学生インタビュー

生産者の生活まで伝えるフェアトレードを/FairTrade Drippack Project

フェアトレードを推進する学生団体がたくさんある中、 生産者の生活までしっかりと把握し活動する団体は それほど多くないのではないでしょうか。   FairTrade Drippack Projectでは、毎年スタディーツアーを企画し、 製品原料の生産者である、ラオスの農家を訪れています。   今回は、そんなFairTrade Drippack Projectで共同代表をする、石寺貴裕さんと、菅原美菜さんにお話を伺いました。

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FairTrade Drippack Project
(http://ft-drippack-project.jimdo.com/)
東洋大学社会学部社会文化システム学科助教、箕曲在弘(みのおありひろ)さんの発案により、2011年に発足。箕曲さんが研究で訪れたラオスのコーヒー生産を支援するため、フェアトレードの普及から、製品開発に至るまで、学生を中心として活動している。

 

生産国の生活に合わせた支援

—なぜ生産者の生活に重点を置いているのですか? フェアトレードに関心をもっていても、日本だけで活動をしている団体が少なくありません。そういった問題を踏まえ、生産者と実際につながりをもつことを大切にして、彼らの思いを伝える活動をしています。   —「フェアトレード」という言葉は広く認知されるようになったと思うのですが、そもそもなぜそういった取り組みが必要なんですか? 大規模の卸売業者は作物を一括で買い取り、後払いをする場合が多いんです。それによって、現地の生産者には困窮期という、まともに収入が得られない時期ができてしまい、翌年の生産が難しくなったり、子供を学校に行かせられなくなったりと、様々な問題が生じてしまいます。私たちが携わるラオスのコーヒー豆のフェアトレードでは、2月の出荷の時期や8月の学費が必要な時期にあわせ、前払いをするなど、生産者の生活維持を支援しています。

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  —「フェアトレード」と聞くと、高く買ってあげるというイメージがあるんですが… 実際に価格が高めに設定されている場合は多いですが、決してボランティアだから高く買おうというのではなく、良いものを良いものとして、適正な価格で買うということがフェアトレードの考え方です。その際に、それぞれの国の生活様式を考え、来年も同じ製品を作り続けることができるような工夫が必要になります。   —ラオスにいる生産者の方は、FairTrade Drippack Projectの活動に対してどのように感じているんですか? 現地の農家の方は、「日本でコーヒーを売ってくれてありがとう。わざわざ訪ねてきてくれてありがとう。」と、 活動に対して好意的に思ってくれているようでした。 「私たちにインフラ(水路)整備もして欲しい。」 とも言っていて、コーヒー栽培の質を高めるためのインフラ整備がまだ完全ではないこともわかりました。  

 生産者の思いを届ける、こだわりのコーヒー

—製品の開発もされているということですが、具体的にどのように開発するんですか? ㈱Alter Trade Japanによって現地の組合からアラビカ・ティピカ豆というコーヒー豆が輸入され、静岡の㈱流通サービスで保管、加工されます。その加工の際に、製品担当のメンバーが焙煎時間やブレンドの度合いなどを吟味し、決定します。パッケージのデザインに至るまで全て学生主体で製品をつくっています。

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—コーヒーの味を決めるのって、責任重大じゃないですか? 昨年は、自分たちの製品を卸していたお店の方に、アイスコーヒー用の豆が欲しいと言われ、それまでのものよりも少し濃く、深く煎った豆を開発しました。焙煎時間や豆のグラム数、水出しの時間など、いろいろ試行錯誤しながら、製品開発で100杯以上飲みました笑   —特にどんな所にこだわったんですか? アイスコーヒーは香りが出しにくいんですが、アラビカ・ティピカ豆のもっている香りを少しでも活かせるようにと思って作りました。パッケージには品質を保てるように遮光の素材を使ったり、豆から出るガスがうまく抜けるようにバルブをつけたりしています。このように、中身以外の部分でもおいしく味わっていただく工夫をしています。

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  —製品をいろいろなお店に卸しているということですが、お店の方々はこちらのコーヒーについてどのようにおっしゃってますか? あるお店の方には、ブラックでも飲みやすいと好評をいただきました。自分たちが団体に入って初めて飲んだ時も、飲みやすいという印象でしたし、それがアラビカ・ティピカ豆の良いところだと思っています。     パッケージ裏面のQRコードから、生産者の情報を見ることができる

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 良いものとして認めてもらうために

—隅々までこだわりをもっていて素晴らしいですね。 最後に、今後の活動の意気込みをお願いします。 フェアトレードなんてあまり利益なくて、ビジネスとしては遠ざけられていると思うのですが、学生のうちだからこそ、フェアトレードを広める活動に力を入れていきたいです。これからは、他のフェアトレード団体とも交流を持って、さらにフェアトレードを奨めていけたらと思います。消費者の皆さんには、ラオスの貴重なコーヒーに出会ってほしいです。きっと、普段のコーヒーとはまた違った一面を発見できるはず。実際に試してみて、良いものとして価値を認めてもらえたら嬉しいです。        

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gakuseikichi

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