その他 企業研究

特許庁が犯した大失敗の真相。そこからの立ち上がりの秘密。

 

今回、本郷三丁目のとある会場にお邪魔しました。普段は、50~60名が平均的な参加者の人数だそうだが、今回は特許庁の失敗について話を聞けるためか、80名以上の参加者がいました。

ゲストは特許庁情報技術企画室室長の中村敬子さんという方でした。中村さんは実際に前に失敗したプロジェクトに深く関わっていた方で、後悔や責任感から現在のプロジェクトの中心に立って特許庁をどん底から驚異的な回復へと向かわせました

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講演は、特許庁のシステム化に対して、今までの取組から始まりました。日本の特許庁は平成2年に世界で初めてペーパーレス(電子化)システムの導入に成功し、最先端に立っていました。そして、政府内でも6番目に大きいシステムで33万件という膨大な量の文献を管理しています。また、日本のオンライン出願はエクセルが形式となっており、他の国ではPDF形式である点と比べ非常に簡単なものになっています。このことから、ASEANの国々では日本のシステムを参考にしています。

 現在、国際出願の特許申請をどこの国で出すのが一番早く特許を出願出来るかが国際的な競争になっています。決められた予算の中で、国際出願を受け入れやすくするためにどのような改善をしていくべきか、また、日本の企業向けにもより効率的なシステムの開発などの課題があります。

 

 特許庁のシステムは1つ1つの業務を順次システム化してきたため、現在は複数のシステムから出来ています。この複数のシステムを一本化しようとしたのが、平成18年から5年計画で実施したプロジェクトでしたが、結局膨大なお金を投資し、8年経っても実現することが出来ず、プロジェクトの中断という結果になってしまいました。この失敗の裏にあった話を講演参加者は知ることが出来ましたが、このセミナーのルールとして、他の人の生々しい失敗や成功談を聞くことにより、自社で活かそうという趣旨で行われているため、詳細は記事として書くことは禁止されています。書ける範囲で失敗の要因を1つだけ紹介すると、絶対的な権限者(責任者)が明確になっていなかったということだそうです。

 

 参加者の方々は自分よりも年上の方ばかりでしたが、みなさん熱心に話を聞いていました。正直、たくさんの大人の方が真剣に話を聞いて、メモを一生懸命取っているという姿を見たことがなかったので、衝撃を受けました。そして、自分の大学での授業の受け方は反省しなければいけないなという点がたくさんありました。

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 話は失敗談からその後、反省を生かして現在のシステム再構築の内容に入っていきました。ここで、中村さんが何度もおっしゃっていたことは、失敗の反省を必ず忘れないということです。他にも、プロジェクトを成功させるために必要なことも教えていただきました。

 

参加者同士の意見交換の際は、社会人の方の考えを聴くことができて、少し難しい話だったが、勉強になることばかりでした。普段、社会人の方と話す機会が少ないので、このグループワークは大学生にとって、絶対有意義なものになると思いました。最初は、大学生だし相手にされないのかなと思っていましたが、すごく優しくしてくださり、講演会が終わった後も、個人的に話かけていただき、名刺交換を通して自然と話をすることが出来ました。

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gakuseikichi

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