学生インタビュー

フェアトレードで生産者も購買者も「笑顔」になれる/チカス・ウニダス

フェアトレード商品の企画から販売までを行っている、津田塾大学フェアトレード推進団体チカス・ウニダス。

代表を務める丸山さん(写真右)と、池田さん(写真左)に、
活動の魅力についてお話を伺ってきました!!

津田塾大学フェアトレード推進団体チカス・ウニダス
ペルーのスラム街に住む女性団体ムヘレス・ウニダスが作った手工芸品を販売し現地へ全額送金することで、貧しい生活を送る女性たちの支援を行っている。また、フェアトレードを広める活動もしており、“まちチョコ”は津田塾大学のある小平市を中心に人気を集めている。

チカス・ウニダスの活動は2本柱
①“ムヘレス・ウニダス(共に歩む女性たちの意味)”が作った商品を学内外で販売。
②地域の方にフェアトレードを知って貰うために「まちチョコ」の企画・販売。

活動内容

ペルーのスラム街に住む女性の生活水準の向上を目指して発足した団体“ムへレス・ウニダス”。丸山さんたちチカス・ウニダスでは、ムへレス・ウニダスの女性たちが作った商品を販売しているという。

カラバイヨ 写真2

カラバイヨ 写真1

ムヘレス・ウニダスのメンバーが住んでいるカラバイヨ地区の写真(ペルー、リマ近郊)

―ペルーってどんな国なのでしょうか?

ペルーでは、数十年前、アンデス高地周辺でテロが勃発していました。近くで暮らしていた住民は、テロから逃げるために首都のリマ等の都市部へ移り住んでいったそうです。しかし、低所得者層の家族は都市部だと物価が高く定住することは難しいので、リマの郊外にある岩山周辺に不法占拠するしかありませんでした。そして現在では、岩山周辺で働き口が少ないために、そこはスラム街のようになっています。

といってもそこでの暮らしは旦那さんの賃金だけでも生活が成り立ってはいます。しかし、子だくさんなご家庭が多く、子どもの養育費にまで手が回せないという現状がありました。チカス・ウニダスではそういったご家庭の子どもたちにも教育を受けられる環境を作り、そして大学教育まで受けることで貧困のループから抜け出せるように、ムへレス・ウニダスの女性たちが作った手工芸品を販売しているのです。

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―お二人がこの団体に入られたきっかけを教えてください。

丸山 元々フェアトレードという言葉に関心がありました。募金を集めて途上国に寄付をするような支援の形では、継続して行うことが難しいですよね。途上国は援助金を受け取るだけだといつまでも自立した生活ができない。でも、フェアトレードって支援というよりはビジネスに近いと思うんです。地の人が技術を用いて作った商品を正当な価格で販売して、利益を得る。フェアトレードのそういうところに魅かれて、大学でフェアトレード推進団体をしているチカス・ウニダスに入りました。

池田 そうですね、お金を寄付するような支援はポーンとできてしまうけれども、それはやはり一過性のもので、一回寄付したら終わり。何だか自己満足に終わってしまうのではないか、国際協力の形として募金活動をすることはできるけれどもそれだけでは根本的な解決にはならないのではないかと疑問に思っていて。フェアトレードにはまだまだいろいろな問題点があって素晴らしいものではないかもしれませんが、生産者が自立できるような仕組みに自分の中でしっくりときて惹かれています。

丸山 ちなみに、私たちがやっている活動は、ムへレス・ウニダスから購買者への受け渡しの仲介料は取っていないので、正確にはビジネスではありません。売り上げの全額をムへレス・ウニダスに送金しているので、チャリティの活動になります。

―成る程、学生なので自分たちの利益を気にせずにできる取り組みということですね。では、フェアトレード商品の魅力とはどのようなところでしょうか?

 大量生産して販売されている商品と違って、生産者の顔が見えて、温かみが感じられるような商品であるところです。フェアトレードラベル*が付いている商品ですと、児童労働や過酷な労働条件で作らされた商品ではないことがわかるので、気持ちよく購入することができますよね。人が幸せに生産している商品を買った方がこちらも嬉しくなりませんか?

