IT 企業研究

人工知能でなにができるの?人工知能を扱う会社の社長に直撃取材! /Rappa 斎藤匠さん

みなさんは人工知能(=AI)をご存知でしょうか?
ソフトバンク社のPepper君や日本マイクロソフト社の女子高生AI「りんな」の登場などで人工知能への関心はどんどん高くなっています!筆者である私も関心が高くなった1人です。今回は、人工知能を用いて事業を行っているRappa 株式会社の社長 斎藤匠さんにいろいろとお話を伺ってきました!

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—まずは、企業名であるRappaの由来について教えてください。

忍者の別名である「乱波(らっぱ)」から来ています。私たちが展開しているサービスはインターネット上から、ユーザーそれぞれに最適な情報を提供することです。このサービスって「お殿様が必要な情報を全国各地から集めてくる忍者に似ている」と思い、Rappaという会社名に決まりました。

 

—そうなのですね、てっきり楽器のラッパだと思っていました。(笑)   会社の具体的な事業内容はどのようなことをなされているのですか?

簡潔にいうと、「情報のキュレーション」です。現在、インターネット上には情報が溢れていて、新しいサイトも毎日立ち上がるので、全てのサイトを見ることは不可能です。しかし、欲しい情報を探すためには「検索ワードを絞って探す」作業を繰り返さなければならず、多くの時間を浪費してしまいます。その時間の浪費を解決する1つの手段としてRappaの人工知能が活躍します。

あなたの好みを学んだ乱波が、インターネット上を駆け回り「この情報があなたに合っているんじゃないですか?」と提案してくれる仕組みのサービスとなっています。そして使えば使うほどあなたの嗜好を理解して、より良い提案をしてくれます。例えば、就活の場面でも膨大な企業の中から自分に向いている企業を見つけ出すのは至難の業ですが、このサービスを使えば、最初のスクリーニングの壁(向いていない企業を外す)は突破することができます。

また、事前の検索履歴などから、ユーザーの好みを学習することでパーソナライズができるのも大きな特徴です。自由記載のテキストデータには個人の好みや価値観がすごく凝縮されているので、ユーザーが求める最適なものを提示することができる可能性はとても高いです。ネットショッピングサイトがお勧めしてくるような「一定の好みを持つ人なら誰にでも当てはまる定量化された情報」ではなく、「あなたにとっての情報」を提供できることがサービスの1番の強みであります。

 

—個人の好みが多様化されているイマにすごくマッチしているサービスなのですね!Rappaのこれからの展望について教えてください。

最終的にはインターネット上の検索機能を無くしたい と思っています。人工知能がその人に最適な答え(サイト)を抽出して、表示することが可能になれば、「検索」の必要はなくなりますので、そこを目指していきたいです。

 

—話は変わるのですが、新卒でRappaの親会社であるUBICに入社してから2年で社長に抜擢されたと伺いました。斎藤さんのこれまでの経歴について教えていただけますか?

入社して半年間、UBICの主な事業である国際訴訟支援のサービスオペレーターとして働いていました。その後、社長室に異動となり、M&Aプロジェクトや新規事業の立ち上げにおいてデジタルマーケティング分野のビジネスに携わっていました。日々の業務をこなすうちに、新たにデジタルマーケティング事業に特化した子会社(Rappa)が設立されることになり、UBIC社長の守本から、私が子会社の社長に任命され、取締役会など社内の手続きを経て社長となりました。

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(↑人工知能が描いた絵)

 

—斎藤さんは人工知能を扱いたくてUBICに入ろうと思われたのですか?

私の場合は人工知能ではなく、グローバル企業の訴訟支援を行いたくてUBICに入りました。就活時にいろんな会社を見ていくなかで、UBICが人工知能を活用して訴訟支援に取り組んでいることをとてもユニークに感じて、惹かれるものがありました。UBICが行う訴訟支援のイメージとして、例えば、何かの問題で違法だと疑われている会社の社員のメールをUBIC独自の人工知能に読み込ませると、「飲み会二人っきりで、よろしくお願いします。」などの賄賂を貰った証拠になりえる情報を膨大なメールの中から迅速に見つけ出すことができます。

