メディア 企業研究

朝日新聞に聞く!真実の報道、未来のメディア!

 

 

メディア企画第一弾

新聞社

 

情報があふれる現代社会において、メディアの形が変わる時が近づいているのだろうか?その変化が導き出すのは、発展か崩壊か…。

そのような時代の未来を担う私たちは、一体なにを信じるべきなのだろうか?

 

今回は、古くからメディアの中核として存在し続ける「新聞」に焦点を当てていきたい。現在新聞社は、先の大戦による経験を踏まえ、権力の監視役を担う存在となっている。ウェブやテレビなど多くのメディアが乱立し、間違った情報や作為的な記事もあるいま、果たしてどのメディアを信じれば良いのか、疑心暗鬼になっている人も多いのではないだろうか。これからメディア業界はどうなっていくのか、メディア企画『新聞社』では、言わずと知れた大手二大新聞社「朝日新聞」と「毎日新聞」からお話を伺い、新聞社の未来について考えていきたい。

 

今回は、「朝日新聞」ジャーナリスト学校事務局長、樫村伸哉さんにお話を伺って来た。

 

 

 

 

<新聞の未来>

 

 

ウェブ、テレビ、新聞など、メディア毎に役割に違いがありますが、それぞれのメリットまたはデメリットを教えてください。

 

 これからお話しすることは、私の個人的な意見とご理解ください。まず、デメリットからお話しましょうか。

 新聞のデメリットは「限られている」ことですね。例えば朝刊は40ページしかないし、1ページの中での文字数も限られています。その点に関してはテレビも同じですね。放送時間には限りがある。特に民放テレビではCMが重視され、さらに放送の時間や内容が制限される場合があります。

 また、新聞にはお伝えできる情報が文字と写真と図表だけという点でも限られています。それに対してテレビは映像を流すことで、時には360度の状況を伝えることもできます。映像は一過性というデメリットもありますが、テレビ各局は見逃した映像を再び見られるサービスに力を入れていますね。

 一方、ウェブのデメリットですが、例えば報道機関以外のニュースサイト の場合、基本的には自分たちで取材せず、他の色々なメディアが取材した記事を集めた形をとっており、取材力という点では劣ります。新聞記者になると、「新聞記事は氷山の一角だ」という事実を知ります。「10を聞いて1を書け」とも言われるのですが、表面には出ない多くの取材情報があり、それを精査しながら記事を書いているということを、「氷山」という言葉が表しています。記者にとって、自ら現場へ行き、見聞きしたことをわかりやすく書くことはとても大切で基本的な動作です。しかし、多くのニュースサイトは、この10の部分が人任せになってしまっています。語弊があるかもしれませんが、取材者としては主体的でない部分がウェブにはあります。そこがウェブメディアの足りないところであり、デメリットですかね。

 

 ウェブのメリットの中でも一番強い部分は「速報性」と「拡散力」ですね。これはテレビに匹敵するかそれ以上で、動画中継やSNSで素早く多くの人に情報を伝達する力があります。もちろん、誤った情報やデマも一気に広がってしまう可能性もあるのですが。

 新聞は高い取材力と同時に「解説機能」を持ち合わせています。ライブ感はないけれど、ある事象の起きた意味・背景など「なぜ?(Why)」の部分を専門の記者が深く幅広い視点で解説することは、新聞の得意分野です。もちろん、テレビでも解説は可能ですが、話し言葉より文字のほうが保存しやすく何度も読み返せるし、他人との共有も簡単です。逆に言うと、ウェブが解説力を充実させてくると、新聞もおちおちしてはいられなくなりますね。

 朝日新聞デジタルはウェブの特性を生かし、紙の新聞では出来ないことに取り組んでいます。例えば、紙には載せきれなかった取材情報を紹介したり、イラストを動かしたり、多くの写真や動画を載せたりしています。報道機関として紙にもデジタルにも力を入れつつ、独自性の高いデジタル発信を目指しています。