*フェアトレード認証ラベルは、国際フェアトレード機構に労働環境や適正な価格、生産物の品質の保証などが認められた商品のみに適用されている。

地域の人にフェアトレードを広める取り組み
小平市で人気の「まちチョコ」とは――――

―学生が手掛けたオリジナルのフェアトレードチョコレート「まちチョコ」も販売されているそうですね。

ムへレス・ウニダスの活動と2本柱で「まちチョコ」の活動も行っています。まちチョコプロジェクトでは、数多くのフェアトレードチョコレートの中から、味や原料の産地を見ながらどのチョコレートを使用するのか決めていきます。どんなところが「まちチョコ」なのかというと、チョコレートのパッケージのデザインを地域の住民の方から募集しているところです!このプロジェクトを通じて地域の方々にもフェアトレードを身近に感じてもらう機会になればと思っています。
今年度もまちチョコパッケージを募集しているのでどんなものが出来上がるのか楽しみにしていてください!
(まちチョコのホームページはこちら!!)

チカス・ウニダスで活動してきて自分自身が変わったこととは?

丸山 ムへレス・ウニダスの商品を販売していて、どんな人たちが作っているのか自分も会ってみたいと思うようになりました。そこで大学1年生の春休みにペルーへ行ってきました。初めての海外旅行で、、、高校までの私だったら行かないでしょと思う所を、ムへレス・ウニダスの女性と関係ができたからちょっと一歩踏み出して飛べたのかなって思います。

ここでムへレス・ウニダスの商品を実際に見せていただきました。

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「やわらかくてとっても気持ちいいですね!!」

写真はアルパカ100%の手編みのマフラーと刺繍模様がついたバック。
細かい網目に技術の高さが伺えます。
このような編み方は手作業だからこそなせる業だと思いました。

丸山 ムへレス・ウニダスの商品は、いろいろな地域で開催されている国際交流系あるいは地域振興系のイベントに多く出店させていただいています。リピータの方がたくさん来て下さるので本当にありがたいです。販売手の私たちは責任もありますが、売れたら彼女たちが喜んでくれるし、商品を気に入ってリピータの人が結構来てくれるのも嬉しいといって楽しんで活動しています。やりがいみたいなのは大きく感じていますね!!

ブックカバーランチバッグ手刺繍トートバッグ

(写真左から、ブックカバー、ランチバック、手刺繍トートバック。)

ムへレスの女性たちは適正な価格で収入が得られるから、自分の技術をもっと磨いていこうと思って活動しています。ですから私たちの活動も途絶えさせちゃいけない。発足して10年たちますがこれからもこの活動を引き継いでいきたいです!!

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丸山さん、池田さん、ありがとうございました!

今後もチカス・ウニダスの継続した活動に注目です!!

 

《チカス・ウニダス 出店イベント》

2014年度
4月 Earth Day 東京2014(代々木公園)
7月 こだいら交際交流フェスティバル(小平市福祉会館)
(今後の活動予定)
9月21日  三鷹国際交流フェスティバル
10月26日  NPOフェスタin元気村
11月2日  国分寺まつり
11月14~16日 津田塾祭         文責:丸山 愛理

 

《Information》

チカス・ウニダス

HP / Facebook / Twitter / ブログ

 

(編集後記)

ムへレス・ウニダスの活動は、安定して収入を得ることで基本的生活水準が改善される他に、男尊女卑が根強いペルーでの、女性の地位の確立にも繋がっているそうです。お話を伺いフェアトレード商品と生産者の背景にますます興味が湧きました。また、日本国内でもここ数年でフェアトレード商品が倍近く消費されるようになり、2012年だけで推定約72億円も消費者がフェアトレード商品に支払っていると出されています(参考:FLO)。フェアトレードラベルは労働条件を国際機構がチェックしたものにしかついていないというのも新しい発見でした。お二人が言われていたように「作っている人も笑顔」って自分も気持ちよく使えるよなあって。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。(文責:荒川樹里 2014/9/14)

 

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