メディア/デザイン

売上業界ナンバー1を誇る‟電通”の社員さんの仕事への想い

|新しい風を取り込める業界が、広告だった

 

―ではご自身の就職活動は順風満帆だったのではないですか?

  最初は落ちまくって大変でした。まず、何が悪いのかわからなかったので面接やゼミでの発表などロジカルに話そうとしている場面での自分の発言をiPhoneですべて録音して何度も聞き直したり、心理学の本を読んだりしました。特に心理学に関しては、心理的距離を縮めれば縮めるほど面接は受かりやすくなることがわかってきたので、そのメソッドを集約した自分なりの「虎の巻」みたいなものを作っていました。そういう対策を行ってからは一回も落ちませんでした。 業界としては、外資系金融やコンサルを中心に受けました。それぞれインターン期間中に評価をいただき、運良くその後の面談を経て内々定をいただくことができました。    

―それではなぜ収入が高い外資系ではなく、広告会社をあえて選んだのですか?

  色々な活躍されている社会人の方の話を聞くにつれて、収入はある程度を超えると、人生の幸福度はさほど変わらないのではないかというひとつの結論に至りました。。その考えに至るとともに、収入の過多は、新卒での就職ということにおいて私の中で第一優先事項ではなくなっていました。 私が進路を選ぶ上で大事にしていたのは、少し概念的で恐縮なのですが、どれだけ新しい風を自分に入れられるかということです。イノベーションを起こすという上で、このポイントは非常に重要だと考えています。広告業界は他業界に比べて新しい人・モノ・コトとの出会いも多く、予測不可能なほど多様なバックグラウンドを持った社内外の方々から受ける刺激に恵まれているため、脳を活性化してアイディアを生み出すのに適した環境だと今も感じています。  

―こういった人と一緒に働きたい、という理想像はありますか?

  人と会うこと・人をつなぐことが好きな人と働きたいです。お互いの友人や知人を紹介しあって横の繋がりを一緒に広げていける人がいいですね。横の関係で知り得た人とスキルベースでつながっていくことが仕事を良くする原動力になっています。横の繋がりを広げる、ということは自分の中で常に大切にしている点です。  

既存ビジネスと共存する、広告ビジネスの未来

 

―近年では、某メッセージアプリ会社のように既存の広告ビジネスとは違う形(自社サービスの中でのスタンプ配布、動画視聴)で成功している企業が現れ、「既存のマス広告などは廃れていくのではないか」という議論がなされています。その点についてはどう思われますか?

  自動車がここまで普及していても、セグウェイに乗る人もいれば自転車に乗る人もいて馬車は観光物として残っているということと同じで、広告も用途によって使い方を分けるものであり、よりその細分化が必要な社会となってきていると考えています。部署のミッションとしては現状の制約にとらわれずブレイクスルーを追求し、それを事業機会と認識してビジネスアイディアをモデル化していくことだと思っているので、広告業界においても既存ビジネスの枠を出て、「認知を促進する」という本質的な視点を軸にしつつ、ビジネス機会に結びつけることは重要だと思います。  

―最後に、広告会社を目指す学生がやっておくべきことはありますか?

  やりたいと思ったことは、そのときに全てやっておくことです。やらなかった後悔はありますけど、やって後悔したことはあまりないと思います。また、そもそもやりたいことがよくわからない、という状況もおありになるとは思いますが、どんなに不純な動機でもいいと思います。例えば受験で言えば『ドラゴン桜』を読んで東大に行きたくなったみたいな(笑)、動機が崇高である必要は全くなく、単純でいいと思います。純粋に何かに惹かれるという気持ちを大切にしてほしいです。       <編集後記> 広告ビジネスは「認知を促進する」という本質的な目的がある限り、様々に形を工夫して継続されていくのだろう。と思いました。 メーカー内部にいると『うちの会社のカメラは他社のカメラより〜〜が優れている』と同業界同士を比較しがちになると思うのですが、実際の社会で競争がなされているのはスマートフォン会社とデジタルカメラ会社であるという現象が起こっています。このような点で「どんな企業でもイノベーションを起こしていかなければ競争に勝つことはできない」という言葉は、これから会社に就いて働いていく自分にとって常に頭に置いておきたいものでした。 このような、「時代の流れに食われていくリスク」がある状況を客観的視点で分析し、最適な解を出すという広告会社はおそらく今後も、世の中が変わろうとも会社自体が柔軟に形を変え適応していくのではないかと感じました。   渡辺さん執筆記事『電通報』http://dentsu-ho.com/people/288   おすすめ図書 『イノベーションのジレンマ』クレイトン・クリステンセン ダウンロード 『民主化するイノベーションの時代』エリック・フォン・ヒッペル 514NM7SXH4L._SX352_BO1,204,203,200_

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