学生インタビュー

自分の好きなライフスタイルを選択するために、 “教育を受ける事” の重要性に気付いてもらう/国際協力学生団体pronto

学生団体prontoを設立した金久保さんに、

カンボジアへ行って教育推進活動をしようと思ったきっかけは何だったのか、お話伺ってきました!

 

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慶應義塾大学経済学部3年 金久保智哉さん

2012年に国際協力団体prontoを設立、代表を務める。

国際協力団体pronto
「全ての子どもたちが教育を受けられる世界」をビジョンに掲げ、このビジョンを達成するためにはどのようなアプローチの仕方が最も適切なのか模索している。カンボジアコンポントム州ターポック村を支援地とし、長期休暇毎に渡航しており、普段はカンボジアのメンバーの大学生と連携を取りながら、現地住民と教育の重要性について考えている。ミーティングは週に2回開催し、うち1回は開発の歴史や今注目されている手法、教育の理解を深める勉強会、もう1回は運営についてのミーティングを開いている。日本人メンバーは8名所属。

代表紹介―きっかけは、日本とカンボジアの間に教育制度のギャップを感じたことー

―金久保さんが教育支援に興味を持ったきっかけは何ですか?

何十年も先の彼らの生活を語る上で、切っても切り離せないのがその国の政府の政策です。途上国の政府は往々にして、自国を発展させる為の政策を考えます。そして、自国を発展させるために、工業化を進めるのです。しかし、途上国のほとんどが、自国の主要産業は農業です。そこで、途上国政府は農民を少なくし、工業民を増やす為に、自国で作った作物を以前と同じ値段で売れなくする(作物を安い値段でしか売れなくする)ことや、農民一人あたりで生産できる量を増やし、作物の需要量に対して同等の供給量を以前より少ない農民でまかなえる様にするのです。つまり、農民を工業の労働力として引っ張ってくるため、あえて他国から高く作物を輸入しているわけです。私は現地の住民が夜はみんなでそろってご飯を食べて、白黒テレビを見て、暮らしていて幸せだというのを肌身に感じていたので、もし彼らが今の生活をこれからも続けたいと思うならば、このままの農業では生き残ることができないと思いました。農業を続けたいなら第二次産業に負けないような農法を確立しなければいけませんからね。

おそらく今後の彼らの選択は二通りあって、都市へ行って工業製品を作り今よりも高い給料をもらうか、地元で農業を続けることが挙げられます。ここでどちらがいいかというのは政府や私たちが決めることではありません。彼ら自身が決めることです。そして彼らが工業化するにしろ、今の農業の暮らしを続けるにしろ、自分の好きなライフスタイルで生きるためには教育が必要なのです。

 

団体紹介―“教育を受ける”事の重要性に気づいてもらうー

―カンボジアは日本と同じように小・中学校とも無償で通えるそうですね。それなのにどうして学校に行けなくなってしまう子どもたちがいるのでしょうか?

そうですね、就学率は9割くらいあります。話を聞くところによると学校に行けなくなる理由は、勉強したくない、お金がないから労働力として働かなきゃいけない、いじめられたから行きたくない等、様々でした。ただ日本と違うのは、学校を卒業しなければ親は罰せられるというわけではないので辞めていってしまう子どもたちも多いということです。

しかし、先ほども言ったように自分の好きなライフスタイルを選択して生活するには、教育を受けたほうがいいのです。そこで私たちは、教育の重要性に彼ら自身に気付いてもらおうとし、活動をしています。

―具体的にどんなことをやっているのですか?

子どもたちが勉強をやりたくなるようなきっかけをつくるために、カンボジアの大学生メンバーに子どもたちに向けて自分が学校に行きたくなった体験談を話してもらっています。大学へ行きたいと思ったときにお金がなかったので自分でケーキを作って首都のプノンペンの工場で働くおじちゃんに売って学費を集めた話だったり、先生の話を聞かないようなやんちゃ坊主が、イギリス人の先生の流ちょうな英語を聞いてかっこいいと思って勉強するようになった話だったり、お話はそれぞれユニークです。カンボジアのメンバーは私たちのVisionに共感してくれた日本語を勉強している学生ですので、報告書も日本語で書いてもらい日本人メンバーで見てアドバイスをしています。契約関係ではなく、共に活動する仲間って感覚ですね。

日本人メンバーは週1回の勉強会と週に1回の運営ミーティングを行っています。過去に用いられた失敗と同じような失敗を繰り返さないように歴史を勉強し、今どんな手法が注目されているのか、何を目的とした開発を行っていて、そのためにどのような手法がとられて来たのかを講義し、ディスカッションします。prontoでは自分の頭で考える時間をとることを大切にしています。10考えてきた人同士がおこなうディスカッションと4しか考えてこなかった人同士が行うディスカッションではディスカッションの質が全く違います。自分一人で勉強する(自分の頭で考える時間をとること)のはつらくて苦しいです。だけど、ただ学生団体に入って雰囲気に甘えているだけでは何も得られないので、一人になった時に頑張った時間や、10考えてきた仲間と真剣に議論する時間が重要だと考えています。それが自分の成長に繋がっていくのではないでしょうか。

こうして得た私たちの知識はカンボジアのメンバーにも伝えています。現在、教育を受ける事の重要性に気付いてもらう為には、今後どのような手法を使ったら最もいいのか模索しています。

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―活動のやりがいを教えてください。

カンボジアで現地の人と心が通じ合えそうなとき、やりがいを感じます。私は村で一緒に暮らすということを重視しています。それは、生活しないと見えてこないものがあるからです。夜にお酒を飲んでいる時に相手の腹の内がみえて、村の人間関係や内輪ネタを教えてもらったときはちょっぴり嬉しいです。

―カンボジアで食糧問題や、医療問題について真剣に取り組んでいらっしゃる学生もいますよね?

生きている中で問題なんて6個も7個も出てきます。それらの問題をすべて解決していこうとするのではなく、そこに住んでいる人々が一番何を問題として捉えているのかが具体的になるようにコミュニケーションをとっています。カンボジアの暮らしを否定しているわけではありません。私たちができないことを彼らはできて、彼らができないことを私たちができるので、私たちの采配だけで何が問題なのか考えを押しつける事はよくないと思います。彼らと十分にコミュニケーションをとった上で、彼らの問題は何なんだろうという事に対して開発者、被開発者が一緒に考え、行動していくことがとても重要だと思います。ですから、様々な支援の形があっていいとおもいますね!

一緒に過ごしてみて彼らのことを尊敬しているので、彼らにもやりたいことがあるでしょうからそこは勝手にやってという気持ちで活動しています。

 

―最後に、学生へ一言お願いします!!

私が何か言える立場ではないのですが、、、

活動を通して以前よりも気力や忍耐力がついたように感じています。社会人から見たらまだまだだとは思いますが、、、。

しいていうなら、集まった時に活動をするのは誰だってできるので、一人で頑張る時間を設けることをお勧めします。勉強でもスポーツでも自分のやりたいようにやったらいいと思いますよ!!

 

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(編集後記)

金久保さんとお話ししてみて、発展するのがどうやらいいこととは限らないかもしれないと考えさせられました。開発したらいいというのは私個人の考えであって、実はそこに住む人にとっては余計なお世話かもしれません。大切なのはコミュニケーションを相手ととり、向こうが何を大事にしているのか理解することだと思いました。将来どんな生活をしたいのか選択する上で、自分が本当は何に幸せを感じているのか今見つめ直してみたいです。金久保さん、ありごとうございました!(2014/8/3 荒川樹里)

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