているのか、代表の小林さんと広報局の鶴田さんにお話を伺ってきました。

出版甲子園とは
学生が本にしたい企画を商業出版に繋げる機会を提供する活動をしている団体。
早慶を中心に様々な大学のメンバーが活動している。

 

「本屋さんに並ぶ本」を作りたい。

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取材に応じてくださった代表の小林さん(上)と広報局の鶴田さん(下)

―そもそもなぜ「学生による出版のお手伝い」をしようと考えられたのですか?    出版甲子園の前身として”Picaso”という団体があります。この団体ではメンバーの大学生自身が本を書いており、現在まで12年間活動しています。そして、その本を出版した初代メンバーが「自分たちでも本を書けるなら、他の大学生にも書けるんじゃない!?」となり、誕生したのが”出版甲子園”です。  やはり学生がひとりで「本を出したいです!」と言って出版社に駆け込んでも、なかなか相手にしてもらえない。自分たちが出版社と学生の橋渡しをすることで、「本を出す第一歩をもっと気軽な形にしたい」というのが始まりです。出版甲子園自体は今年で11年目を迎えるので、先輩方から聞いた随分と昔の話ですが。(笑)  私たち自身も、本という形を通して世の中に発信したいと思っている学生さんのお手伝いをしたいと思っています。そして、「本屋さんに並ぶ本」を作ることが目標です。これまでの11年間で28冊の本を世に出すお手伝いをさせていただきました。毎年2~3冊ほどの本を出しています。    とは言っても、集まった全ての企画を本にはできないので、何回も審査を行って審査を勝ち抜いた企画にのみ出版の機会が与えられます。また、公平な審査基準を設けるために詩や小説といった文芸作品は残念ながら募集していません。感性は人によって異なるので審査基準を設けにくいですし、文芸作品を募集する企画は既にいくつか存在しているので、学生の著者が少ない商業出版に焦点を当てています。   ―具体的にどのように審査されているのですか?    まず、団体員による一次、二次審査を行います。全国の学生から送られてきた企画書(本の概要などをまとめたもの)を、団体員全員が全て読みます。正直全てを読むのは大変ですが、ユニークな企画が多く読んでいて楽しいですね。中には、みっちり20枚くらいのサンプル原稿を書いてきてくださる方もいます!  今年は123もの企画が集まりました。ここから20企画にまで絞ります。ジャンルによっても異なりますが、ターゲット設定がしっかりしているか、内容に独自性があるか、ネタ量が担保されているか、といった基準で審査しています。  ここからさらに三次審査で10企画まで絞り、いよいよ決勝大会になります。決勝大会では大手出版社の編集者さん方を審査員にお招きし、著者が観客と編集者さんの前で企画のプレゼンを行います。そこで編集者さんの目に留まれば出版、という流れですね。

8_IMGP4961 著者による企画プレゼン

 

「その本、どの棚に置きたいの?」

  ―大手出版社の編集者さんが来られるなんてすごいですね!来ていただくよう説得するのは大変ではないですか?  私たちの前の先輩方が頑張って説得してくださったおかげでもありますが、学生がこんなことやっているなんて面白いね!と出版甲子園の活動自体に魅力を感じて協力してくださる方々が毎年協力してくださっています。  または、自分たちにはわからない若い世代の考える本に、新しい可能性を見出してくださる方々もいらっしゃいます。

91c6deebb4c91ce61a2529048ef66615 編集者さんによる公開審査会議

―なるほど。審査員の方からは、プレゼンに対する鋭い指摘や質問もあったりするんですか?  ありますよ!よくある鋭い質問が、「その本を(本屋の)どの棚に置きたいの?」という質問ですね。この質問一つで、ターゲットをサクッと聞けちゃうんですよね。よく、意外なもの同士を組み合わせたキャッチーな企画があるんですけど、実はどっちつかずで中身無いんじゃない!?っていう場合もありまして。でも、この質問を投げれば中身があるかは一発でわかっちゃいますよね。そこはさすがプロの編集者さんだなと思います。  

今年はあの”ビリギャルのカバーモデル”も来る!?

  ―確かに、そんな質問されたらドキッとしちゃいますよね。(笑)ちなみに、小林さん自身がこれまでの大会の中で印象に残っているプレゼンはありますか?  決勝大会に出場する企画のそれぞれに団体のメンバー2,3人が担当者としてつくのですが、私が1年の時に担当した方の企画が忘れられないですね。著者さんがチベットに行った際の体験を基にした企画でした。私たちはチベット難民と言われると、貧しい、シビアといったイメージを抱きがちですが、実際は遊びほうけてるそうで。意外ですよね。(笑)でも、そんななかでもやはりチベット仏教のために焼身自殺したり、中国政府に反発する方もいるそうで、そういったチベット難民の実態を本にされたかったそうです。 10_IMGP5058    もう一つは、去年グランプリを取った『恋愛昆虫図鑑』という企画です。著者さんがすごく昆虫オタクで、昆虫のクイズとかめちゃくちゃ得意なんですよ。(笑)そしてすごく変わった考え方をする人で、この本では大学生の恋愛を昆虫に例えるんですよ!例えば、サークルクラッシャーはどんな虫とか、ゴキブリは実は一途とか。この企画は、10月28日に『恋する昆虫図鑑』というタイトルで文藝春秋から発売されます!  やはり決勝大会の一番の見どころはこのプレゼンなので、同じ学生がこんなにすごい経験をして、熱意をもって出版しようとしている、その姿から少しでも観客の皆さんがパワーを受け取ってもらえたらと思います。   ―それは楽しみですね!しかも、今年の決勝大会にはあのビリギャルのカバーモデルの方をお呼びするそうで。でもなぜまたその方をお呼びすることになったんですか?  私たちと年齢が近く、かつ本に関わっている方なので学生目線で本について語っていただけるかなと思い、お招きしました。また、去年から今年にかけて話題になった方なので、本にすごく関心がない人も気になってきてくれるかなと思っています。 12107872_989159484459717_4063195010286098837_n    あと、決勝大会当日には編集者さんによる審査のみではなく、観客の方々にどの企画がよかったか色画用紙を挙げてもらう中間投票も行っています。やはり編集者さんも長年の経験によって見方が定まっていらっしゃるので、学生の視点、すなわち、読者目線を知られたいそうです。

QA2_DSC7376 観客による中間審査

  ―たくさん見どころを紹介していただいてありがとうございます。それでは最後に、決勝大会本番に向けての意気込みをお願いします。  まずは会場をお客さんでいっぱいにしたいですね!そして、来年も観に来よう、あるいは来年は自分も企画を出してみようかなと思っていただけるよう頑張っていこうと思います!ぜひ決勝大会にお越しください。   be524d0b192711ac550a63a35b55dbde

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p style=”text-align: center;”>一昨年の決勝大会出場者の皆さん

  ―小林さん、鶴田さん、ありがとうございました!  

 

~今回紹介しきれなかったこぼれ話~  

私も本を読むのは好きなのですが、小林さん曰く「本を作る側と読む側では全然違う!」そうです。 作る側は一字一句に拘り抜くのが好きな人に向いているそうです。例えば、似たような意味だけど違う言い回しにするか、構成を時系列にするか、もしくは人物に焦点を当てるか、など。そういった作業が好きな方は是非出版甲子園さんに応募されてみてはいかがでしょうか?私は記事執筆でもう精一杯なので大人しく読む側にいることにします。  

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