学生インタビュー

ボトムから日本の教育改革をする大学生/NPO法人ROJE 日本教育再興連盟 関西学生事務局

私たちは今、大学生。多くの人が幼稚園から小学校、中学校、高校を通り越して今に至ります。幼稚園から数えると、約15年間は教育を受けてきたことになります。15年間…長い期間でしたね… 今の私たちを作り出した重要要素の1つとして「教育」は挙げられるでしょう。「教育」は、人間の成長に欠かせないものでありながら、同時にたくさんの問題を抱えています。それは児童虐待やいじめ、不登校、学力低下、学級崩壊などです。「こんなに問題が山積みなのだから、今の教育はおかしい!」そう思うでしょう。では、どうすればいいのか。現状では色んな意見が飛び交って、上手く解決策を見いだせない状況あります。皆さんも長年教育を受けてきた中で、「教育」に何か思うことががあられるのではないでしょうか…

今回は、そんな「教育」に何かしら思いがあって、より良い教育実現のため活動するNPO法人ROJE学生事務局(関西)さんを取材してきました。

 

どのような団体ですか

広江さん(関西学生事務局長) 私たちはNPO法人ROJE 日本教育再興連盟です。英語表記ではRenaissance  Of Japanese Educationで、訳すと「日本教育の改革」ですね。「日本の教育を良くしたい」という思いの下、「教育のベストプラクティス(優良実践)」を作り出し、発信することを目的に活動しています。日本の教育は今、様々な問題が吹き荒れていますが、有効な解決策が見出せていません。その理由の一つとして、文部科学省主体の上からの改革では、実際の教育現場である下からの声が反映されないことが挙げられると考えています。政府の政策が、必ずしも現場に対応しているとは限りません。それを改善するために、現場からの改革、つまり「ボトムアップの教育改革」を目指して2005年に設立されました。設立には、百マス計算でおなじみの陰山英男さん、元文部科学省副大臣の鈴木寛さん、衆議院議員の河村建夫さんが中心となって携わられました。

 

ミーティング風景

組織構造を教えてください

NPO法人ROJEは、3つの部で形成されています。理事会・学生事務局・社会人事務局ですね。理事会はROJEの発起に関わられた社会人有識者の方々で成り立っています。著名な方が数多くおられますね。学生事務局は、ROJEの目指す「教育のベストプラクティス」に共感し、ボトムからの教育改革に携わりたいと思った大学生が所属しています。ROJEの主体的な活動を行うのは学生事務局で、学生中心に様々な教育現場への関与が行われています。関東と関西2か所に事務局があり、互いに切磋琢磨しながら活動しています。社会人事務局は、基本的に学生事務局のOB・OGの方から成り立っていて、学生事務局の活動をサポートしてくださっています。月に一度これらの事務局が集まって会合を行い、大きな枠組みでの活動方針を話し合います。

 

学習支援ボランティア

どのような活動をされていますか

関東と関西では少し異なるのですが、関西では主に5つの活動を軸に行っています。1つ目は「学習支援ボランティア」。東日本大震災で京都へ移住してきた小・中学生を対象に、学習支援を行っています。彼らは慣れない地で学習面でも戸惑うことがあると思い、活動が始まりました。京都の伏見区桃山の集会所で週1回、小学生や中学生に個別で勉強を教えています。宿題を手伝ったり、習った内容の復習をしたり… 放課後を利用して10~15人の子供を相手に大学生7,8人が教えています。2つ目は「イベント企画VARY」。大学生を対象に身近な教育問題に興味や関心を持ってもらうため、学力低下や学校で学ぶ意味などテーマを決めて、プレゼンテーション・グループディスカッションなどを行っています。直近では10月6日に義務教育をテーマにしたTalk cafeを行う予定です。3つ目は「EDUPEDIA(教育ウェブ辞典)の運営」。全国の先生の興味深い教育指導方法や、困難な問題に対する教育関係者の考える解決方法などを紹介し、全国の先生の参考にして頂きます。学生がアポを取って取材に行き、記事を書いています。そして4つ目は「地域協同ボランティアcomp」。これは、子供たちに第三の居場所である「地域」を提供することが目的です。今年から始まったばかりなのですが、現在は児童館へお手伝いに行っています。将来的には、子供たちと一緒に町のすごろく作りをするなどのイベントを通じて、子供たちの市政参加につながるきっかけも作りたいと考えています。そして5つ目は「リレー対談」。この活動では、学生が教育問題に関して、教授や学校の先生と対談することです。教育問題の解決方法は決して一つではなく、メディアに捕らわれずこんな意見もある、というのをウェブに挙げて発信しています。読者に新たな視点を提供することが目的ですね。これら5つのプロジェクトに分かれて活動を始めたのは今年からで、入会した時にどこに入るか選択します。掛け持ちもできますよ。また全員が参加する、関西ROJEで一番大きな企画もあります。それは年一回行われる「関西教育フォーラム」です。毎年京都大学の11月の学園祭で行われ、講演者数人と200人以上の参加者で、ディスカッションやワークショップが行われます。全員が何かしら役職についてイベントを盛り立てるため尽力します。今年は11月23日にメディアリテラシーをテーマにフォーラムを行います。詳しくはROJEのHPをご覧ください。

