建設/不動産/国家公務員

今ある時間を大切に過ごすことが将来に繋がる/外務省 山本茉希さん

外務省という言葉を聞いて、みなさんは何をイメージしますか?

外務省の仕事って何をしているの?

大学生の間にしておくといことって何だろう?

 

今回、外務省に行って、アメリカ大使館で勤務していた山本茉希さんに取材をしてきました。

 

―外務省の仕事って主に何をしているのですか?

私は、現在経済局政策課という課で働いています。経済局政策課では、経済外交の在り方や日本企業支援等多岐に亘る業務を担っていますが、私はG7/8及びG20を担当するサミット班に所属しております。首脳レベルが出席するサミット本番に向けて、約1年間かけて、省内の関係課室や他省庁とのすり合わせを経た上で各国との調整を行い,下準備を進めます。

 

―なぜこの仕事に就こうと思ったのですか?

幼い頃に海外に住んでいた経験もあり、国際的な仕事をしたいという思いを早い時期から有していました。高校生の頃に参加した国際学生会議にて、日本を代表して他国の仲間と議論をすることに大きなやりがいを感じました。ちょうど時期を同じくして自分の高校に外務省の方が講演をしに来てくださり、その話を聞いてピン!ときたのです。その後、大学生の時には外務省でインターンシップをしてみて、この仕事しかないと思いました。

 

―国家公務員試験の勉強はどれくらいしましたか?

大学入った頃から外務省に関心がありましたが、勉強を始めたのは3年生からです。

 

―大使館の仕事ってどんなことをするのですか?

外務省に入省して、最初の2年間は東京で研修します。私は地球環境課で勤務していました。当時、ワシントン条約を担当しており、大西洋クロマグロが輸出規制に合うかもしれないという危機の中で交渉に携わっていました。その後、私はアメリカに2年間留学し,ハーバード大学の公共政策大学院であるケネディスクールにて修士号を取りました。留学を終えた後はアメリカの首都ワシントンDCにある日本大使館で2年間勤務しました。広報文化班に所属し、私は主に政策広報とプレス対応に携わっていました。また,日本文化を紹介することも広報文化班の重要なお仕事です。ワシントンの春の風物詩として全米桜祭りというものがありますが,百数年前に日本が送った桜がワシントンの川岸に植えられており、日米友好の証として,毎年春になると多くの人で賑わいます。

広報文化外交とは,いわば日本の政策を売り込む仕事であり、アメリカの政府関係者、有識者、プレス等に日本外交とりわけ対米政策について頻繁に意見交換を行うとともに、米国の対日観を聴取していました。特に最近は米国プレスの日本への関心が高まっているため、事実に基づいた正しい報道がなされるよう、プレス関係者との関係構築も重視しておりました。また、総理や大臣の訪米に際して、当地のメディアに大々的に報じてもらえるように、会談本番の取材機会を提供することも大使館の広報文化班の大事な仕事の一つです。取材の制限がかけられがちな中、米側カウンターパートと交渉し一つでも多くの取材枠を確保することが求められます。この他にも、政治家の先生方が訪れた際には英語通訳業務を担ったり,領事研修の一環で邦人援護を行ったりもします。

 

―大使館の仕事で大変だったことは何ですか?

総理訪米や大臣訪米となると、全館挙げての大がかりな準備を行うことになるのですが、両者が同時に訪米した時が一番ハードだったと思います。徹夜の日々が続きました(笑)ただし、大変な仕事ほどよい思い出となり、またよい勉強になるので、やりがいはあります。

 

―外務省の仕事をしていると結婚はしにくいですか?

そんなことはないと思います。私も数年前に結婚しました。国際結婚をする人もいれば、省内結婚する人もいますし、様々です。省内結婚をした場合は、海外赴任の際に同一公館乃至近隣公館に配置してもらえるような人事上の配慮もあるようです。柔軟性があれば、海外の仕事が多い外務省員であっても問題なく結婚生活を送れるのではないかと思います。

 

―学生の時にやっておけば良かったこと思うことは何ですか?

学生時代にやりたかったことはすべてやりきったので、後悔はないです。そのため、大学を卒業する時には、早く社会人になりたいと思っていました。学生時代に何をしておけばいいかと聞かれることがよくありますが、究極的なアドバイスは、自分のやりたいことをやり遂げるということかと思います。勉強でも、バイトでも、サークルでも、旅行でも、何でもやりたいことをやればいいと思います。様々な経験をしておくと、社会人になっても後々役立つような気がします。たくさん引き出しを持っていれば、話が盛り上がりますしね。社会人になると自由時間は減ってしまうのでは、是非今ある時間を有効活用してください。

 

今回、貴重なお話を聞くことができて本当に良かったです。山本さんがおっしゃっていた様に、大学生の間に自分がやりたいこと、挑戦をたくさんしようと思いました。

外務省と聞くと少し堅いイメージがありましたが、実際にお話をしてみたら気さくな方が多くて、みなさん仲良くお仕事をしていました。

ありがとうございました。

 

〈〈外務省記事 「あなたの知らない外務省の仕事がわかります」はこちら!〉〉

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