学生インタビュー

あなたの一票の価値をわかっていますか?/学生団体ivote関西

 

学生団体ivote関西 写真①

 

学生団体ivote関西は20代の投票率向上を理念に活動している団体です。7年前に関東でivoteが設立され、今年4月に関西の支部が誕生しました。

活動内容は、統一地方選直前フェス「若者超会議」、居酒屋ivote、未来を創るPVプロジェクト、LINEスタンププロジェクト、女子会ivoteなど様々です。

 

それぞれの活動の概要

統一地方選直前フェス「若者超会議」:4月に開催される統一地方選挙直前の3月31日、京都は平安神宮目の前にある「みやこメッセ」にて、「フェス」という形で若者に「未来を創る」わくわくを伝え、当事者意識・帰属意識を高め、投票率向上を目指す。

 

居酒屋ivote:国会議員、地方議員を居酒屋へお呼びし、セミナーや講演会という形式ではない「ビール片手に政治・社会談議」を行う。

 

未来を創るPVプロジェクト:関関同立のミスコンファイナリストを出演者とし、「投票=未来を創ること」というメッセージを強烈に伝えるPVを作成。来年の統一地方選のための映像を編集する。

 

LINEスタンププロジェクト:政治家の名言・迷言等を用いてLINEスタンプを40種作成し、日頃、面白おかしくスタンプを用いてもらうことで、政治を身近に意識させる。

 

女子会ivote:女子会という緩やかな女性の集まりを利用して、女性の視点から社会問題を語っていただき、政治・社会の身近さ、投票の重要性を意識してもらう。

 

代表の徐東輝さんにお話を伺いました。

学生団体ivote関西 写真②

 

―少し前に関東のivoteをガクセイ基地で取材させていただいたのですが、関西と関東で活動内容などに違いはありますか?

各地に支部のある団体はそれぞれで同じ活動をしている団体が多いと思います。それは理念が具体的なところまで各支部で一致したうえで活動をしているからです。

 

でもivoteは関東と関西で理念は共感しているんですが、各地域で投票率を上げようと活動するには違うことをしていかないといけないため、活動内容も違ったりしています。というのも、選挙の投票率や政治の現状って各地でそれぞれ問題点は違うんです。

 

もちろん、関東で開催しているイベントの中には、関西で開催しているものもありますが、関西ならではの活動もたくさん進めています。

 

ivoteとしての最大理念は「若者の投票率向上」であり、そこに関しては関西も関東も全く同じ思いです。ただ、多種多様なアプローチをお互いにしていっているという形ですね。
学生団体ivote関西 写真③

 

―若者の投票率の現状は?

20代の投票率は平均して30%前後を推移しています。政治家のマニフェストがわかりやすいかわかりにくいかによって投票率は大きく変わりますが、全体の投票率が上がっても下がっても、年代別に投票率を比較するとやはり相対的に若者の投票率は低いというのが現状です。

 

どう変えていくかについてですが、Facebookで「投票に行こう」と言っただけでみんなが選挙に行くようになるわけではないですよね(笑)

そんなことで動くのであれば、若者の投票率なんてすぐ上がります(笑)

 

そもそも、選挙や政治に興味が無い、あるいはまったくよくわからない、不信感がある、そういった部分の簡単な誤解を解いたりするのが本当に必要なのではないでしょうか。

 

例えば、投票所で出会う若い人ってみんな近くに住んでいるんですよね。住民票がその場所にあるので。それってちょっとラッキーですよね(笑)

だって、投票所で出会う可愛い子、絶対ご近所さんなんだから、ナンパ捗りますもん。

アプローチするところってそういうところだと思うんです。「投票に行こう」と言って選挙に行くような人は、言われなくても行っていると思います。

 

団体理論でもよく2対6対2と言われます。上位層・中位層・下位層という意味なのですが、選挙についてもそれと同じだと思うんです。「選挙に行く」層が2割、「背中を押されたら行く」層が6割、「絶対行かない」層が2割です。

 

ivote関西でアプローチする層は、6割の「背中を押されたら行く」層です。ivote関西で、入り口まで連れて行ってあげて、あとはみんなに入り口のドアを開けてもらう。そうやって、少しずつみんなにとって社会を身近にしていきたいです。

 

社会問題に関心を持っている若者は結構多いんです。

その社会問題が政治につながっているとか、社会のことをしっかり考えたらその先は投票だよねっていうことを気付かせてあげるために、「投票に行こう」の一つ前のアプローチができるイベントを開催していきたいと思っています。

 

みんなが興味のあることについてイベントをして、みんなそれぞれ考えていることって全部社会につながってる、そしてその社会を作っていくのは僕らの投票なんだってみんなが気付いてくれることを目標としています。
学生団体ivote関西 写真④

 

―ivote関西を作ったきっかけは?

