その他 企業研究

みんなの夢を実現する伴奏者でありたい/ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズ

ソーシャルビジネ特集第3弾です!

ソーシャルビジネスには、次の2つがありましたね。

  1. 「社会問題の解決をビジネスで行う」
  2. 「事業内容はなんでもいいが、障がい者など就労困難者を雇用することによって社会問題の解決に携わる」

今回は、①のソーシャルビジネスをしている企業を、出資や経営のコンサルティングなどで支援する、ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズさんです!

理事の中川直洋さんに、お話を伺いました!

 

 

-まず、事業内容を教えてください。

主な事業は、ソーシャルビジネスに取り組む企業へ出資および、経営に関するコンサルティングですね。ソーシャルビジネスの普及、啓発を目的としたセミナーやシンポジウムの開催、講演も行っています。

また、社会のためになる夢を発表する、みんなの夢AWARDという夢の祭典も共催しています。

 

-どういう経緯で創業されたのですか?

 居酒屋のワタミが、ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズを設立しました。 実は私は、ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズの理事でもありますが、同時にワタミ株式会社の執行役員でもあるんです。さらに言うと、「みんなの夢アワード」を主催している、「みんなの夢をかなえる会」の業務執行理事・事務局長でもあります。

なぜ居酒屋がソーシャルビジネスの支援をしているかというと、ワタミ創業者の渡邉が、一人でも多くの方からたくさんのありがとうを集めたい」という思いを強く持っているからです。居酒屋もその思いで設立しましたし、ワタミは他にも様々な事業をしています。

その中でなぜソーシャルビジネスを支援するに至ったかといいますと、2012年に、ソーシャルビジネスを世界的に広めたバングラデシュ人の起業家、ムハマド・ユヌス氏(※)と会談をする機会をいただいたことがきっかけでした。ユヌス氏との会談で日本でもソーシャルビジネスの必要性を強く感じた渡邉が、ソーシャルビジネスを応援したいという夢を新たに持ち、弊社は設立されました。

貧しい人に融資をするグラミン銀行を設立し、ノーベル平和賞を受賞。ソーシャルビジネスの先駆者。

 

 

-ユヌス氏と会談をなさったのですね!驚きです。 では次に、どのような企業に出資しているのか教えてください。

 今はJapan Aqua Enterprize株式会社 (JAE)と株式会社GGC(http://www.sbdp.jp/208)という2つの企業に出資しています。

JAEは、自転車をポンプ代わりに動かすと濁った水を綺麗な飲み水にできるろ過装置を開発しました。これをバングラディッシュの不衛生な水を飲んでいる貧しい農村地域で普及させたいと考えたのですが、貧しい農村地域では売れません。なのでどこかで利益を得なければならないのですが、その方法として、JAEから弊社に2つの提案がありました。一つ目は、JAICAの助成金をもらうこと。二つ目は、バングラデシュの都心部で商売をして利益を得ることです。

JAICAからの助成金を頼るモデルはソーシャルビジネスとは呼べないと考えたため、私たちは2つ目の提案に賛成し、話を進め、ダッカで屋台を作ることになりました。屋台を10店舗、20店舗作っていけば、少なくとも10人、20人の貧困層の従業員を雇えます。それは素敵だなと感じ、出資しようと思いました。結果的には無事に出店することになりましたが、出資の意味を分かってもらうのに、大変な苦労がありました。

 

-どういうことでしょう?

我々の出資金も補助金だと思われてしまったんです。投資したお金が日常の人件費や交通費などの経費に充てられていました。我々はこの資本金をビジネスが持続する仕組みを作るための費用にして欲しかったのです。

補助金と出資金の違いは、責任があるかどうかだと思います。補助金は手続きが通ればお金を自由に使えるので、その使い道がチェックされることはありません。

対して出資金は、我々にも株主責任がありますから、絶対に持続可能なビジネスライン載せる必要があります。だからその事業がうまくいっているか、投資後も頻繁に確認しますし、全力で応援します。

 

・ソーシャルビジネスでは、支援される側もする側も、みんなでその事業の成功に向けて一体となって頑張るのですね。 ところで、ソーシャルビジネスというのは非常に優れた仕組みだと思うのですが、日本では認知度が低いと感じます。なぜだと思われますか?