 

 紙の新聞の最大のメリットは「一覧性」です。ウェブに掲載されている記事は、検索して見に行くことが多く、トップページの上から順に全部読む人は少ないです。紙の新聞は、めくって読むことに意味があります。めくるうちに出てくる他の記事も目につく。その「一覧性」によって、思いもよらない発見や出会いがあります。新聞には自分には関係ないような分野でもさまざまなニュースが載っており、「社会の縮図がそこにある」と言えるでしょう。

 そういう新聞の読み方を若い人たちに伝えていく活動にも力を入れています。NIEという、新聞を小中高校などの教育現場で使ってもらおうという動きです。若い人たちにはまずは手にとっていただきたい。そこをきっかけに人生を変える出会いがあるかもしれない。それが新聞の魅力です。

 

 

 

 

新聞紙を購読する学生はとても少ないですが、学生にとって新聞は少し難しくて取っ付きにくい印象があります。新聞の記事はわざと難しくかかれているのでしょうか?

 

 そう思われてしまうことは、新聞にとって良くないことですね。「わざと難しく書こう」と考える新聞記者はいませんが、「難しい」と思われるのは読んでくれる方々への想像力が足りないということだと思います。学生のみなさんにも愛されるメディアになるには、取材テーマの選び方、記事の切り口・書き方ももっと工夫しなければいけないと思います。

 

 

 

 

新聞を読む時のコツを教えてください。

 

 朝日新聞の朝刊2面に、コブク郎やホー先生、アウルさんというキャラクターとの問答形式でニュースを解説する「いちからわかる」というコーナーがあります。そういった記事から読み始めると良いですよ。朝日新聞デジタルにもあるので、「いちからわかる」で検索してみてください。今起きている出来事の意味をわかりやすい言葉で説明している解説的な記事は他にもたくさんありますので、読んでほしいですね。

 

 

 

 

朝日新聞さんはウェブ版をどのような姿勢で作っているのですか?

 

 ウェブの記事が読まれるために1番重要なことは、PRです。なんのPRもせずに人知れずウェブに載っていても読まれることはありません。紙面やSNSなどを駆使して、デジタルに誘導する努力をしています。例えば読売新聞さんはデジタル版を紙の読者向けのサービスと位置づけている側面が強いようですが、朝日新聞や日経新聞さんはその側面と同時にデジタル独自の読者もつかみたいという意識が強いと思います。

朝日新聞デジタルは紙の新聞を読まない人にも親しんでいただけるような内容にしています。紙では伝えきれなかった情報も盛りだくさんになるようにつくっています。紙の新聞では書ききれなかったことをデジタルでも書けるわけで、記者にとっても活躍の場が広がっています。

 紙の新聞の販売ネットワークはコストがかかりますが、そのネットワークによってお客様との間にできる直接の繋がりには大切な価値があります。しかし、これからの新聞社はウェブにも力を入れていかないと生き残れないと思います。朝日新聞は是非とも無料で読んでほしい記事はキュレーションサイトにも提供しており、ウェブ空間でもさらに存在感を高めたいと考えています。

 

 

 

 

以前に、進撃の巨人の作者の方のインタビュー記事が掲載されたことがあり、私の周りでもその日だけはみんなが新聞を買った時がありました。他にも、ワンピースの作者の方のインタビューなどといった企画を時々行っていますが、何か狙いがあってのことなのでしょうか?

 

若いみなさんに新聞を身近に感じてほしいという試みですね。とにかく、若い人たちの間で話題になって、少しでも手にとってもらいたいと思っています。昔はマンガやアニメ、ゲームについて言われなき批判もありましたが、そんな時代ではありませんので、若い人たちの流行やサブカルチャーを紹介する報道にも力を入れています。お年寄りの読者もいらっしゃるのでバランスを考えながら、幅広い年代の方々に親しんでもらえる新聞を目指して、様々な取り組みを進めています。

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