 

イベント企画VARY

関東の学生事務局さんはどんな活動をされていますか

関東では関西と同じEDUPEDIA・リレー対談に加え、「高校企画」と「学校ボランティアプロジェクト」を行っています。高校企画では私立高校の授業枠を週一コマもらって、キャリアプロジェクトなどの授業をROJEメンバーが企画して行っています。学校ボランティアプロジェクトでは、週一回ROJEメンバーが公立小学校の授業に入って指導補助を行うことです。現在は13校の小学校と提携しています。

 

リレー対談

関西にはどんなメンバーがおられますか

関西では、関西の大学生約50人がメンバーとなって京都駅付近の事務所で活動しています。基本的にはプロジェクトごとに活動しており、週一回土曜日に全体ミーティングや内部での勉強会を行っています。メンバーには教員志望が多いかと思われるかもしれませんが、意外とそうではありません。教育志望の学生は数人で、教員志望ではないけれど、教育に何かしら興味や思いがあるという人が多いですね。また教員志望で教職の授業は取っているけれど、授業以外で教育に触れることがないから教育に関して話したいという人も多いです。

 

関西教育フォーラム2012

活動のやりがいを教えてください

やりがいは、内から見たものと外から見たもの、2種類がありますね。内から見たものでは、各活動においてメンバーが自分のやりたいことを見つけ、頑張っている姿を見ると事務局長としてやりがいを感じます。また外から見たものでは、自分の参加した活動で参加者から好意的な反応を得られると嬉しいですね… 参加者の笑顔を見たり、彼らから「参加して良かった、ありがとう^^」という声を聞いたりすると、大変でも活動を企画・実行して良かったと心から感じます。

 

全体写真

最後に、今後の目標を教えてください

ROJEの強みは、様々な活動を行っていることだと思います。プロジェクトごとに行っている活動を盛り立てていくため、今後はプロジェクト同士が連携して活動を行いたいですね。例えば、EDUPEDIAで取材した方をリレー対談に招くなど… 普段は別々に活動しているプロジェクト同士がつながりを深め、「ROJE」という一つの組織として皆が共に協力し合い活動できる地盤を築きたいと思っています。そして、関西ROJEは去年から一つ活動の軸にしているテーマがあります。それは「想いをトオクへ」というもの。「トオク」には「遠く」と「トーク」がかけられています。長年教育を受けてきた経験の中で、私たちはおそらく教育に対し色んな思いをもっているはずです。それをまずはメンバー間で伝え合うことで、より考えが深まったり視野が広がったりするでしょう。そして今度はそれをイベントや記事を通して遠くに発信することで、より多くの人の「教育」観念に化学反応を起こすことが出来ると思います。よってこのテーマを各人が心に刻み、行動することで、多くの人に「教育」を考える機会を提供し、興味・関心をわかせ、「教育」に対して行動を起こすきっかけを作る団体としてROJEを成長させることが今後の目標です。

 

 

広江さん、ありがとうございました!(^^)

 

 

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atsushi

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