ivote関西を作りたかったわけではなく、“若者がもっと社会のことを考えていきいきと未来に向かって生きてほしい”という気持ちがあって、それを実現できる手段が政治を変えることだと思っていたんです。投票率が低いのはこの国のことを考える若者がこんなに少ないという指標だと思います。

 

でも、みんなこの国について何も考えていないわけではなく、何か考えを持っているのに、それを語れる場所や雰囲気が日本にはないのが原因だと思います。

 

例えば友達とカフェで話をしていて、いきなり「今の日本の政治ってさ・・・」と言われたら驚きますよね(笑)

 

海外ではそれが当たり前な国もある中で、日本にはまだそういった雰囲気が作られていません。“だったらそれをつくってあげよう“と思っていたんです。それで政治や選挙のことについて調べていく中でivoteのことを知りました。

 

新しく学生団体を作ってもよかったのですが、せっかく同じような理念を持った団体があるなら、ivoteを増やしていこうと思ったんです。そしてivoteに連絡をとって準備を進めivote関西ができました。
学生団体ivote関西 写真⑤

 

―そもそも政治や選挙に興味を持ったきっかけ、若者の投票率を上げたいと思ったきっかけは?

僕は在日韓国人のため、投票権がないんです。永住権は持っているのに、この国のことを決める資格がないんです。それについて文句を言うのではなく、当たり前のように選挙権を持っている人たちに、それがどれだけありがたいことかを伝えていきたいと思っていました。

 

0と1では全く違うんですよね。1票じゃあ何も変わらないと言っている人がいますけど、僕からしたら1票ってすごく大きいんです。どれだけ選挙や政治を勉強して知識をつけてもその1票はもらえないんです。

 

選挙に関しては1票か0票かどっちかで、2票投票権を持ってる人なんていないんですよね。どれだけ有名な人や力がある人でも投票箱の前では全員平等なんです。

 

その権利を持っているんだから、投票に行くのは当たり前のことで、当たり前のことは当たり前にちゃんとするべきだと思っていたんです。それは前からずっと思っていました。

 

もう一つ理由があって、以前、東日本大震災の復興支援活動をしていたんです。活動の中で、「福島の未来に責任を取らないといけない」とおっしゃっていた方がおられました。

 

「私たちの投票で原発を誘致して、それで事故が起こった。政治に文句を言える立場であると同時にこの投票した未来に責任を持たないといけない立場だから、福島に謝れるし、次もちゃんと選択しようと思う。」とおっしゃっていました。

 

投票をしていない人はそういう言葉を言う権利はないんです。社会に関わっていないから社会について文句や意見を言う権利もない。それは正しいことなんですが、その人たちを蚊帳の外へ出すのは悲しいことだと思うので、だったら投票してこっちに入ってきてって言ってあげたいと思ったのも一つのきっかけですね。
学生団体ivote関西 写真⑥

 

―個人として、または団体としてこれからの目標は?

“見たい未来があるなら自分たちで創ったらいい “という言葉があります。僕の見たい未来は、来年の4月にある選挙で、投票所に若者が列を作っている未来です。だからそれを必ず作ります。

 

3年~4年以内にはivoteを全国につくりたいです。そしてどこの地域でも投票所に若い人たちが並んでいる状況をつくりたいです。

 

5年以内には20代の投票率を今より向上させて、10年以内には“投票の量は増えたから、これからは投票の質をあげることに専念しよう”という議論になっていたいです。

もちろん、今も投票の質を高める活動を同時に行っているのですが、10年後には投票率の話はしなくていいようになっていたいという意味です。

 

今はまだ高齢者中心の政治になっていますが、10年後には若者が目指す未来をつくりたいです。10年後にはivoteが投票率の向上という言葉を言わなくてもいいような日本を目指しています。

 

10年後のvoteの理念は違っていて、投票の質を上げるということに重点を置く団体になっていたいです。

 

47都道府県にivoteができて、毎月のように市議会議員さんたちと交流する場があって、年に何回かはその地域から出ている国会議員さんが来るというのが理想的ですね。

 

そうなると凄く素敵な未来になるんじゃないかと思います。政治家をテレビを通して見るのと、実際に会って話すのでは印象は全く違うので、やっぱりアナログで会うのが大事だと思います。
若者を政治に触れさせてあげること、政治だけじゃなく社会に触れさせてあげることが大切ですね。
学生団体ivote関西 写真⑦

 

ivote ホームページ:http://ivote.lolipop.jp/kansai/

Facebookページ:https://www.facebook.com/ivote.kansai?ref=aymt_homepage_panel

Twitter:@ivotekansai

 

編集後記

“若者の投票率を上げたい”、“日本を変えたい”という思いが伝わってきて、私自身も心を動かされました。実現したい未来を明確にイメージできていることで活動の意欲も生まれるのだと感じました。そして何よりもお話してくださった東輝さんがとても楽しそうに未来のことを話してくださる姿が印象的でした。貴重なお話ありがとうございました。

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