これまでは、法的な資格を持っている人が全てのメール1通1通を目でみて確認することしかできず、かなりの時間とお金を要しても訴訟に負けてしまったり、莫大な和解金を払ってしまうことがありました。そこでUBICの人工知能の登場です。弁護士や調査官が「怪しい」と判断したメール文章のパターンを人工知能に学習させているので、キーワード検索と違って怪しい「飲み会」だけを見つけてくれます。しかも人がやるよりも早いスピード・低いコストです。またテキストデータより社内外の人物相関図を割り出すこともできます。

米国で事業を展開している会社であればこの手の訴訟は起こってしまうので、とても重宝されており、皆さんがよく知っているような大手企業もクライアントであったりしますね。公表させていただいているところですとPanasonic様やNEC様を支援しています。アメリカでは約1,200社の訴訟支援の会社があるのですが、日本やアジアで見ると独自技術を開発してサービスを展開しているのはUBICしかありません。

グローバル化が進む中で「より多くの日本企業を訴訟問題から守りたい」という思いから、UBICを志望しました。面接で多くの社員とお話していくなかで、良い人がとても多いと感じたので、入社の決め手はUBICに関わる社員の人柄でした。

 

—訴訟問題に関心があったということは、大学在学時は法学を学ばれていたのですか?

いえ、大学生の時は経営学部で国際経営を専攻していました。大学で国際経営を学ぶ中で将来は、世界でビジネス展開している企業に入りたいと思いを持っていました。その中でUBICの当時の社員数は200名程度(現在は400名)と大きくはない規模でありながら、アメリカや韓国、中国にもビジネスの幅を広げていて、「THE グローバル企業」なイメージを就活時に強く持ちました。

日本を代表するような大手企業ですと1人1人が従事する業務が限られてしまいますが、UBICなら会社全体の動きを常に把握することが可能ですし、大学で学んだ国際経営の知識も生かせるのではないかという期待、そして社員の方から実際の業務(訴訟支援)のお話を伺って興味がすごく芽生え、志望しました。入社後のギャップやミスマッチなどもまったくなかったです。

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—斎藤さんはガクセイの時はどのような過ごし方をされていたのでしょうか?

大学4年生までずっとサッカーをしていました。大学はそれほど強くなかったのですが、中学時代は全国大会に出場したり、高校時代は県選抜に選ばれるくらいにサッカーに青春を捧げ、サッカー漬けの日々を行っていました。大学のサッカー部では監督がいなかったので自分たちで練習のメニューなどを考えたりしていました。そこで体力や礼儀はもちろんですが、「自分の力でなにかを生み出す力」を養えたことは、今の仕事でも新サービスを考えたり、ひとつの問題に対して複数のアプローチの方法を考えたりするときにすごく生かされていると感じています。

 

—最後にガクセイに対して、メッセージをお願い致します。

「自分の頭で考えて、能動的に動く」ことがすごく大切です。能動的にやりたいことをやり、「仮説→行動→結果」のサイクルをどんどん回していくと、自分が本当にやりたいことが見えてくるはずです。そして、本当にやりたいことを磨いていきシャープな行動軸を持って大学生活を過ごしてもらえたら、有意義な4年間を過ごせるのではないかと思います。

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斎藤さんありがとうございました!

Rappa 株式会社 Information

設立 2015年9月1日 (株式会社UBICの子会社)
人工知能が個人の趣味や嗜好を学び取り、ウェブ上の膨大な情報の中から必要な情報を素早く入手・編集することで、人々のより豊かな生活を実現するための手助けをする企業。
企業名の由来は、かつて日本の歴史において、主君の求める情報を全国各地から密かに集めてきた忍者集団=乱波(らっぱ)からきている。

Rappa株式会社:http://www.rappa.com/

株式会社UBIC:http://www.ubic.co.jp/

 

編集後記
今回お話を伺った斎藤さん。筆者と歳が近かったこともあり、取材でありながら大学の先輩と話しているような気分になり、とても気さくで素敵な方でした。人工知能の技術はネットだけではなく、リアルのイベントでも使用されることもあり、今夏には経済産業省で開催された子ども向けイベントに出展。「その子にあった夏休みのおすすめ課題図書を人工知能が紹介する」試みは、大盛況だったそう。このイベントのように、人工知能が私たちの生活に接する機会はどんどん増えてくることは間違いない と確信を持てた今回の取材でした。改めて、取材を受けてくださった斎藤さん、メールのやり取りや文章の校正をしてくだった水口さん ありがとうございました。

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