国民性が一番の理由なのではないでしょうか。

アメリカでは、儲かりすぎたから寄付するという風潮があるし、それを賞賛する空気があります。一方、日本ではなんとなく、社会のためになることは国がやるものだという感覚があるのではないでしょうか?

これはワタミの話になってしまうのですが、昔、ワタミは介護事業をやっていました。国が運営している有料の老人ホームを利用するには非常に高価なお金が必要なので、もっと安く利用出来る介護事業を始めたのです。ところが、世間には「お年寄で儲けようとしている」と受けとられてしまいました。社会のためになることを、国がやる場合は高くても世間は何も言いませんが、経営者がやると途端に「困っている人で儲けようとしている」と思われてしまうのは、なんだか不思議な気持ちがします。

国や公共が行っている事業には、民間企業が行った方が価格の低下や品質の向上が出来るものがたくさんあります。ですからワタミは介護事業・弁当宅配事業・農業・環境事業など様々な事業に参入してきたのですが、世間に理解してもらうのにはなかなか難しいところがあります。

でも、ソーシャルビジネスが世界的に増加することにより「社会のためになることは、国だけじゃなくて経営者でもできるんだ」と考え始める企業が増えればいいなと思います。

 

ムハマド・ユヌス氏と会談

 

-ムハマドユヌス氏と会談されて、どうでしたか?

本当に素晴らしい方でしたよ。ユヌス氏は会談のあとにすぐにワタミに行き、ワタミが有機野菜を使うことに強いこだわりを持っているということに非常に感動し、バングラデシュにもお店を出して欲しいという手紙までくださいました。

 

 

また、最もユヌス氏が感激してくれたのは、我々が開催している、「みんなの夢AWARD」についてでした。

実はこれは、偶然にもユヌス氏がまさに夢見ていたものだったのです。ユヌス氏の著作に、「いつの日か、社会のためになるアイディアを競わせ、優秀な新事業のアイデアを選出、表彰、推進するコンテストが生まれるかもしれない」と書いてあるんですよ。それを読んだとき、私は思わず震え上がりました。「これ、うちが既にやっているものだ!」って(笑)

このアワードを非常に気に入ってくれたユヌス氏は、2013年の夢AWARDスペシャルゲストとして参加してくださいました

 

 

みんなの夢アワードの様子

 

-では最後に、学生に向けてメッセージをお願いします!

 興味を持った事を、リアルに感じて欲しいです。

私たちは東北の被災地への活動として、夢アワードのスタッフの学生を毎年陸前高田に連れいくのですが、みんなそこで必ず何かを感じます。情熱はリアルでないと分かりません。

また、良いと思ったことをたくさんしてほしいですね。良いことってワクワクするし、そうしていると良いことをしている人が集まってくるんですよ。反対に、ネガティブでいるとネガティブな人しか集まりません。ドロドロしている人生を送るのか、良いことをしてワクワクする人生を送るのかは全然違います。

 そして、学生の皆さんには、「社会のためになることがビジネスになるんだ!」ということを知ってもらい、どんどんソーシャルベンチャーを起業して欲しいです。そういう夢は我々も全力で応援します。誰かの夢の伴奏者になるのが、我々の使命だと思っていますから。

 

 -中川さん、ありがとうございました!

 

<Information>

ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズHP: http://www.sbdp.jp/

みんなの夢アワードHP:http://www.yumeaward.org/

 

【ソーシャルビジネス企画記事一覧】

コラム:ソーシャルビジネスって何?この記事ひとつで丸分かり!

第一弾:証拠に基づき、報道の正確性を検証する/日本報道検証機構

第二弾:強い経営で、障がい者雇用に対する理解を伝える/日本理化学工業

(第三弾:みんなの夢を実現する伴奏者でありたい/ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズ)

第四弾:Facebookのいいね!で、“公共革命”の足がかりに/gooddo株式会社

第五弾:発達に課題があっても受け入れられる社会を目指して ハッピーテラス株式会社

第六弾:多様な経歴やハンデがある人を雇用する/アイエスエフネットグループ

 

(編集後記)

日本でソーシャルビジネスを進めていくにはまだまだ障壁が多そうです。

中川さんとお話をしていると、本当にワクワクしながらお仕事をされているのが伝わってきました!私にとっても非常に楽しい取材になりました。どうもありがとうございました!

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gakuseikichi

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